チャンピオンズカップ 全頭考察

全頭考察

1枠1番 メイクアリープ

TARGET frontier JVより引用

A.P.Indy系に母父スペシャルウィークという点はサンライズホープと同じ形で基本的には揉まれ弱くコーナーで少しもたつくイメージだが
シニスターミニスターなのでDeputy Ministerが入りマジェスティックウォリアーよりスピード質になっていて母方のエルハーブからもパワースタミナを増強し、逃げ先行から粘り込み形の馬。
1番を引きやる競馬は決まった。
幸さんが引かずに逃げれれば好走余地はありそうだがそれでようやく掲示板くらいか。
ケイアイシェルビー、アイコンテーラー、レモンポップ辺りがハナ奪いに来た時の対応なども幸さんの腕が試される所
能力的には2枚、3枚下だと思う。

2枠2番 メイショウハリオ

TARGET frontier JVより引用

Coutly Dee牝系の名繁殖牝馬メイショウオウヒの産駒で弟にタイトルホルダーの春天時に1頭だけ対抗する競馬を見せ昨日ステイヤーズS2着にきたテーオーロイヤルや、なぜか昨日芝でおろされた自分の今年のダート1推しPOG馬メイショウソウタがいる。
スタミナパワーに優れた牝系に今を席巻する母父マンハッタンカフェでパイロという形。
パイロ産駒はA.P.Indy系の中でもストライドが伸びず小回り向きの馬が多い印象。
持続力に優れた母の影響を強く受け
大井ではウシュバテソーロ以外には負けないほどになっている。
今回内枠を引き中京で外は回せないのでウェスタールンド、サウンドトゥルーのようなイン突きをするしかない。
先行馬が多いので上手く捌ければ馬券内は十分にありうるが前走、大井でああいう競馬をして負けて浜中騎手がインで我慢できるかが疑問。
打点的には足りるので騎乗一つという印象です。

2枠3番 ジオグリフ

TARGET frontier JVより引用

母アロマティコが秋華賞でジェンティルドンナ、ヴィルシーナの3着馬。
ノーザンテーストにSharpen UpやForliのスタミナ強化をしたドレカメサンデーの形。
早熟性スピードのドレフォンにスタミナパワーも強化された形で新馬、札幌2歳ととてつもない強さを見せ内回りのスタミナ機動力パワーが必要な皐月賞でイクイノックスに土をつけたのも理解できる。
福永さんが上手かったというのとイクイノックスが晩成だったからというのが大きいので過信しすぎるのは良くないが当然打点は高い馬。
ダートではサウジカップの4コーナーの雰囲気とかは凄く良かったが流石に止まってしまっていた。基本的には芝よりの適性が求められる舞台、東京やまだ阪神、京都の方が良く中京で好走するためにはスローからの瞬発力戦で前年のジュンライトボルトのようなハマり方が必要になる。
鞍上がビュイックなのでポジションへの意識とかからも中京全くダメってタイプではないと思うのでメイクアリープの後ろ辺りで砂も大丈夫ならなくもないくらいの評価だと思う。

3枠4番 テーオーケインズ

TARGET frontier JVより引用

一昨年の覇者。
母マキシムカフェがHalo≒Red God≒Terlinguaの機動力にKingmambo≒のジェイドロバリーとマンハッタンカフェからスタミナパワーを増強している。
シニスターミニスターをつけナスキロを継続しつつWar Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleのダート短距離的なスピード、パワーを増強しているので総合力の強い配合になっている。
今年は川崎記念、ドバイ、帝王賞と強い競馬はしてるものの結果がついてきていない。
前走のJBCが案外だったのは流石にピークアウトを感じたがそれでも能力は上位。
去年とは違い完璧な枠を引いたのでここは恥ずかしい競馬はできない。
まずは坂のゲートをクリアして先団を見る位置につけ、クラウンプライドを自由にさせない立ち回りを松山君に期待したい。

3枠5番 ドゥラエレーデ

TARGET frontier JVより引用

機動力パワーに優れたマルペンサ牝系でオルフェーヴルで牝系の良さを継続した形。
ドゥラメンテをつけサンデーの3×4ノーザンテーストの5×6+5とHaloの4×5+6+5となり、母の良さを継続した機動力パワー型の芝なら中山阪神内回りタイプ。ダートではUAEダービーで2着になっているが質的には芝よりなので過信は禁物。
行き足はつく方なので外枠の先行勢にとって挟まってきたら厄介でポジション争いの鍵にはなりそう。打点は足らないと思う。

