スト6が来たよ

ストリートファイター6が発売されて2週間とか経ちました。
あのストリートファイターの新作とあって売れているようで、周りでも思ったよりいろんな人間が買っていて初心者が増えていそうです。

格ゲーというジャンルはよく初心者には厳しいみたいな事が言われていて、なんか衰退論がよく言われています。そんな事もあって近頃の格ゲーは初心者に優しくしたいという気持ちと共に作られていると思われます。
そんな中で生まれたスト6も、激浅ゲーマー視点からしても様々初心者に優しそうだなと思う要素があるので、それらについて上げていこうかと思います。

前提として、僕はGUILTY GEAR Xrd -sign-から格ゲーを初めて特に練習とかはせず毎回新作が出てから数ヶ月くらい適当に遊んでた程度で、コマンドはある程度出るけど格ゲーへの理解は相当浅いといった技量で有ることをご承知ください。相当な浅瀬チャプチャププレイの段階を想定しているということです。

スト6の初心者に優しいと思った部分

1.キャラクターガイドの存在
格ゲーを初めてやる人間は何に困るかという点の1つとして、自分の持つ技の使い所がわかっていない、という事があるかと思います。
スト6には技の説明やキャラの狙うべき動きなどを説明してくれるキャラクターガイドモードがあり、実際に動きで見せてくれる他自分で動かして実践することも出来ます。
あまりゲーム内でそういったキャラクターガイドを文面で書いていてくれることはないかと思うので、めっちゃえらいな〜と思います。


2.モダン操作
初心者が格ゲーでまず躓くこと、それはコマンド入力だと思います。かくいう自分もXrd時代はコマンドが安定して出せず、辛うじて波動コマンドは出せたので必殺技コマンドが波動しかないベッドマンを使っていました。
モダン操作はそんな必殺技をワンボタン+方向入力で出すことが出来ます!!(技による)
また、アシストボタン+ボタン連打でコンボなどまさに初心者向けの操作となっております。
これに関してはGGXrd-Revelator-のスタイリッシュモードがワンボタンで必殺技かつ連打でコンボだったり、グラブルバーサスが必殺技がワンボタンでも出せてボタン連打である程度繋がったりと似たようなシステムがある格ゲーはあるわけですが、今回のモダン操作は6ボタン制であるストリートファイターにおいて使うボタンを3つ減らしているという点で初心者には大きいかと思います。


3.ワールドツアーモード
初心者が2D格ゲーの操作への慣れていくにあたって、それはもう実際戦う他ないと思いますが、操作もおぼつかない状態でのオンラインマッチなんてボコされるだろうし、CPUを延々ボコすのもあんまり気が進まない人間がいるかと思われます。
その点ワールドツアーでは、雑魚敵のHPは少ないためアーケードモードやバーサスモードをやるよりは短く済み、RPG形式のためにレベル上げや装備集めの作業の間に嫌でも操作に慣れていくことになります。
また、サブクエストやアルバイトなどから今作の共通システムへの理解などに繋がる、相手の必殺技モーションの後隙が白く光るため(プレッシャータイム)後隙を狩る意識がつく、初期キャラクターのコスチュームがもらえるなど、初心者はまずはワールドツアーモードをやっておくと良いでしょう。バイトとか特にコマンドや操作慣れをしろって感じで作られてそう。KARATEとかまんまためコマンドの練習だしピザ屋もコマンド練習って感じだし。


