メジャーデビュー指南

俗っぽいものや流行りものなどがある場合、できるかぎり一次情報に触れるように心がけています。ネットとかの又聞き情報ではなく。
たとえそれは自分向きじゃないんだろうなあと思いつつも、それでもなお流行りものに触れておくことは大切なのだろうと思います。なにか商売の参考になるのではないかという俗っぽい理由もありますが、メジャー的なものをニコニコと受け入れられるひとになりたいのです。おすすめメニューとか期間限定メニューとかも食べちゃうし、ディズニーも楽しんじゃう。そんな俗っぽい人間に私はなりたい。


それはそれとして、今月のビーラブのちはやふるプラスも身もだえするほどいい。いいとしか言いようがない。そしてレディコミ風味の青春ドロドロ漫画と見せてきっちりとスポーツ根性バトル漫画になっているところも最高にすばらしい。初代のちはやは直観・身体能力がすぐれている系の陽キャの天才で、二代目のちはやは暗記力・再現力がすぐれている系の陰キャの天才。前回のラスボスの能力を今回の主人公が使う展開、好きです。生まれ持った才能をどう生かしてくれるのかすごく楽しみ。
ゲームっぽくないストーリー作りもおじさんにとってすごく優しい。まずはあのアイテムを取って次にこれを育成して次にあのボスを倒して、的なゲームっぽさがないのがすごくいい。
だれが主人公なのかわからないくらい全員が深く静かに輝いているところも最高に素晴らしい。

ちはやふる初代は全員が金持ちのご子弟で全員いい奴だったのだけど、ちはやふる二代目の子供たちは全員家が貧乏だったり超絶環境が悪かったりなんかもうすべてがダメなのに最高に全員がいい奴で、ここにフィクションの魔法を使うのかという素晴らしすぎる展開。デスゲームとか魔法とか超科学とかの部分にフィクションの魔法を使わずに。
環境とか色んな理由で努力できない人や応援してもらえない人や強くない人やたぶん努力しても強くなれない人たちを丁寧に描いているのが素晴らしい。つよいひとたちとよわいひとたちが一緒に練習する姿もすばらしい。そこに意地悪な人が一人もいないところの一点においてのみフィクションでしか使えない魔法を使おうというところがほんとうにすばらしい。

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