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黄色ブドウ球菌肺炎の治療期間

Shorter is better. 
ということで,感染症の治療期間の短縮がどんどん提案されていっています。

一般的な市中肺炎も以下のように経過がよければ最短5日間でよいとされています。

IDSAガイドライン2007:
最短5日間,解熱後48−72時間,臨床的に安定していたら治療終了してよい(中等度の推奨,中等度の質のエビデンス)

→RCTで検証されたわけではなく,
慣習的に7−10日間治療されることが多かった
CLIN INFECT DIS. 2007;44 Suppl 2:S27–72.

ATS/IDSAガイドライン2019:
臨床的に安定(心拍数,呼吸数,血圧,SpO2,体温)し,経口摂取可能で,意識が正常なら,最低5日間で抗菌薬治療を終了するべきである
(強い推奨,中等度の質のエビデンス)
Am J Resp Crit Care 2019;200:e45–67.

2007年から2019年の間に複数のRCTが行われ,臨床的に安定すれば短期間でも大丈夫ということが確認され,推奨が強くなりました。
軽症〜中等症ではさらに短期間治療も模索されています。

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