見出し画像

ヘッドハンター名鑑vol.16

※掲載内容(プロフィール等を含む)は取材当時のものです。

今回は、前回公開した株式会社プロフェッショナルバンクの近藤主規氏へのインタビューの後編です。
後編では近藤氏のルーティンや仕事に対する思いなどを中心にご紹介いたします。
ぜひ、後編も最後までご覧ください。
※前編をご覧になっていない方はこちら▼

インタビュー【後編】

Q. 活躍するヘッドハンターとは、どのような方だと思いますか。

人間臭い人、人好き、お節介なタイプだと思います。
ポジティブ、謙虚、明るい、誰かではなく自らに打ち勝てる人もそうですね。

ここで若手ヘッドハンターが今からすぐに実践できることで、私が取り組んでいることをご紹介します。

【近藤主規様】 HH名鑑掲載資料「若手ヘッドハンターが今からすぐに実践できること」

スライド2

スライド3

スライド4

スライド5

Q. 何か印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

企業 の変革期にキーパーソンとなる人材として執行役員の採用を支援し、その後、経営者は事業を継承し、その候補者が現在は経営者としてご活躍されているというエピソードがあります。
A社は食品関連の事業を行っている企業で、強い商材を持っているがゆえにアナログな営業モデルから抜けきることができず、売り上げシェアも落ち、競合企業に負けつつある状態でした。
そうした状況を打破できる方を、営業責任者兼執行役員として迎え入れたいという話を経営者よりいただいたのです。
候補者は売上500億~700億円規模の、同業の営業責任者兼取締役の人材でした。当初は転職への関心がさほど高くない状態でしたが、現職では自らの経験を生かしきったと感じられていました。また、自らが営業のトップにいることで上が詰まっている感じがあり、後進にポジションを譲らなくてはならない、自らの経験より生かせる環境があるのであれば転職も一つの道だという考えをお持ちでした。
そうしたなかで先述の企業の話があり、自らの経験を生かせるのであればと、一度経営者の方と打ち合わせをする形となりました。お互いの相性も良く、理解を深めるために数多くの面談を実施し、ご入社までは約1年を要しましたが、話自体は順調に進んでいきました。入社から約2年後には、候補者の方の経営手腕は営業領域にとどまらず、マーケティングや商品開発、ブランディング領域と多岐にわたるようになりました。さらに そこで実績を残され、経営者から事業を継承し、現在は経営者として企業経営を行っております。

Q.貴社の強み・展望をお聞かせください。

弊社は、ヘッドハンティング会社として、「ビズリーチ」や各転職ポータルサイトも活用しますが、社内にリサーチを専門とする部署を構え、人材の調査・サーチ活動を行っています。
弊社独自の人的ネットワークを構築しており、クライアント企業や候補者の情報を社内で積極的に共有するため組織・文化があり、クライアント企業や候補者にとって最善の解が出しやすい環境であると考えています。今後はクライアントの事業拡大・継続に必要となる「インパクトプレイヤー」の採用を行い、地方から日本を元気にする支援を一つでも実現してきたいと思っています。

Q. 近藤様のヘッドハンターとしての展望をお聞かせください。

1つ目は、ずっと変わらず取り組んでいることなのですが、クライアント企業や候補者と徹底的に向き合い、それぞれの過去・現在・未来の状況とそれぞれの希望・課題・期待を把握し、期待を超える仕事を行うことです。
より良いサービスを提供できた証しの一つが、案件のリピートと人材のご紹介などの「新しい出会い」をいただけたときだと考えています。2つ目は、地方企業の人材流動化に貢献し、地方企業を輝かせることです。
地方企業の経営課題に還元したい、採用に困っている企業の力になりたいです。
魅力的な企業がたくさんありますが、大都市圏でないと企業PRがなかなかうまくいかず、候補者がそのような企業を自ら見つけ出すのが難しいという実態があります。
私たちがそういった企業の魅力を候補者にお伝えし、双方をつなぐ架け橋になれればと考えています。

Q. 若手のヘッドハンターにメッセージをお願いします。

1社、1名を大切にしましょう。
クライアント企業や候補者に対して最善を尽くすことの継続が大切だと思います。最善を尽くしているかどうかは、相手にも伝わり、頼りにされます。自らが頼られているのであれば、力も入りますし、そのサイクルで仕事をしていくといいと思います。
目標数字などは、コンサルタントのためにあるもので、目の前の数字に一喜一憂していてもそこに仕事の面白みはあまりないと考えています。私自身、少し古臭い考えを持っている人間なので、昔ながらの言い方をすると、泥臭さ、人間臭さという部分を持って仕事をするとよいのではないかと思っています。

Q. 「ヘッドハンター名鑑」を読まれている方にメッセージをお願いします。

おそらく、この記事をご覧になっている方は、高い情報感度を持ったビジネスパーソンの方々かと思いますが、転職という選択ではなくとも、転職マーケットや人材業界の状況、自らの市場価値を把握・理解するためにヘッドハンターと定期的な対話をすることが有効です。
自らのキャリアがこのままでよいのか、今後の方向性に対してこのままでよいのか、「道しるべ」として関わることもできるのがヘッドハンターだと思います。
相談ベースでも構いませんので、まずは気軽に相談してほしいです。

次回のヘッドハンター名鑑vol.16は、2021年3月26日(金)公開予定です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?