4.ドライブゲージ関連の要素
ドライブインパクトは、相手の攻撃にアーマーで耐えつつヒットすればコンボにつながり、壁際ならガードをしていても崩れてコンボにいけるというつよつよ攻撃です。もちろん、アーマーだから投げられる、後からドライブインパクトで返されると痛い等の弱点はありますが、ガードされても反撃はなく相手を壁際な押し込むこともできるため、初心者帯においてかなり振り回しやすい性能をしていると思います。
また、振り回しやすさの他にヒット確認が通常技より容易であるところも初心者に優しいところかと思います。基本的にアーマーで耐えてカウンターで当てる、壁際で当てて崩れる、といった当て方であるため、こちらがドライブインパクトを振った時点で相手が攻撃を出しているか、壁際にいるかしていればコンボにいけるという事がわかります。コンボが安定して出来ないとしても威力の高い必殺技で〆るなりゲージがあるならスーパーアーツを出すなりである程度まとまったダメージが取れることでしょう。

ドライブパリィは中下段裏表関係なくガード出来るシステムで、構えている間はドライブゲージを消費しますがガードに成功すればドライブゲージを回復することが出来ます。初心者が躓くポイントの1つであろうガード方向の切り替えを無視できる事、試合中使いまくるであろうドライブゲージを守勢でも回復出来ることは大きいと思います。

オーバードライブ技は、ドライブゲージを消費して通常より強化された必殺技を出せるというものです。以前のストリートファイターではEX技として存在していて、昇竜であれば完全無敵がついたり、コンボ用の技なら追撃ができるようになったりと結構な使用頻度があります。EX技だった時代から変わってドライブゲージを使用するようになったことで、立ち回りやコンボにEX技(オーバードライブ技)を使っていてもより強力なスーパーアーツを使いやすく、見た目上の派手さだったりだとかコンボを通したときの気持ちよさが増えやすいのではと思います。


ここまでスト6の優しいところについてあげて来ましたが、逆にむずいな〜と思ったところも挙げていきます。

1.色々と猶予が短い
コマンドだとかコンボだとかが色々入力が厳しい気がする。僕のよくやっているGUILTY GEAR STRIVEが先行入力効きまくりの優しすぎなのかもしれないけど
せっかくあるドライブラッシュとかもめっちゃ入れ込まないと全然出ないしドライブラッシュから繋げるのも全然安定しない。まあモダンがあるからいいのかな?普通に僕が下手なだけかもしれん。

2.投げ強くない?
投げ強くないですか?投げ抜け全然出来ないよこのゲーム
空中ガードがないことが原因かもしれない。迂闊なジャンプが普通に落とされてしまうのでとりあえず跳んどけば投げられないかみたいなのが出来ないし、ドライブインパクトやラッシュが両方投げられてしまうのもある。
これに関してはなんのゲームやっても投げられてる自分が言ってても対して説得力がないのですが、とりあえず空中ガードがないことは難しい部分だと思います。空中攻撃の有利フレームが大きいから当然ではあるとも思いますが。


ここで突然GUILTY GEAR STRIVEの話をします。
何故なら今まで僕はGUILTY GEAR STRIVEこそ初めてやる格ゲーにおすすめだと思っていて、スト6をやってみてスト6のおすすめポイントとGGSTのおすすめポイントでは性質が違うなと思ったため、比較して格ゲー初心者についての話に繋げるつもりだからです。

1.壁割りの存在
GGSTでは、画面端である程度コンボを食らっていたりずっと追い詰められてダメージを食らってしまうと、画面端の壁が割れて大ダメージを食らいつつ画面中央にお互いに移動します。このことは、不利な画面端に追い詰められてボコボコボコボコボコボコにされていてもそのままラウンドが終了するわけではなく、中央から仕切り直すことができるため負けている不愉快な時間の減少に繋がります。
また、壁割りで大ダメージを取れることで初めてやる場合にも壁が割れればいいんだなと言うのがわかりやすく、長いコンボが出来なくとも画面端で何回か噛み合ってコンボが出来ればダメージが取れるという利点があります。壁を割る時に覚醒必殺技(ゲージ技)を使うと画面中央移動後の状況が良くなるのでおすすめされているというのもゲージをもてあます初心者にとってゲージの使い所がわかりやすくていい気がする。

