ミリユニ回顧録Vol.00[2021-08-09]
前日に行われた新規プレイヤー募集配信の熱も冷めやらぬ8/9(日)の昼頃、突発的に募集がかけられたミリユニ対戦会。数時間後には12人のプレイヤーが集まる盛況ぶりを見せた。
今回は二戦行われた対戦の中から、手札も良く、状況判断を含めたプレイングもなかなかに上手くいった二戦目の内容を振り返りたいと思う。
古参プレイヤーには次の対戦へのモチベーションに、新規プレイヤーにはプレイングの参考に、そしてまだプレイしたこと無い方には興味を持つきっかけになってくれればと思う。
ルールや進行に関しては岩倉さんが不定期に行っている新規プレイヤー募集配信のアーカイブを観るのが一番てっとり早いだろう。
めちゃ簡単に言うと
・順番に山札からカードを引き、765ミリオンのアイドルを揃えてユニットを作る。
・ステージに出てきたユニットの楽曲が流れる。
・ターンが回ってくると、手札が持てる最大数まで補充される。
この繰り返しである。
早速内容に入る。
初手~『CHANGE!!!!』
サイコロ勝負に勝利したので一番最初の手番を手に入れる事が出来た。
ステージは3番。ステージ背景画像が変更されたばかりの場所に行きたかった。もちろんゲーム上でのアドバンテージはない。
リーダーは四条貴音。
バックダンサーは真壁瑞希、ロコ、伊吹翼。
そして手札は
翼、静香、未来、美希、ひなた、千早、桃子、紗代子。
初手から未来、静香、翼のいちぽむが揃っている素晴らしい手札。
いちぽむからは歌織さん、紬と揃えれば5人ユニットである『Brand New Theater!』が狙えるのでここは是非ともキープしたい。
4人ユニットを見据えるのであれば美希―翼で『Marionetteは眠らない』が2/4、美希―千早に繋げると『僕たちのResistance』も同じく2/4と狙いやすい。そして春香が来れば『なんどでも笑おう』である。
担当である桃子は是非とも残したかったが、繋がりそうなのがひなたを絡めた2/5の『侠気乱舞』のみ。勝ちに行くのであれば紗代子を含めた三人は一先ず山札に戻してあげるべきだろう。
もちろん、桃子とひなたのみを手札に残して意地でも『侠気乱舞』を狙いに行くことだって可能だった。しかし一曲目から『ABSOLUTE RUN!!!』か、運が良ければ『Brand New Theater!』を流せるかもしれないという誘惑には勝てなかった。
やや悩んで、未来、静香、翼をキープして五枚をCHANGE。玲音や美咲ちゃんなどの強力な特殊カードを狙った方が良いと判断した。
結果。
麗花、亜美、やよい、海美、昴を引き込み、第一ドローでエレナが入って試合開始である。
初動
特殊カードやBNTの種を引けなかった事自体は痛かったが、関係性が強くて軽やかな手札になったのは僥倖であった。
いちぽむを送り出しても亜美―やよいで『Funny Logic』が2/3、亜美―昴なら『Bigバルーン◎』が2/4。特に亜美―やよいラインは2/5ではあるが『合言葉はスタートアップ!』も視野に入る強い組み合わせだ。
更に、持ち歌の多い海美と一緒にエレナを引いてきたのも素晴らしい。これで『miraclesonic★expassion』2/4。
スピード重視で『ABSOLUTE RUN!!!』から流していく。
『ストロベリーポップムーン』 → ステージ
1T目P4手番【ミリシタ39トレイン】
浮いている麗花を送りたいが、P4には既に麗花が見えており、ソロとして出されてしまうリスクがある。
ここで麗花を送るメリットとデメリットをまとめよう。
○メリット
・ミラソニ、ファニロジ、ビッグバルーンを狙いつづけられる。
・P4が麗花をキープするの場合、手札に麗花関連のユニットの種が控えている可能性があり、その場合は麗花をソロとして場に出すとユニットが揃わなくなるので、P4の手が進まない。
