【アンプのピークランプ】2つの活用法
ピークランプ活用法を2つ紹介します。
ベースアンプのゲインをうまく設定することによるメリットは2つ。
①力み具合のチェック
⇒客観的に力みを判断できる
②トラブル対策
⇒原因の特定に役立つ
▶ピークとは
このnoteでいうピーク=ゲインの横についているランプ。入力レベルが大きいと、赤や青で点灯する部分です。
✔こんな「ベーシスト」に向けて書いています。
✅ライブ中の力みが気になる
✅アンプのゲインは上げめ
✅ドラマーとアイコンタクトをとることがある
※注意
以下の項目に当てはまる場合は、参考にならない可能性があります。
〇とにかく力の限り弾く、ピークは常に点灯させたい
〇アンプのゲインは小さめの音が好き
〇ライブ中は後ろを振り返らない
※今回のコラムは、一般的なゲインの説明とは違った切り口です。
・歪みの増加による音作り
・機器への負荷
といった観点からのゲイン/ピークには触れません。
では説明していきます。
①力み具合のチェック
ピークを使って、ライブ中に力んでいるかを判断します。
※力み=「不必要に強く弾いてしまい、リハーサルで想定した音になっていない状態」とします。
・手順
1:リハで、ゲインを「強く弾いた時だけピークが点灯」する位置にします
2:ライブ中、弾いているときに、ピークを見る
以上です。どこを弾いてもピークがつかないようにしておきます。
※使うフレット・フレーズで、一通りチェックすること
例えば、激しくピッキングするパートでピークをチェックしなかった場合、ライブ中に点灯を"力み"と錯覚してしまいます。
こうすることで、ライブ中"客観的に"力みをチェックできます。
ピークが
☑ずっとついている ⇒ 力んでいる
☑たまにつく ⇒ 少し力んでいる
☑つかない ⇒ 同じ力(もしくはリハよりも弱い)
という風に読み取ります。
弾いている最中に「あれ?もしかして力んでいるかも?!」と感じたらサッと確認してみましょう。その時ピークがついていなければ、力んでいません。控えめに見積もったとしても、"大きく"力んではいません。
ピークを判断基準として使えるかどうかは、事前のゲイン調整が重要になってきます。それぞれのフレーズや奏法に応じて、設定を追い込んでいきましょう。
例:"かなり強く弾いても点灯しない"設定にしていた場合、力みのチェックは難しくなります。
▼ピークの見方
ピークを見るためには、ある程度後ろを向く必要があります(背中に目はない)。
このとき、あまりマジマジと見ていると、機材トラブルっぽく見えてしまいます。そのため、自然な流れで見るとよいです。
例えば、ドラマーの方を向きアイコンタクトをとる流れ。そのとき、視線をドラマーから正面に戻すついでに、サっとピークを見る。
▼注意
力み以外で、ゲインが点灯する場合があります。
⇒接触などでツマミが動いて、リハと違う設定になっている場合です。
ピッキングに対して、ピークの点き方に違和感がある場合は、エフェクターなどの設定を確認してみましょう。
②トラブル対策
ピークはトラブル時の判断材料としても使えます。
例えば、【アンプから音が出なくなった】というトラブルが発生した場合
⇒あえて強く弾き、ピークが"点灯する/しない"を見る
▶︎点灯する場合
少なくとも"アンプまでは音が入っている"ことが分かります。
対応例:スピーカーケーブルの接触をチェック
▶︎点灯しない場合
"アンプの前で異常が起きている"可能性が高いです。
対応例:ボード内ケーブルの接触をチェック
このようにピークの点灯を目安にすることで、トラブルの原因が特定しやすくなります。
"ワイヤレスの送受信状態"や"チューナーへ音が入っているか"、といった他の情報と合わせれば、さらに素早くトラブル対応が可能です。
🌟まとめ
ピークランプ活用方を2つ紹介しました。
①力み具合のチェック
⇒客観的に力みを判断できる
②トラブル対策
⇒原因の特定に役立つ
アンプのゲインをうまく設定することで、ピークを有効に活用できます。
それではまた!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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