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第2話 英語、英語、英語(汗)

心配性で運動が苦手。勉強は平均点の私は中学2年生の時に、何か1つだけ得意分野を作ろうと考えました。

数学、国語とありますがもうその分野のプロ学生が周りにいて、これは追いつくの大変だわ〜と考え、始まって間もない科目で、どうにかがむしゃらに勉強できそうな英語を選択しました。

よし、英語で頑張ろ!と決意を新たにし、英語の科目と向き合ってみるとざわざわと違和感を感じます。

私が将来外国人と対等に会話をするにあたっって、
「これはペンです。(this is a pen)」
「トムは猫を飼っています(Tom has a cat)」
なんて会話をするか、と。

英語はマスターしたいが、英語の教科書はマスターしたくないな。そう思いました。

そこでオリジナル勉強法を考えました。
1。自分が言いたい事を言う
2。自分が言いたい事を正しく言う
3。自分が言いたい事をネイティブレベルの発音で言う。

次はこの学習法を達成するために必要なものを考えました。
自分が言いたいことは頭の中にあります。
日本語であれば頭の中を表現することができます。
日本語を英語に直すことは、間違っていてもいいのなら、辞書で単語をくっつけてどうにか英語のすることはできます。
しかし、自分が言いたい事を正しい文章に直してくれて、発音をガイドしてくれる先生が必要です。

思考回路がこのように動きました↓
・外国人と話したことのない日本人の先生だと正確かどうか判断できないな。
・発音は、英語を母国語として話している外国人がいいな。
・どこかに外国人の先生はいないかな。
・探してみよ。

当時は外国人も少なく、どこに外国の先生がいるのか全くわかりません。
本屋さんにも行きましたし、CMで流れている英語塾にも行ってみましたが、なかなか外国人の先生が見当たりません。

新聞広告も目を通してみよと新聞を開いてみたところ、小さな広告がありました。「マンツーマン指導の〇〇英語学院。」どうやら大人が通う本格的な教室のようです。
恐る恐る電話をかけて、体験学習に応募しました。

場所は実家から電車で1時間かかる、地元では都会と言われているロケーションです。周りは大人ばかりで看板は聞いたこともない会社の名前ばかり。〇〇英語学院はオフィスビルにあり、スーツを着たサラリーマンとエレベーターに乗らなければならず、サラリーマンもなぜここに子供が?とでも言いたげに不思議な目で私をみている気がしました。すごく緊張して身体中から汗が流れ、恥ずかしくて顔は真っ赤です。

勇気を振り絞って扉を開けた瞬間!
別世界が広がっていました。

外国人がうじゃうじゃいて、左手にコーヒーカウンター、中央にコーヒーテーブルで大人たちが英語で会話し、奥には一対一で会話ができる小さなブースがいくつかあり、受付のお姉さんは見たこともない大きな金色のネックレスで、綺麗なスカーフに身に纏い、背の高い金髪の外国人と、恐らく日常会話的な話をしています。

大人の世界✨
一瞬で心を鷲掴みされました。

体験学習ではテリーと言う名の外国人さんで、自分なりに自己紹介をして、自分が勉強をどう進めたいか、それにあたりどのような指導を受けたいかを説明しました。テリーさんは英語を話しているようで、実は文法も発音も全くなっていない私の事を真剣に聞いてくれて、聞いた後で、君の言いたいことはつまりこう言う事?とゆっくりした英語で聞いてくれました。
「イェスイェスイェス!」とコミュケーションがつながり「OK、キャロラインのやりたい方法でレッスンを指導することができるよ。ノープロブレム!」。

体験学習の後は、超かっこいいオフィスに入り、大人に混じり外国人と会話したこと、自分の学習法で勉強を進められることの喜びとド級の緊張が緩んだせいでドキドキが止まらずヘナヘナと座り込んでしまいそうでした。

要約すると、自分勝手な英語学習法の実現は以下の通りです。
・何か一芸が欲しい
・英語がいいな
・教科書の英語はやだな
・自分なりに勉強してみたい
・〇〇学院かっこいー
・〇〇学院なら思った通りに勉強ができそう
・決まり

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