まるくなったまるくなった

私の親が私の学費を支払ったのは高校一年生までで、といっても静岡県立静岡高等学校は公立なので学費激安ですが、大学の入学金も学費も大学院も当然一人暮らしの生活費もまったく親は関与していないので、何なら未成年のときから実家にバイト代を入れてたし、そのはるか前からおじいちゃんからもらったお年玉も生活費に消えていったし、電話はもちろん電気ガスまで止まる生活から上京して一ヶ月の食費を2000円で過ごす私は空腹な心の中でいろいろと鬱々としていた。肉類は買えないのでスーパーの試食コーナーのソーセージで感動しても普段摂取しない動物性たんぱく質がおなかをびっくりさせてすぐに下痢しちゃうような変な感じになっていた。自分の不幸は自分に起因するというオカルト洗脳方式の考え方が大っ嫌いなので自分の不幸はすべて外部に起因すると信じて疑っていなかったのでとんでもなく反社会的なメンタリティでぎりぎり死ぬか死なないかの瀬戸際で生き延びていた。

しかし今ではもう私は丸くなってなんとも思わないしなんなら自分の子供の学費も払っちゃうぞー的な気持ちでいる。世の中はものすごくよくできている。ポルポトや日本赤軍もびっくりの◯◯◯になるはずだった私が真ん丸になっていく。革命は起きない。

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