・もちろん、麗花を送るのであればP4の手札に変化はない。
○デメリット
・麗花関連のユニットの種が二種類ある(P3でいうところの亜美のような状態)、最悪なのはそれに加えて1ユニットがもう完成してしまっている状態だろうか(麗花関連のユニットを一気に2組作れてしまうから)
・浮いている手札が複数枚あり、ソロで出しても問題ない状況である場合。
そのほか、特殊カードなど細かく挙げればキリがないが、大まかに考えればこんなところだろうか。
ここは攻めの一手。麗花送りを選択する。
結果。
P1→P2 真美
P2→P3 歩
P3→P4 麗花
P4→P1 麗花
P4に麗花のソロは叶わず、P2から移動してきた歩によりミラソニが3/4と大幅躍進。このあと、P4は麗花を控え室に送ることになる。
1T目P1手番【ミリシタ39トレイン】
痛恨の39トレイン連打。
ミラソニ関連は切れないのでやよいか昴の二択になる。
先ほどP2から送られてきた歩―昴で『Jelly PoP Beans』が2/4になっている。
じぇりぽは本当の本当に大好きなユニットだし、担当アイドル桃子関連のユニットの種は是非ともキープしておきたい。ミリユニでじぇりぽが流れるということは実質勝利を意味するのだ。
ここはやよいを送るのが安定だろうか。
……と考えて、マウスカーソルもやよいに乗せていたのだが、ここでP2の真美が目に留まる。
この真美はほんの数分前にP1から送られてきたばかりで、関係性の強い亜美は見えず、不透明の亜美はこちらにいる。
今回のトレインでこちらに送られてくる可能性は低くないだろう。
賭けにはなるが、ここは思いきって昴を送ってバルーンとじぇりぽを諦め、ファニロジ一点狙いで勝負してみることに。
P1→P2 麗花
P2→P3 真美
P3→P4 昴
P4→P1 ?(裏面の為、判別不能)
大成功だ。
手札には3/3『Funny Logic』と3/4『miraclesonic★expassion』。
のり子が来れば一気に3+6点が転がり込んでくることになる。
2T目(山札残り80)
琴葉と高木社長*2の引き。
不発は少し怖いが高木社長から勝負を仕掛けてのり子を狙う。
ダイスは『4』
めくれたのは……
玲音、風花、歩……そしてのり子!
もちろん迷ったフリをしてからのり子を選択した。
直後に出すので迷うフリは必要なかったな、と今になって思う。
シャッフル後、デッキトップが風花さんになってやや考慮。高木社長の不発を恐れるならここでもう一度使っておいても良いが、このあと手札に残るのは琴葉のみ。ここは温存で良いだろう。
『Funny Logic』『miraclesonic★expassion』 → ステージ
『絶対的Performer』からの『Funny Logic』でフロア熱狂!
2T目にして合計12点の大量得点で大幅にリードすることが出来た。
3T目(山札残り63)
このみさん、あずささん、環、美希、千早と美咲ちゃんが二枚。
3人ユニットでは、リーダー貴音待ちが嬉しい『ARCANA』2/3、
初手と同じく春香待ちの『なんどでも笑おう』2/3。
4人ユニットは2/4が3組。志保と恵美待ちの『Blue Symphony』、
やよいと響待ちの『僕たちのResistance』、
そして伊織と雪歩待ちの『虹のデスティネーション』。
迷わず高木社長を使用。運よく貴音を引ければそのままARCANA。雪歩が引ければ切り札である小鳥さんでP4の控室から伊織を連れてきて虹のデスティネーションを衣装付きで出せる。
ここに来てダイスは1。
特殊カードがめくれてしまえばターンが終わってしまうが……
春香~~~!!!
よっしゃ~~~~!!!!!