4枠6番 グロリアムンディ

TARGET frontier JVより引用

母ベットーレが切れ味のある欧州血脈に母父Blu Air Forceのパワーをつけた形でそこにキングカメハメハなのでKingmambo×RobertoにSex Appeal5×4とがっつりパワーをつけつつMill Reef、Riverman、Rahyの切れ味も合わせ持つ形。
去年のアンタレスSオメガパフュームの2着が強くチャンピオンズカップでも本命を打った馬。
ある程度ポジションが取れて優れた持続力があるので耐久戦に強い。去年のチャンピオンズカップはスローからの瞬発力戦と内で出遅れ包まれたので見直しは可能。
今年のダイオライト記念、平安Sは正に持続力比べの耐久戦でかなり強い競馬をしていた。
前走はクラウンプライドに完敗だったが苦手な質だだだこともあり着差ほどの差はない。
今回内枠を引けて去年みたく包まれる可能性もまだ少ない。まずはゲート決めてテーオーケインズ、クラウンプライドを見る位置にはいたい。
ある程度ペースも流れるだろうし馬券内は十分にあり得ると思う。

4枠7番 ウィルソンテソーロ

TARGET frontier JVより引用

母チェストケローズが北米パワーにCaro直系のUncle Moで異形的に柔らかさを取り込んだ形。
そこにキタサンブラックをつけ緩い父を締める形。
配合的にも牡馬ならダート馬に出てもおかしくない配合だが個人的にはあまり好きな配合ではない
かきつばた記念を勝ったのがびっくりであれはLyphard的な機動力だったのかなと。
この馬の現在の能力は前走で見えたと思うので今回漁夫の利を狙うしかないかな。
調教師も優介が外から飛んできたらみたいなことを言ってたのでその競馬では中京は厳しいと思う。

5枠8番 アーテルアストレア

TARGET frontier JVより引用

スペシャルウィーク直系だがSeattle Slew、Secretariat、Mr.Prospectorとナスキロ的なスピード持続力に振ったリーチザクラウンにNureyev≒Sadler's Wellsのワークフォースという形なのでダート的なパワー、持続力に富んだ配合。
中京での実績があるが能力的に押しきっただけで適性とは真逆の条件。武史騎手は中京ダート理解度低いと思うし外回すしかないと選択すればまず敵わないと思う。

5枠9番 クラウンプライド

TARGET frontier JVより引用

アーテルアストレアと似た配合をしてるがキンカメ、タキオンなのでよりパワー持続力を強化した形。
牡馬である事と母父キンカメであるが故に万能的な強さを持つ。
ケンタッキーダービーであのポジションが取れたこと、去年のチャンピオンズカップであの競馬ができた事が素晴らしく行きっぷりが良いが何とか抑えられ優れた持続力がある。
サウジ、ドバイでは結果が出なかったが帝王賞、コリアカップとかなり強い競馬を見せた。
ここがベストだとは思わないが隙がなく川田騎手なら中京でポジションを間違う事はないのでまず信頼して大丈夫だろう。

6枠10番 ノットゥルノ

TARGET frontier JVより引用

下河辺のシェイクズセレナーデを母に持ちハーツ、Unbridled's Song、Storm Cat、Damascusなのでハーツクライの緩さを母で締めようとした配合。
配合形はコントレイルと似かよるものがあるがパワースタミナの方が遺伝された形。
ストライドが伸び芝でも走れそうなほどで大井が合うハーツダート馬の典型かなと。
どうしても気性が悪くなかなか難しい馬で基本外を回して大味な競馬をしたいタイプ。
前走逃げる事で楽に競馬していたがこのメンバーでは難しく外回してどこまでかなという所。

6枠11番 ハギノアレグリアス

TARGET frontier JVより引用

母タニノカリスはタニノギムレットの姉にあたる。なのでとてもフレンチな切れ味のある牝系。
ジェネラスのスタミナを注入しした形にキズナなので配合的には芝に出そうだがこの馬は繋ぎが立ち気味だったり脚元が強くなかったのでダート馬に出た。
総合力が高くシリウスSはトップハンデながら完勝と持続力が長けてきた印象。
ただ平安Sでグロリアムンディに完敗。帝王賞では離された4着とG1級とは差がある印象。
外目の枠で去年のテーオーケインズのような競馬になりそうで器用なこの馬の良さも活かせずあって3着かなという所。

