リファンピシンの薬物相互作用
リファンピシン(米国ではrifampinと表記されることが多い)は薬物相互作用が多いことで有名です。研修医の頃に,以下の2002年のArch Intern Medを読み,"An update"とあったので,「あ,これは改訂版なのか」と,ふとした時に一番最初はどれだろうと調べたことがあります。
さかのぼることが出来た一番古いものは1984年のBaciewiczらによるものでした。
次は1987年の同じくBaciewiczらによるもの。
次は1992年でUpDateのIIです。筆頭著者は変わりましたが,Baciewicz先生も共著です。Back to the Future Part IIが公開されたのが1989年ですが,タイトルはこれの影響を受けているのではないかと睨んでいます。
その次は1997年でUpDateのIIIです。これも筆頭著者は変わりましたが,Baciewicz先生は共著です。
そして最初に紹介したFinchらによる2002年のUpdate,やはりBaciewicz先生は共著です。
次は2008年に,雑誌がAm J Med Sci.に移り,再びBaciewicz先生が筆頭です。リファブチンも加わりました。
時々改訂をチェックしていたものの,なかなか出ないなと思っていたら2013年にCurr Med Res Opin.に移って出ていました。rifapentineも加わっていました。
以後,定期的にチェックしているものの,Baciewicz先生の名前では改訂版が見つけられなくなったので,おそらく2013年で最後になったのだろうと思います。
今の時代はインターネットやアプリなどで相互作用をこまめに調べたり,薬剤師さんに確認するのがよいと思います。私の場合は,UpToDateに入っているLexicomp®を使っています。
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