千早を出してしまうとARCANAリーチが崩れてしまうが、透明な貴音はP4の手札に見えてしまっているので一旦リーダーのことは忘れて、重なっている美咲ちゃんをテンポ良く使っていく方を優先。
『なんどでも笑おう』+美咲ちゃんで5点の加点。
手札はこんな形に。
琴葉を軸に、琴葉―環の『灼熱少女』2/5、琴葉―このみさんなら『ラスト・アクトレス』2/5が見える。
続く3T目P2手番、黒井社長に海美が連れて行かれて1点減点。
4T目(山札残り50)
ひなた、やよい、響、亜美がやってきた。
かなり難しい並びである。
まずは、ひなた―亜美の『"Your"HOME TOWN』2/2。
3人ユニットでは響―やよいに『ダイヤモンドダイバー◇』2/3、
亜美―あずささんに『竜宮小町』2/3、
そして亜美―やよいに再び『Funny Logic』2/3。
4人ユニットは2/4が5組。『Good-Sleep Baby♡』、『Bigバルーン◎』、『ピコピコプラネッツ』、『僕たちのResistance』、『そしてぼくらは旅にでる』。
5人ユニットは響―やよい―亜美の『合言葉はスタートアップ!』が3/5だが、伊織が控室4に落ちていて律子はP4がソロで出しているためロータスの使用が必要になる。
現実的なところで『Light Year Song』3/5。しかし透明な響がP1の手札に見えている。
数えてみたところ、この状況で2/5となっている5人組ユニットは5組。
そして全てのユニットに共通するのは『リーダーである貴音が含まれない』という点である。
完成している亜美とひなたをデュオとして出せば美咲ちゃんは使えるが大きなユニットは狙えなくなるが……悩んだ末に手札効率とAP効率が最も良いと思われる『"Your"HOME TOWN』+美咲ちゃんを選択した。
切り札である小鳥さんやロータスは「使っても手札効率が良くなるわけでは無い」ということは覚えておいた方が良いだろう。
例えば小鳥さんに伊織を呼んできてもらって竜宮を出しても手札から出て行くのは亜美とあずささん(+美咲ちゃん)だけであり、次に引いてくる枚数は変わらないのだ。
そしてもう一点。
AP効率とは何か、と思われる方も多いだろう。
言葉自体は今考えたのだから当然である。
このミリユニというゲームは、減った手札は次のターン即座に補充されるので、手札効率的に最も損をする行動は「2枚のカードを場か控室に出す」という行為なのだ。
平たく言うと「特殊カードを使いまくってユニットを出しまくるとめっちゃ強い」のである。
反面、ユニット人数に応じて点数が変化するのが問題だ。
アイドル一人あたりのポイント効率が可変であるが故に、手札の潜在的なポテンシャルは常に変化するということを念頭に置かなければならない。
いくら手札を回すのが強いとはいえ、例えば1ターンに8枚のカードを使ってデュオユニットを4組出したとしても、得られるのは4点のみである。(場合によっては強そうな戦法ではあるが)
ユニットの点数を人数で割り、アイドルが保有する点数(=Appeal Point)を算出してみる。
2人組 … 1点 … 1人あたり0.5AP
3人組 … 3点 … 1人あたり1.0AP
4人組 … 6点 … 1人あたり1.5AP
5人組 … 10点 … 1人あたり2.0AP
6人組 … 15点 … 1人あたり2.5AP
7人組 … 20点 … 1人あたり2.85AP
人数が一人増えるごとにAP値が0.5ずつ上昇しているのが分かる。
美咲ちゃんはユニットと一緒に出すことによって2点固定のボーナスポイントとなるので、効率の点から考えても2人組と一緒に出すのが一番お得なのだ。
以下、美咲ちゃん使用時の点数とAP効率
2人組 … 3点 … 1人あたり1.5AP(1.0AP増)
3人組 … 5点 … 1人あたり1.66AP(0.66AP増)
4人組 … 8点 … 1人あたり2.0AP(0.5AP増)
5人組 … 12点 … 1人あたり2.4AP(0.4AP増)
6人組 … 17点 … 1人あたり2.83A(0.33AP増)
7人組 … 22点 … 1人あたり3.14AP(0.29AP増)
まあ面倒くさいのでこんなのイチイチ覚えず、単純に「美咲ちゃんを使うとユニット人数が一人増える」みたいな覚え方でも良いっちゃ良い。
あと、このAP効率の考え方で一つ重要なことはリーダー関連だろうか。
リーダーはユニット人数と同数のポイントをボーナス加点する都合上、人数がどれだけ増えようが一人当たりのAP効率は一定なのである。
