シロアリで未利用木材を飼料化し、それを食べる鶏を食料化する計画
シロアリの破壊的木材分解能力を用いた未利用木材の飼料化と食料化というのが進められています。内閣府のムーンショット計画のひとつで、2050年までに、微生物や昆虫等の生物機能をフル活用し、完全資源循環型の食料生産システムを開発するというものです。
確かにシロアリの木材を食い荒らす能力は凄まじいものがありますが、それを利用しようというのはすごい革新的です!
プロジェクトマネジャーの京都大学大学院農学研究科松浦 健二教授先生は言います。
「シロアリを用いて未利用木材から食料を生産 2050年には世界人口が1.3倍に達し、家畜飼料と人の食料との競合が深刻な問題となることが予測されています。 一方で林地残材や災害木材など未利用木材が大量に発生しています。シロアリとニワトリを介することによって、未利用木材 を新たな食料生産へと結びつけ、資源循環型食料生産のモデル事業としてWILFoodを日本から世界へと展開する」
そうなんです。日本の森林には未利用木材が大量に発生しています。電車のつり革広告に林業従事者の募集が出ていたりもしています。間伐材から割りばしなどを作る取り組みはされていますが、安い海外製に押されているとききます。
一昨年は森の中に入り、チェーンソーで木を切ったりもしました。木をきる前に、朽ちかけた木や竹を取り払う作業して、木や竹を切りました。木を切ると森に光が差し込み、一気に明るくなり、暗い森に新しい生態系が生まれる土壌ができます。
こうした伐採や未利用木材の整備作業が循環型社会へ繋がるとなれば、やりがいを感じて林業従事者が増えるかもしれません。「本来の生態系システムに沿ったムリ・ムダのない食料生産」を人為的に効率化したこの取り組みが楽しみです。
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