7枠12番 セラフィックコール

TARGET frontier JVより引用

名牝Glorious Song牝系でハルーワソングなのでスピードパワー機動力スタミナという総合力の高い牝系である。
母父マンハッタンカフェでスタミナも増強しヘニーヒューズと思いっきりスピードパワーに振ったが発現体を見ると母方の影響が強く感じる。
やってきた競馬はどれも大味で全く中京で好走できる馬ではない。
今回インを突くなんて事はできないだろうし3コーナーから勢いをつけたら大変な事になる。
直線だけでこのメンツを完封出来るほどの時計的信頼もなく1キロしか貰えない状況でこのオッズは全く買う気にならない。
もし差しきったら過去1の衝撃かもしれない。
来年の帝王賞で期待したい。

7枠13番 ケイアイシェルビー

TARGET frontier JVより引用

ディープに北米的なパワーを入れダート馬になった形で基本的にはダートなら東京のタイプ。
機動力に長けた配合でスピードもあるので小回りでもやれるタイプではあると思う。
テンのスピードはあるので出走したからにはハナを狙っていたと思うがこの枠。無理矢理取りに行くのかメイクアリープ、アイコンテーラー、ドゥラエレーデ、レモンポップに譲るのか。
ここの争いの1つ鍵にはなると思う。

8枠14番 アイコンテーラー

TARGET frontier JVより引用

Tom Foolの影響が強くスタミナ機動力に優れた血脈でケイムホームでスピードも注入された形。
ドゥラメンテなのでノーザンテースト、Gone Westでスタミナを増強したりとスタミナを結構増強している配合。
シリウスSはハンデもらったとはいえ強い2着で前走の大井で完勝も納得。
ただここで牡馬と戦える程は示していなくそれでいてこの枠。横に速い馬2頭。テンからモレイラには難しい競馬が強いられるだろう。

8枠15番 レモンポップ

TARGET frontier JVより引用

2代母HarpiaがDanehillの全妹でGiant's Causewayをつけ機動力スピードスタミナパワーと全体的に強化した形。
そこにLemon Drop KidなのでKingmambo×ロベルトにBuckpasserをクロスする形でSir Gaylord、Secretariat兄弟もクロスしスピードも機動力もパワーもスタミナも申し分ない配合。
まず距離に関しては心配ないとは言わないがそこで下げる程ではない。
何ならドバイGSの方がよっぽど適性外でBCスプリント出ようとしてたのも全力で辞めてよかったと思う。
本当にこの枠でなければ勝っていたと思う。
勝つなら無理矢理逃げるか奇跡的に外番手に収まるしかない。ただもちろん他の騎手達もそんな事はさせてくれる訳ないので坂井君がどうするのか見もの。
外外を周らせられる展開になると思うので距離うんぬんではなく単純にクリソベリルですら着外だったピンク帽のせいで苦しい競馬になると思う。

まとめ

ハナ争いはメイクアリープ、ドゥラエレーデ、ケイアイシェルビー、アイコンテーラー、レモンポップ。
ケイアイシェルビーが外から絞ってきてそれにアイコンテーラー、レモンポップはついていくと思うのでどれだけ内が抵抗するか。
この時点で流れそうな気配しかない。
その後ろにジオグリフ、テーオーケインズ、グロリアムンディ、クラウンプライド、ノットゥルノ、ハギノアレグリアスの争いになるかなと
こうなるとやっぱり中京ダートの信頼度が高い松山騎手と川田騎手がゲートさえ出れば先団を見る位置にはつけそう。
その後ろはイン突きしか中京ではチャンスがないのでメイショウハリオのイン突きくらいですかね。
印的には
◎クラウンプライド
○テーオーケインズ
▲グロリアムンディ
です。
チャンスがあるラインはメイショウハリオ、レモンポップまでかなと思います。
1コーナーまでのポジションが勝負。
そこで勝負のあらかたが決まるので今からレースの回顧するのが楽しみになりそう。
良いレースを期待したい。


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