以下、リーダー込みのユニット点数表とAP効率
2人組 … 3点 … 1人あたり1.5AP(1.0AP増)
3人組 … 6点 … 1人あたり2.0AP(1.0AP増)
4人組 … 10点 … 1人あたり2.5AP(1.0AP増)
5人組 … 15点 … 1人あたり3.0AP(1.0AP増)
6人組 … 21点 … 1人あたり3.5AP(1.0AP増)
7人組 … 27点 … 1人あたり3.85AP(1.0AP増)
もちろんこれは効率に限った話で、絶対的なポイント自体は爆発的に増えてはいる。しかし効率が良くなっているのかと言われるとそうではないのだ。人数が増えて揃えるのが難しくなるリスクにリターンがどれだけ見合うか、少し冷静になって考えてみても良いかもしれない。
閑話休題。
これでステージは
こんな感じになった。
関係ないけどステージに綺麗にアイドル並べるの好きなんですよね。
4T目P2手番【詩花】
悩みどころである。
しかしあずささん―やよいラインの『そしてぼくらは旅にでる』に関しては、既に自分のステージに春香がいることから揃いにくいだろうと判断。
他にユニット候補がないあずささんには一旦山札にお帰り頂く。
結果は
あずささん → ジュリア
少人数ユニットは組めそうにないが、侠気乱舞が少し見えた。
5T目(山札残り43)
可奈、歩、朋花。
可奈の存在がかなり大きい。これで未来が来れば『STAR ELEMENTS』が揃い、育ちゃんが来てくれれば『Good-Sleep Baby♡』が完成する。
すぐに出したい美咲ちゃんが手札にあるわけでもないし、ここはひとまず落ち着いて控え室に送っても良いだろう。
朋花、歩 → 控え室
6T目(山札残り31)
エミリー、響。
終盤が近づいて来て二枚目の響。
響絡みのユニットを考えると『僕たちのResistance』は千早と美希待ち。ちはみきはASの『なんどでも笑おう』で自分で出しているので少し遠いか。
3人組では『ダイヤモンドダイバー◇』の春香待ちだが、P4の手札に見えているので狙いづらい。ソロで出してしまっても問題ないだろう。
響ソロ → ステージ
曲は『Brand New Day!』。理由はめちゃくちゃ好きだからである。
7T目(残り20)
志保、紗代子
山札が残り20枚。確実に次のターンは回ってくるものの、出来る限り多くドローして自分よりあとのプレイヤーのドロー枚数を減らしたい。
黒井社長は一枚残っているものの、ここで切り札を使い切ってでも可能な限りユニットを出してしまう作戦に出た。
切り札【小鳥さん】を使って控え室4から麗花さんを呼んできて、引いてきたばかりの紗代子と組み合わせて『アクアリウス』。
更に切り札【ジョーイ・ロータス】を使って育ちゃんの代役を用意し、『Good-Sleep Baby♡』も完成させた。
一応ブルシン、リフレインキス、オペラセリアが2/4だが、この状況からは難しいか。
8T目(山札残り2)
山札残り枚数が2の状態でそらさんを引いてきた。
7T目で一気にユニットを出す作戦が功を奏し、自分のターンでゲームを終わらせることが出来そうだ。
そらさんで控え室に送る二枚の選定だが……。
ソロで出せる琴葉のキープは確定。
このみさんと莉緒姉も『Sherry 'n Cherry』があるので確定。
整理すると手札に残るのはエミリー、美希、志保。この三枚の中から二枚を控え室に送ることになる。
そして山札の上には紬が見えている。
もう一枚は何なのか。
不透明の朋花はP4の控え室に見えているのでエミリーを残して花咲夜に賭けるよりは、志保を残して最後のドローが真壁であることに望みを託した。
結果は……。
真!
どうやら誰を選んでもユニットは組めなかったようだ。
『Sherry 'n Cherry』衣装と琴葉ソロで+5点を追加。
ユニットを出し終わったあとのラッキーガール勝負。
出てきたのは……琴葉! ソロでトリを飾った琴葉によってボーナスポイントが加算され、最終的に点数は37点まで伸びた。
最終的な盤面状況はこちら。
後書き
ほとんどの判断やドローがかなり上振れた幸運な試合だったが、こうして各手番での思考を書き出してみるとただ一言で「運が良かった」と言い切れないようにも思える。
手の回りが良いときにこそ、"流れ"を逃さない堅実なプレイが出来るよう落ち着いて立ち回りたいものだ。
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