2.ストーリーモードがよい
GUILTY GEARシリーズには前作のXrdから操作場面がなく、数時間ムービーを見るだけのストーリーモードがあります。これの出来がとても良いんですね。映画ばりの見ごたえがある(個人の感想)ので初見でGUILTY GEARの格ゲー部分についていけなかった人間もストーリーを見て満足ができるわけです。
あとデジタルフィギュアモードも嬉しいと思っています。GUILTY GEARの美麗グラフィックの3Dモデルをジロジロ見回せるし、ポーズとか掛け合わせで面白絵面も作れる。他の格ゲーもやってほしい。

3.ダメージ関係のバランス
GGSTは基本的にダメージが痛いです。覚醒必殺技単発とかでも相当減るし(技にはよるけど)、1コンボ喰らえばキャラと状況によっては8割位持っていかれることさえある。このことは長いコンボが出来ずともある程度ダメージが取れることや、すぐ試合が終わるから負け自体のダメージが下がるという点でいいと思います。
あとダメージ補正の関係についても、いつかのアプデから下段技からのコンボ補正がきつくなりました。これはつまり運営側は下段中段の崩しとかよりディレイをかけたり投げる投げないとかで崩してほしい意図を感じます。カウンターヒット時にバカデカCOUNTERが出るのもそんな感じがする。初心者は下段ガードが疎かになることが多い気がするからこの調整も初心者に向けてなのかもしれない。

4.コンボとか起き攻めがしやすい
GGSTはどの通常技も必殺技キャンセルが出来ること、通常技から通常技のキャンセルルートが全キャラ共通であること、空中受け身がないこと等からコンボが相当しやすいゲームだと思います。
後述する赤ロマキャンの存在も大きいし、先行入力とかコマンド猶予とかもだいぶやさしい気がする。カウンターヒット時にバカデカCOUNTERが画面に出るからカウンターヒットの確認がしやすいのもよい。
コンボというのは格ゲーにおいて1番わかりやすく達成感を与えてくれるものだと思うんですよね。立ち回りであれこれが出来ているだとかキャラ対策が出来ているだとか格ゲーで与えられる課題というものは色々あるし、実際のとこコンボが出来るだけじゃなんともならんとは思うのですが、始動技さえ当たっていれば相手の動きに左右されないし、出来ればそのままダメージという数値に出る事でうまくなっているとわかりやすいと思う。
起き攻めについても、移動起き上がりなどがなくため固定の動きを覚えやすいのではないかと思います。起き攻めがしやすいということで差し合いや防御面に難がある初心者であっても有利状況を維持しやすいと思います。

4.共通システム部分
まずは空中ガードの存在が初心者にはデカいと思っています。GGSTの空中ガードは地上技だろうがなんでもガード出来ます。これにより飛び込みがしやすく、投げをジャンプで避けることもしやすいため攻守において動きやすくなります。
合わせて空中ダッシュもあるため飛び込みがやりやすいわけですが、防御手段として全キャラ共通で前+Pボタンで対空が出せるため対空する側もやりやすくなっています。
ゲージを消費して今のモーションをキャンセル出来るロマンキャンセルは以前のシリーズと比べてかなり初心者に優しくなっています。コンボなどに用いられる赤ロマキャンは発動時の波動が相手に当たればいい感じに浮くため、なんか当たったら赤ロマキャンで浮かせてコンボ…といったような事ができるようになっています。また、以前はデッドアングルアタックとして存在していたガードキャンセルが、ロマンキャンセルの一部として組み込まれたためガード硬直中に前を入れる必要がなくなりやりやすくなりました。ヒット確認などが出来ずともロマンキャンセルで無理やり攻め継続ができるのもやさしいポイントかも。
デッドアングルアタックがロマンキャンセルに統合されていたり、通常技のキャンセルルートが全キャラ共通になっていたり、キャラごとの必殺技の数が減っていることなども初心者に対して覚えることを少なくしていて良いことのように思えます。


