
「もっと早めにやっておけば良かった」5つのこと【バンド運営編】
今回は、マガジン購読者さんからのリクエストに答える回です。
■リクエスト
バンド運営に関する記事とかあったら嬉しいな〜と思います。
自分もリーダーをやっているので、SBTWの活動を通して、バンドを引っ張っていく立場でのポイントを教えていただきたいです
SBTWは結成から8年、今のラインナップになって3年ほど経ちますが、それまではメンバーの脱退が多かった。だからリーダーとして「バンド運営」は決して誇れるものではない。とてもじゃないけど運営に"成功"してたなんて言えない。
でも、だからこそ「〇〇しておけば良かった」という後悔と、試行錯誤は人よりも多いと思います。
今もこうしてメッセージを送ってくれた方と同じように、現在進行形でバンド運営について悩んでいるわけです。
最近でこそ、メンバーを頼って任せてしまうこともありますが、バンドの事務作業はほぼ全て自分1人でやっています(他のバンドメンバーには、なるべくライブだけに集中してもらいたいので)。
そこで今回は、そんな経験を踏まえつつ、リーダーとしてバンドを運営する上で「もっと早めにやっておけば良かった」5つのことをランキング形式で書きました。
※もちろん、完璧なものだと思ってはいませんし、さらに良い方法があれば取り入れたいくらいの勢いです。
なおテーマリクエストはマガジン購読者の特典なので、本来は全て有料ゾーンですが、試験的に5~4位まで無料で読めるようにしました。ベスト3からは有料ゾーンとなります。
※音楽(ライブ)に直接関わる話は登場しません。あくまで事務作業やリーダー視点での運営にフォーカスした内容です。
音作りや練習法といった音楽関係のコラムはこちらへ:https://note.mu/bitokubass/m/mba7555194c5f
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■5位:アプリの活用
たとえばスケジュールはカレンダーアプリ、データはDropboxやGoogle Driveなど。場合によってはタスク系のものを使っても良いですね。
▼メリット
バンド全体の仕事量が減ります。たとえばバンドの事務作業が「100」あったとして、「100」を「80」にするような感覚で導入しています。
仮にメンバー5人で分担しても結局は「20×5人=100」なので、トータルの量は変わらない。分担具合を議論するよりは「100」を減らす方法を考えたほうが生産的です。
「どこに何があるのか」明確にしておくだけでも、無駄なやり取りを減らせます。
▼具体例
SBTWではデータ関係をDropbox、スケジュールはTimeTreeで共有しています。
たとえばロゴ送付やPAさんに音源渡すときに、その都度オンラインストレージに上げていたら大変すぎます。共有リンク貼るほうがスムーズですし、こっちが操作しない限り"期限切れ"にならないです。
TimeTreeは、ライブオファーごとに一目でメンバー返信(参加)有無と進行状況をチェックできるので最高です。いちいち人が取りまとめる必要がない。
LINEだとログ流れちゃうのが悩みの種でしたが、TimeTreeなら各オファー単位でコメントできて衣装も書きこめるし、これは本当に、もっともっと早く導入しておけばよかった(なぜ導入してなかったのか……)。
結果として「LINEのログをさかのぼる時間」をカットできてるのもメリットですね。
▼注意点
導入時(インストールや操作法の理解)に手間がかかります。操作は簡単ですが、必然的に少し時間はかかります。
メンバー全員で何度もシステム乗り換えるのは大変なので、まず試しに1人で使ってみてから、良さそうなアプリを全体に導入するのが良いと思います。
※ライブ頻度が低い場合は、カレンダーへ分けると逆に面倒になる可能性もあります。バンドによっては情報は1ヶ所(例:LINEノート)に統一した方が見やすいです。
■4位:リンクのまとめ
バンド関係の各種リンク(URL)をまとめて、Googleドキュメントで管理する。ブックマークしてすぐ参照できるようにしつつ、必要に応じてアップデート。
▼メリット
作業の効率化・短縮化になります。たとえばPVを貼るときに、「YouTube開いて検索してURLをコピーして……」といった手間を省けます。
変更履歴は見れるし自動保存されるので、文章テンプレートを設置する場としても活用可能。前述したDropboxの共有リンクも載せておくと便利です。
▼具体例
↑以外には、Apple Music/Spotify/Bandcamp/Instagramなどへのリンクと、チケット予約用URLをまとめています。
かなり頻繁に使うリンクなら、もはや辞書登録するのもアリです。自分の場合、バンド名やメールアドレスなどは辞書登録しています。
※たとえば「えす」の変換候補で「Sailing Before The Wind」が出る。
ちなみに6月にまわったRevised Standardsツアーは、スプレッドシートでツアー行程を管理していました。ああいうGoogleの機能ってバンド向きだと思うので、積極的に導入するのが吉です。
▼注意点
まとめた大元のリンクが間違っていた場合、全てに反映されることになるので、そこは注意が必要です。
あとリンク類に関しては、管理権限を1人に預けた方が良い気はします。「気づいたら微妙に変更されてた」といった行き違いは防ぎたいので。
※変更を共有するのに時間がかかりだしたら、本末転倒。
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ここから先はトップ3の発表。特にリーダー向けの内容です。
バンドを指揮しメンバーとコミュニケーションをとる上で、「これは早めにやっておけば良かったな」と思うこと3つ。
精神論的なことも含まれますが、それでストレスが減って、よりバンドが円滑に進むなら全員の得なわけです。
あのBrian Hood(Gideon/Crystal Lake/Erraのエンジニア)も、自身のPODCASTで度々マインドセットのテクニックをテーマにしています。
先のアプリしかりリンクしかり、導入するかどうかは人それぞれですが、選択肢を知っておく分には損しないですよね。むしろ何年も経ってから同じことに気づくほうがリスクかなと。
※この記事単品だと1,000円ですが、バックナンバーの【2019年9月号】(980円)を購入していただくと、9月更新分の記事をすべて読めます。
「もっと早めにやっておけば良かった」5つのこと【バンド運営編】
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