お客さんの属性(リアル/オンライン)の違いに気を配る
ファンとの出会い方
ファンがバンドを見つけるきっかけは、ザックリ分けると以下の2パターンになるでしょう。
①:リアル
ライブを生で見て出会うパターン。名前だけ知っていたバンドを実際に見て好きになることはもちろん、フェスや対バンイベントでたまたま見てハマることも。
②:オンライン
YouTubeやSpotifyなどを経由して、インターネット上で出会うパターン。気になって自分から検索したものだけでなく、「オススメ」や「関連」からめぐりあったものもふくみます。
もちろん、すべてキッチリ①か②に分けられるわけではありません。「ライブにも行くしストリーミングでも聴く」というように、混ざり合っているのが現実です。ただ、ファンになる(ハマる)決め手は、どちらかになることが多いはず。
バンド側がファンに提供するもの
そして、ぼくらバンド側がファンに提供するものも、ザックリ分けると以下の2パターンになるでしょう。
A:リアル
先と同じくライブ。あとはクリニック(楽器)、サイン会や握手会などのインストアイベントもオフラインですね。
B:オンライン
YouTubeでの動画公開や、ストリーミングでの作品リリースなど。データの販売や、クローズドのサイト(ファンクラブのような)も該当します。配信ライブはこちらかと。
もちろん、すべてキッチリAかBに分けられるわけではありません。ファンクラブ限定のイベントであったり、「イベントの様子をデータで販売する」みたいな形もあります。グッズ販売は、ABどちらにも対応できますね(手売りorオンラインストア)。
先の①②もそうですが、あくまで『ザックリな枠』としてそれぞれ分けています。
4つの相性
で、この「ファンとの出会い方」に対して、「バンド側がファンに提供するもの」には「相性」があると思います。2パターン×2パターン、4つの相性。
相性が良いのは、同じ種類のかけ合わせ2つ。
・リアルで出会った人を、リアルへ(①×A)
➞ライブで出会ってくれた人なら、またライブに来てくれる可能性は高そうです。
・オンラインで出会った人を、オンラインへ(②×B)
➞YouTubeで知ってくれた人なら、また動画を見てくれる可能性は高そうです。
ただし、同じ種類のかけ合わせは相性が良いだけであって、クオリティは別問題です。ライブで出会ったからといって、どんなライブでも良いわけじゃないですよね。明らかに手を抜いたライブばかりやっていたら、見放されるのは至極当たり前。
一方の、違う種類のかけ合わせ2つは、そもそもの反応率が落ちるかもしれません。
・リアルで出会った人を、オンラインへ(①×B)
・オンラインで出会った人を、リアルへ(②×A)
ライブ(曲)が好きだからといって、必ずしもファンクラブに入るとは限りませんし、バンドメンバーの個人SNSをフォローするとも限りません。
逆に、バンドのSNSをフォローしているからといって、必ずしもライブに行きたい/行けるわけでもありません。距離や職業(不定休or夜勤など)的に、行きたくても行けない場合だってあります。リリース情報だけ知りたい人もいるでしょう。
前述のとおりキッチリ分けれるものではないです。あくまでも「傾向」としてのリアル属性、オンライン属性。
バンドであろうが個人であろうが、応援してくれるファン層が、どういった属性なのかを見極めてコンテンツを出す。今後どういった属性についてきてもらいたいかを考えて、コンテンツを出す。
とくに現在は、どのバンドもオンライン活動が盛んになる傾向にあります。しかしながら、今まで獲得してきたファン層のリアル属性が高い場合、オンラインコンテンツへの反応率は落ちるかもしれません。
また、コロナ発生後に出会ったファンは、おそらくオンライン属性が高いことにも注意が必要かと。もし今後、以前のようにライブできるようになったとき、オンライン属性の高い層をリアルへ誘導することになるので。
ちなみに今回の内容は、特定の属性を否定するつもりはなく。和食か洋食かみたいに、どちらが好きかは人それぞれ。特定のパターンにダメ出ししたいわけでもなく。
なぜなら自分は、バンドマンであると同時に、noteではクローズドエリアも運営しています。少なからず4種類のかけ合わせ方を試してきたからこそ、思うところあって、書きました。
もちろんアーティストとして、表現したいことを表現すれば良い。とはいえ、伝える段階からは、受け手のことを考えても良いんじゃないかな、と。
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