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今後の動きが問われる林芳正新外相
11月10日に林芳正さんが第2次岸田内閣で外相に就任するのにさきがけて、11月5日のTBSひるおびに林芳正さんが生出演して特集をしていました。どういった意図かはわかりませんが、林芳正さんのイメージアップには貢献したのではないかと思います。
しかし林芳正外相就任の賛否が問われています。11月11日夕刊フジの見出し「岸田に失望」の記事に「親中派」の林外相起用を「失望」としています。
ジャーナリスト、有本香氏の「以読制毒」
— こちら夕刊フジ編集局 (@yukanfuji_hodo) November 11, 2021
岸田首相の経済政策や、「親中派」の林外相起用を、「失望」「憂いが深くなる」。
「公明党と親中派への『聞く力』発揮はいいかげんにしてもらいたい」と喝破します。#有本香#以読制毒#岸田首相#経済政策・人事に失望#公明党と親中派への「聞く力」 pic.twitter.com/ttax1Cw5KU
さらに門田隆将さんのツイッターでは、林芳正さんが日中友好議連会長だったときの動画を紹介して、これでいいのかとあきれています。
歯の浮くような林芳正日中議連会長の言葉。「帰任する程永華大使の9年間に日中関係は正に元号“令和”の麗しいハーモニーの“和”がある状況になった。日中双方の関係者の努力の積み重ねだ」と。尖閣を侵し続ける中国との関係が“麗しい”との認識の外相誕生を国民はどう捉えるべきか。中国人は嗤っている。 https://t.co/J4JLErXb0U
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) November 11, 2021
石平さんは、日中議連会長を辞めることふれて、今後を注視する姿勢です。懸念されていることをきちんと切って外相に就任するところは、頭がきれるリアリストとしての一面うかがえることだと思います。
日中議連会長をお辞めになるのは良いことだが、「無用な誤解避ける」という言い方は良くない。林さんの対中姿勢に対する人々の疑問は決して「無用な誤解」ではなくむしろ当然の懸念。それを対中外交の中でどう払拭するのか、外相の実際の行動を見ていこう。https://t.co/Kg4nxgeRe6 @Sankei_newsより
— 石平太郎 (@liyonyon) November 11, 2021
しかし、なぜこんなに批判の多い林さんを外相にしたのでしょうか。Will編集部によると「大宏池会構想」の一環としての人事とも言われています。確かに岸田首相は宏池会人事を推し進めています。
それにしてもこの人事はどうかという意見が多いです。
【Daily WiLL Online 更新!】
— WiLL編集部 (@WiLL_edit) November 12, 2021
林芳正外相起用:「親中・リベラル」に舵を切った岸田新体制【山口敬之】
岸田総理にとってはあくまで「大宏池会構想」の一環としての人事かもしれないが、米中双方に「岸田政権は親中・リベラル」というメッセージを与えることは間違いない。https://t.co/Uu8bzwy15n
青山繁晴参議院議員の動画では、林さんの人物像を伝えてくれています。青山議員とは考え方はまったく異なるけども「(林さんは)リアリストである。中国・韓国とルートを維持して相手のいうことを聞くふりしている方が国益にかなうという考え方」をもっているとしています。
須田慎一郎さんは虎ノ門ニュース(2021年11月12日)で、以下の趣旨を述べました。
・アメリカは中国と対決姿勢をだしているが、実はしたたかで重層的である。
・米政府や米政府をバックアップしているシンクタンクのレポートを読むと
3つのカテゴリで向き合っていくべきだとしている
1)完全に対決の分野:安全保障、経済安全保障(サプライチェーン)
2)協調していく分野:気候変動問題
3)交渉していく分野:貿易問題(米中貿易はなくならない。対中貿易赤字解消へ交渉)
・安倍外交はしたたかだった。
第1次安倍政権では、最初の外遊先は中国と韓国だった。近隣外交が安定していないので、言うべきことは言う、やるべきことはやる外交をした。
安倍外交で動いていた岸田外務大臣は総理になり、重層的にいくのか、中国に対して一面的でいくのか、みきわめないといけない。
岸田総理は、安倍さんのもとで長期にわたり外相をつとめ、安倍外交にたくさんのことを学んだと思います。林外相とともに、中国を念頭に中谷人権担当をそえるなど、バランスをとりながら意外にしたたかに事をすすめているようにも思えます。林外相の今後の動きが注目です。
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