マイルCS 全頭考察

全頭考察

1枠1番 ソウルラッシュ

TARGET frontier JVより引用

粘り強いルーラーシップに粘り強いマンハッタンカフェをつけ2代母キャットアリの柔らかさもあるスピードパワーで締める形。
ルーラー産駒らしい緩さが取れてきて完成されたと思う。
G1では一歩足りなかったが前走59kg背負い先行して勝ちきる強さを見せた。
香港を見据えてはいるが一週前の追い切りもパワフルな走り。
京都の外回りとなり最内でモレイラ騎手を確保しポジションさえ取れれば悲願のG1制覇も見える。
ポイントはダノンザキッドやエルトンバローズとの位置関係だろう。

1枠2番 ビーアストニッシド

TARGET frontier JVより引用

Danzig直系のアメリカンペイトリオット産駒で母父ネオユニヴァースがNothern Dancerを外せるのは良いバランス。
Kingmambo×Robertoとスタミナパワー配合でアメリカンペイトリオットの1つのツボであるForliを刺激でき若駒時代に逃げ粘ってきたのもうなづける配合。
Fair Trialらしい粘り強い機動力が持ち味なので京都でインベタしてどこまで食い込めるかだがこのレベルでしっかりポジション取れる力があるかも厳しい所。
外回りタイプでもないと思うので舞台的にも厳しいと思う。

2枠3番 ダノンスコーピオン

TARGET frontier JVより引用

母方が柔らかい血脈で若駒時から見せたバネのある走りはここからだろう。
それをNureyev≒Sadler's Wellsの5×3で締めつつ名牝Angelic Songで日本向きのスピードを加えた形。
カナロアに対してこの母なのでどうしても柔らかすぎて古馬になって厳しいレースが続いている。
現状ではなかなか厳しいと思う。

2枠4番 エエヤン

TARGET frontier JVより引用

全体的にパワー配合でシルバーステートにDanzigと内回りでパワーのいる馬場をFair Trial的な機動力で押しきるタイプ。
馬場が渋れば良いタイプでNZTでウンブライル、シャンパンカラー、モリアーナなどから勝ちきった様に適条件では非常に強い。
今回相当雨が降ればあると思っていたが土曜時点で稍重まで回復していてこれでは厳しいと思う。

3枠5番 ジャスティンカフェ

TARGET frontier JVより引用

名牝Atticaに遡る牝系でノーザンテースト、リアルシャダイ、サンデーと日本の歴史を繋いできた牝系。
サンデーの4×3にRobertoの4×5、Sadler's Wellsの4×4にNureyevもある形で非常に粘り強い持続力のある配合。
追走になかなか苦労していてマイルは短い印象で個人的にもエピソムCで単万した様に1800がベストの馬。
京都の外回りは悪くないと思うがポジションが取れないので坂井君がどれだけ頑張れるか。
去年の様なスローペースをインで死んだフリをしてイン突きすれば京都なら詰まりにくく好走はできると思う。

3枠6番 ダノンザキッド

TARGET frontier JVより引用

ハーツクライ後継のジャスタウェイにDanzig、Alzaoと、 Fair Trialを増幅しSharpen Upのスピードがうまく作用してる馬。
名牝Kerali.HasiliのDansiliがこの馬の底力を押し上げ勝ちきれないもののG1戦線でも先行して粘り強く健闘している。
前走はハイペースに巻き込まれ、恐怖症のある中山を除けば国内重賞4連続着内と安定感のある成績。
京都外回りは若干適性とはズレるがインの好位が確保できれば好走できそう。
今年も舐められたオッズをしているが個人的にはローテーションや調教の感じからポジションが取れない様に見え敬遠したい。

