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ヘッドハンター名鑑vol.3

※掲載内容(プロフィール等を含む)は取材当時のものです。

【佐田綾子氏 プロフィール】
求人広告の営業からキャリアをスタート。
人材採用の深掘りをするべく、人材紹介会社へ転職。
その後はベンチャー企業の人事を経て、公平公正な立場で企業の採用に関わりたいとの思いから、PR会社である株式会社サニーサイドアップのグループ会社、株式会社サニーサイドアップキャリアでシニアコンサルタントとして経験を積む。

インタビュー

Q. 新型コロナウイルス感染症の拡大による、ご自身の業務などへの影響はいかがでしょうか。

私のクライアントには、PR、広告、イベント関連の企業様が多く、新型コロナウイルス感染症(以下:コロナ)の影響をかなり受けているという印象があります。採用数はコロナ拡大前後で雲泥の差があるような状況です。そのため現在は、積極的にスカウトを送るよりも求職者からの問い合わせや相談への対応、転職が決定した方のフォローを中心に行っています。
コロナ拡大後は、PRや広告に関わる仕事がしたいという転職希望者はむしろ増えている印象を受けます。ただ、なぜPRや広告に関わる仕事がしたいのかが曖昧な求職者が増えており、求職者に応じてどのようなフォローをしたらよいか、面談を通して見極めています。
そのような状況もあり、求職者の方に対しては転職のタイミングも含めてアドバイスをするほか、転職活動をいつ始めてもいいように履歴書をはじめ職務経歴書の書き方や業界研究、面接対策として面接時に良い面が引き出せるようにトレーニングやアドバイスをしています。

Q. 求職者に求められるスキルとして、身に付けておいたほうがいいものはありますか。

今まで、PR・広告業界に進まれた方を数多く見てきて感じているのは、転職が決まる方は「好奇心旺盛で、流行への感度がよく、意識の高い方が多い」ということです。
業界経験があることはもちろんですが、流行への感度や世の中の流れ、新しいものへの意欲的な姿勢は意識したほうがいいと思います。
また、PRや広告業界の仕事は、「コロナ禍」の影響下においても会社やサービスの宣伝のために「生み出す」ことを問われる仕事ですので、今後はこれまでとは異なるポジション名で求人が出ることもあるのではないかと推測しています。


Q. ビズリーチをご利用いただくにあたり、何か工夫されている点はありますか。

私一個人として「スカウトはむやみやたらに送りたくない」と考えています。
一人の候補者の方に関われる時間は限られているので、私自身がお一人お一人に200%の力でサポートしたいという考えがあるからです。
スカウト文を作成する際は、職務経歴と希望欄を必ず照らし合わせるようにしています。
例えば、少し変わったキャリアを歩まれている方や、ニッチな業界での経験がある方、大学時代の専攻とは全く違う業界で働かれている方などは、私なりにじっくり、いろいろと思いを巡らせ、希望欄も読み込みます。
そこから「こういうふうに働きたいのかな。だから転職したいのかな」というふうにイメージを膨らませ、感じたり、考えたりしたことをスカウトに込めてお送りしています。

Q. この仕事をしていて、特に印象に残るエピソードがありましたら、お聞かせください。

常日頃、求職者との面談に時間をかけて面接対策や業界研究を一緒に行うことが多いです。このような求職者との関わりのなかで、この方はこの会社に合いそうだなと感じることがときどきあります。求職者の方が当初「PR会社を何社か受けます」と言っていても、そのなかで一番マッチすると思う会社があれば、私との面談の場であらかじめ率直に伝えるようにしています。もちろん求職者の方が数社受けたいとお考えであればそのように進めますが、「佐田さんが言ってくれた通り、この会社に絞って受けます」と言ってくださる方もいらっしゃいます。結果的に、その1社だけを受けて転職が決まる方がいらっしゃいます。
私は他のヘッドハンターと比較するとスカウト送信数や面談実施数はそんなに多くないかもしれません。ですが、お一人お一人との関わりを大切にして「一緒に頑張りましょうね」という気持ちをもって二人三脚で一緒に頑張っています。
転職決定した求職者の方からは入社後も連絡をいただくことが多く、「転職したら終わり」ではなく、その先の関係構築ができるのは、この仕事をしてとてもうれしいことだと思っています。

Q. クライアント企業とのエピソードもありますか。

クライアント企業からは、「佐田さんからのご紹介だったら1次面接を省略します」と言っていただけるケースがあります。通常、1次面接では会社説明のフォローをすることが多いようなのですが、私がご紹介する方であれば、私との面談で会社説明の時間を十分に取っているので面接で会社説明をする必要がなく、面接の冒頭で「佐田さんからのご紹介だから、会社の説明はしっかり聞いていますよね」という会話になるそうです。
今後も、求職者の方だけではなく、クライアント企業とも良いリレーションを築いていきたいなと思っています。

次回のヘッドハンター名鑑vol.4は、2020年9月7日(月)公開予定です。


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