予感

左人差し指の詰めにコーキングが詰まっています。どう洗っても取れないのでしかたありません。DIYの手作り道場なのでこういった細かすぎて目に見えない修繕作業が永久に続きます。永久に続けてもう6年目くらいです。7年目か?あと何十年も続ける予感がします。

道場で指導している立場だとAさんとBさんをまったくおなじに扱いおなじようにみる技術が身に付きます。これはそれぞれの先生の方針でしょうが、私はそうしています。
そのため、誰よりも誰が優れている的なことを口にしないようにしているし一歩下がっているのでみなさんで楽しくやってくれよ的な立場にいるのだけど、なぜか会員番号1番の一番最初に入門したち中学一年生のちいさい男の子がどう考えても柔術の才能にあふれている天才で、それまでの指導の中でも柔術人生でも最高に才能があったし今でもその判断は間違っておらず神懸っていたのだけれど、中学卒業と同時にプロのキックボクサーになりますと言って親御さんと丁寧にあいさつに来られたのがたぶん3年か4年まえで、いまでもやっぱり天才だったわ、元気にしておるかのうとおじいさんのような気持ちでいたところ、風のうわさでいまでもかなり本格的にキックボクシング頑張っているらしく、詳しくないがなんかちゃんとしたジムのインストラクターをやりながら夢に挑戦しているとかで今の彼の写真を見せてもらうと凛々しい若者になっていました。ちょっと泣いちゃいましたね。

そのままでいていいものなど何一つない、とはたしか吉本ばなな先生の哀しい予感(98点)の作中の言葉です。変わりゆくことは必要なことなのでしょう。そして生きていればそのうち会えるでしょう。

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