4枠7番 エルトンバローズ

TARGET frontier JVより引用

ディープブリランテにブライアンズタイムと非常に粘り強い機動力のあるタイプだがSeattle Songのナスキロが東京でも止まらない持続力を作っている。
Tom Fool的な機動力もLyphard的な機動力もあり好位を取れる器用さがあるので大崩れしないタイプ。
前走スローだったとはいえあのメンツの毎日王冠を勝ちきった事で一気に格が上がった印象。
京都外回りでインを上手く立ち回れば好走できそうだが決め手比べでは劣るので西村君がどこまで上手く乗れるかというところ。
個人的には人気し過ぎかなと思う。

4枠8番 ソーヴァリアント

TARGET frontier JVより引用

母父シンボリクリスエスではあるがオルフェーヴルにRoberto、Fairy Kingで母方にもFair Trialが多く内包されているので基本的には内回り機動力型の馬。
母の活力的に打点の高さで前走、マイルでもやれてしまったが道中肩鞭が入るなど追走はかなり苦労していた。
東京でもやれたのはシンボリクリスエスのナスキロのおかげもあると思うがマイルG1で足りるためにはハイペースでタフにならないと出番が回ってこないと思う。

5枠9番 シュネルマイスター

TARGET frontier JVより引用

父Kingmanが凄い血統構成で何度見ても血統ヲタクからしたらよだれもので2000ギニーを圧勝するのはこういう馬かと感心させられる。
日本で走るための血もあるだけでなく日本の馬をより昇華させる血もありKingman産駒の繁殖牝馬が本当に欲しくなる。
話は逸れたが母がドイツオークス馬のSerienholdeでドイツのSライン牝系。
2代母がNothern Dancerを外せて狂気的にNasrullahを増幅したHighest Honorで緩和しHopeを刺激できる点も良い。
Sharpen UpやMill Reef、Lyphardなどをクロスする形で基本的にはKingmanを継続した様な馬だと思う。
とんでもない持続力のある馬だが追走に苦労していて差し遅れが続いている。
マイラーズカップを見るに京都の開幕週であの走りならまず凡走はないと思うが差し損ねる懸念はありそう。
ただ馬場的にも外差し効いていてまず大丈夫だと思う。

5枠10番 マテンロウオリオン

TARGET frontier JVより引用

新馬前の調教から凄い馬だと買い続け新馬で受けた負債をしっかり万両賞、シンザン記念と還元してくれた思い出の馬。
ダイワメジャーにキンカメ×トニービンなのでナスペリオン的な持続力やHalo≒Red God的なスピード機動力があり外回りの大箱タイプ。
ダイワメジャーらしくない馬だと思う。
古馬になりなかなか厳しいレースが続いているが典さんが出たなりでどういう競馬をするか選択してるという所もあるのかなと。
現状はこのレベルでは厳しく典さんがどうするか次第ですかね。

6枠11番 セリフォス

TARGET frontier JVより引用

去年の覇者。
ダイワメジャー産駒だがHalo≒Red God≒Tom Foolが多重に重ねられた切れ味のあるフランス血統の母が出ている。
この馬もダイワメジャー産駒という概念は捨てた方が良い馬だと思う。
気性的にも折り合いに難がありハイペースになるとより難しい馬だと思っていたが今年の安田記念
ではレーン騎手とはいえ想像以上の競馬をしてきた。
久しぶりの川田さんだがこの馬はそんなに簡単な馬ではないのでどこまで上手く乗ってくるか。
香港も見据えており頓挫があってギリギリ間に合ったという所らしい。
枠的には川田さんならエルトンバローズを見るくらいの位置を取りそうで好走はできそうだが怪しさもあるなという所。

6枠12番 レッドモンレーヴ

TARGET frontier JVより引用

東サラの持つエアグルーヴ牝系のラストグルーヴ産駒でカナロア×ディープ×エアグルーヴと基本的には緩さが目立つが日本の名馬達の集合体で上手くレディブラッサムが作用してくれてる印象。
なかなか気性的に難しい所があって蛯名先生も何とか走る気にさせる様苦心しているのが垣間見える。
重賞ではなかなかポジションが取れないがしっかり差してきてる様に能力はある。
展開さえ向けばという所だがこのメンバーでどこまでやれるかなという所。

