見出し画像

松友美佐紀語録に思う精神力

タカマツと呼ばれるリオ五輪女子バドミントンゴールドメダリスコンビは高橋さんの引退により、知り合ってから17年の歳月にペアとしての別れを迎える。私はリオ五輪でのインタビューでの松友さんの言葉が忘れられない。彼女は勝利の喜びより先にこう言った「このオリンピックで競技を終える人も居る。ずっと戦って来た人達ともう試合が出来ないと思うと悲しくなる」これは、彼女達が世界に参戦した時は体格もパワーも技術も違うに海外選手達に常にボコボコに叩きのめされながらサーキットする日々の中でどれだけふたりで努力を重ねチームとしての戦術やコンビネーションを確率し世界ランキングの頂点に立つまでの苦労は想像を絶するものだったのではないかと思う。日本バドミントン界に史上初のゴールドメダリストが誕生するずっと以前、タカマツが高校でペアとして生まれる以前にお互いが小学生の頃、高橋が6年生で小学生チャンピオン。松友は1学年下で5年生では無敵の存在だったが学年が違うので試合で当たる事は無かった。一度どちらが強いか試合をしないかと言う事になったが高橋は絶対嫌だと言ったが試合は行われた。小学生の頃はどんな競技でも1学年違うとその差は歴然としている。試合は高橋の圧勝で終わる。松友は同学年に負ける事は絶対嫌だと思うくらいの負けず嫌いだけど、自分より年上で強い相手との試合は楽しくて仕方なかったと。後に中学時代全国の名門校からのオファーを蹴り地元で暮らしてた松友が高橋を追って同じ名門高校に進むため親元を離れた。それから今まで13年間。今も高橋を先輩と呼ぶペアは続いた。松友美佐紀と言う人はあまりは雄弁に語るタイプではないけど、バドミントンにかける思い、努力、それを維持する精神力にはとてつもないパワーを感じる。バドミントンはまったくの素人の私だけど16vs19から逆転した5連続ポイントは松友美佐紀の精神力の賜物だったのではないかと思う。一方、敗れたデンマークペアは試合後こんなコメントを残している「追い込まれた場面で日本ペアには勇気が有った.。でも私達にはそれが無かった。全力を尽くした事で悔いは無い。でももし人生をやり直せるならあの16vs19からやり直したい」と。その言葉を聞くとバドミントンに青春を捧げて来た彼女達がいつか現役を終える時にこう想像して欲しい。あなた達の歩いて来た道に多くの人は感動し応援し魅了されてた事を。高橋さんにはあのゴールドメダリストの高橋として新しい世界をまた見せて欲しいですね。そしてお疲れ様でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?