GGSTで感じたおすすめポイントを上げたところで、これになんの違いを感じたというのか?それは初心者の中でも恩恵を受けられる段階がそれぞれ違うのではないか、というところです。
GUILTY GEARで初心者に勧めやすいなと思ったポイントは、どれも五里霧中何すればいいか何もわからんという人が戦いやすいというよりは、初心者から次の段階にステップアップがしやすいというものなのではないかと思います。それに対しスト6はコンボが分からなくてもアシストコンボがあり、コマンドがおぼつかなくてもワンボタンで出せるし、防御で有利不利中下段が分からなくてもドライブインパクトやドライブパリィがある。わからないところからの操作で楽ができるものなのかなと思います。これは、元々ストリートファイターシリーズが立ち回りなどの読み合い重視、GUILTY GEARシリーズがコンボや起き攻め重視のゲーム性であり、それぞれの特色を活かしながら新規向けにしていった結果ではないかと思います。また、共通点としてどちらも格ゲーで対戦についていけない人間のためにも違う形でオフラインの面白い要素を増やしていて、対戦ゲームのゲーム性では呼び込めないファン層にも買わせようという工夫が見えます。

最後に、散々とスト6とGUILTY GEARのここが初心者にやさしい!とか言ってきたわけですが、実際に初めて格ゲーをやる場合には結局最初は全然上手く行きません。操作は全然上手く行かないし敵のドライブインパクトは対処出来ないし初狩りはいるしトレモはめんどくさいからしたくないし。いくら優しくたって格ゲーは格ゲーであり上達には相応の練習や慣れ、ゲームへの理解が求められます。1対1だから味方のせいにも出来ないし負かされるストレスは苦しいものです。そんな中でどこを楽しんでいけるか?が格ゲーを続けていけるかの肝だと思います。練習や座学から着実に上達し勝っていき達成感を得る、負けの中から学習することを楽しんでいく、などが出来ればいいですがそう簡単なことではありません。
格ゲーの大会は昨今のeスポーツブームの先駆けであり、ハイレベルな駆け引きやコンボで大変に見ごたえがあります。そんなハイレベルな戦いを見て、格ゲーを始めた人間は大会レベルとは行かないまでもそれなりの読み合いやコンボを求めてしまうのではないでしょうか?格ゲーというジャンルの面白さはたしかにそこにあるのだろうと思いますが、そういったところ以外でも格ゲーは楽しめると僕は思います。
技をいい加減にパナして遊んだり、自分なりの連携を探したり(全然有効ではない)、クソボコされてる格上の相手にちょっと殴り返しただけで一矢報いた気になったりだとかで僕は楽しくやってました。全然上手くならないし負け続けだし何されてるかわかんなくてキレてたけど楽しかった。複雑なぶんやれることが多い格闘ゲームは駆け引きだとか魅せるコンボだとか以前にその人なりの楽しい動かし方が見つけられると思うのです。
だから皆には格ゲーだということでハードルを上げないで軽い気持ちで始めてみてほしいと思います。パンチラしそうなモーションの技を擦って遊んでたっていいし、真面目に勝利を狙っていてもいい。もっと多くの人が格ゲーに触れて好き勝手楽しんでほしいと思います。そうすれば同レベルの人が増えて初心者もやりやすいからね。

今ならストリートファイター6が人数多そうだからやりましょう。
僕が好きなのでGUILTY GEAR STRIVEも買いましょう。
グラブルVSの新作も出るしDNFDuelもなんかDLC来るしサムライスピリッツもSteamでセールが来てるしKOFもこないだ新キャラが来てた。
餓狼伝説の新作も出るんだよな〜そういえば

人民の頭がおかしくなって急に格ゲーが流行りまくってほしい。そんでいろんな格ゲーキャラのイラストがTwitterを席巻してほしい。格ゲーやる相手が増えることよりそっちのがうれしいかも知れない。おわり

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