7枠13番 セルバーグ

TARGET frontier JVより引用

2代母エンジェルシードがAck AckやSpy Songといったスピードのある配合で、そこにキンシャサ、エピファとつけ爆発的なスピードを持続させる配合。
単騎逃げが叶えば中京記念みたいな粘りを見せられるがバスラットレオンがいてこのレベルでは厳しいと思う。
そもそもバスラットレオンよりテンが速くないので逃げれないだろうから絡みに行くかという所は割とこのレースに影響を与えると思う。

7枠14番 バスラットレオン

TARGET frontier JVより引用

欧州血統の母でAhonooraを5代血統表内でクロスする珍しい形。
Nothern Dancerが濃くStorm Cat、Damascusや Danzigなどスピードが強調された馬。
気持ち良く逃げられればFair Trial、Hyperionが強い血統なので粘り強くドバイ、サウジ、コリアと様々な地で活躍している矢作厩舎らしい馬。
単騎逃げが叶ってどこまでやれるかだが厳しいとは思う。ただ何かやってくれそうな馬と厩舎だなとは思ってしまう。

8枠15番 イルーシヴパンサー

TARGET frontier JVより引用

ハーツクライにキンカメ、Storm Catとしっかり締めつつSharpen Upも含め適度な柔らかさとスピードを刺激した配合。
打点は高い馬だが追走に苦労しなかなか難しい競馬を強いられていた。
今年はポジションを取りに行けるようになり前走富士Sではハイペース前受けの4着と強い競馬はしていた。
今回枠が枠なら面白かったかもしれないがなかなかポジション的に苦しそうでこれなら腹括って構えた方が良さそう。
それでどこまで来れるかという所。

8枠16番 ナミュール

TARGET frontier JVより引用

名牝系キョウエイマーチ、ヴィートマルシェの牝系でクモハタやプリメロなど日本の古いスタミナを土台にし、Never BendやRomanの影響が強いパワー牝系で緩いハービンジャーをダイワメジャー、French Deputyなどと共に締める形。
Nothern Dancerが濃く最上級のマイル戦で戦うにはHalo≒Red God≒Sir Ivorはあるがトモの甘さもありなかなか足りなかった。
右回りのコーナリングも怪しくトモがパンッとしてどこまでしっかり回って来れるか。
本格化したDanehillらしいトモになり馬体重も増え非力が故に受けていた不利も跳ね返せるだけの馬になってきたと思う。
だからこその大外はかなりかわいそう。
ムーアとはいえこの枠からそこそこのポジションを取ったとして勝ちきらせる事ができるのかと言われるとだと思う。
9倍つくならと思うが厳しいのかなと。

まとめ

展開的にバスラットレオンが行ってセルバーグが追いかけると思うがおそらくすぐハナは諦めて番手に切り替えると思う。
そうなると、思ったよりペースが上がらないのではと思っている。
エルトンバローズ、ダノンザキッド辺りがポジション取りに行くと思うがビーアストニッシド、エエヤンなどとの兼ね合いがどうなるか。
ソウルラッシュもポジション取ってくるしセリフォス、ナミュールも欲しい所なのでここら辺のポジション争いがかなり鍵になると思う。
騎手的にはモレイラ、西村君、川田さん、ムーア辺りはかなりポジションの意識高いと思うので西村君がトップジョッキー達にどこまでやれるかというのは面白い所だと思う。
エルトンバローズ目掛けて内からソウルラッシュ、ジャスティンカフェ
外からセリフォス⤴︎が来てシュネルマイスターが突っ込んでくるみたいな展開だと思うので
◎シュネルマイスター
○ジャスティンカフェ
▲ソウルラッシュ
でいきたいと思います。

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