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小型衛星網、20年代半ばに3基打ち上げ

先日2021年11月22日、読売新聞の朝刊1面に読売新聞独自記事として掲載されていました小型衛星網の記事です。

衛星コンステレーションとは

衛星コンステレーション(えいせいコンステレーション、英語: Satellite constellation)とは、特定の方式に基づく多数個の人工衛星の一群・システムを指す。個々の衛星はシステム設計された軌道に投入され、協調した動作を行わせ、システムの目的を果たす。コンステレーション(constellation)とは星座(星の配置)のこと。(Wikipediaより)


宇宙開発戦略本部で日本独自の「小型衛星コンステレーション」の着手決定

 政府は2021年6月29日午前の宇宙開発戦略本部で、日本の宇宙基本計画について今後の重点項目として、ミサイル防衛などに役立てるため、政府は、日本独自の小型衛星システムの開発を進めていくことになりました。

その場で菅義偉首相(当時)は「宇宙は人々に夢や希望を与えるフロンティアであると同時に、将来の経済、社会を支える基盤となるものであります」と述べました。

 安全保障の分野では、ミサイル防衛などを目的に、複数の小型衛星をひとつのシステムとして地球全体をカバーする日本独自の「小型衛星コンステレーション」について、技術研究に着手することを決めました。

そして、2021年11月2日の宇宙政策委員会 宇宙安全保障部会では、SSA(宇宙状況監視:Space Situational Awareness)機能強化に関して公表されました。

令和4年度には、SSAレーザー測距装置の整備として、宇宙空間の安定的な利用を確保するため、低軌道の宇宙物体をより正確に監視できるSSAレーザー測距装置の取得に向けた動きが始まり、令和8年度には運用開始を予定しています。

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衛星コンステレーションの活用に向けた検討の一環として、HGV:極超音速滑空兵器(Hypersonic Glide Vehicle)を探知・追尾する衛星の実証機の概念検討や次世代赤外線センサの研究を実施予定です。

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宇宙政策委員会 宇宙安全保障部会 第44回 会合 議事次第
防衛省 説明資料より


災害対策に使われる小型衛星コンステレーション

また、「衛星コンステレーション」は、通常のカメラを搭載した光学衛星では難しい悪天候、夜間での撮影も可能で、データを地震や水害の被災状況の把握、不審船の監視などに常時使える利点があるため、災害時に被災状況を迅速に把握できる体制を作ることが可能になります。

そのほか、地球環境問題に貢献することを目標に、衛星による温室効果ガスの観測や、宇宙での太陽光発電の実用化に向けた取り組みも進めていくとしています。

遅ればせながらも、このように日本も着々と進めています。

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