ウクライナ大統領が衆議院会館で演説
2022年3月23日、ウクライナのゼレンスキー大統領による国会での演説が午後6時から衆議院議員会館内の会議場とホールを利用して行われました。
ぼくはテレビで生中継される様子を見ました。いつも半袖姿の大統領が今回は長袖を着ていました。いつも寒くないのかな、ちゃんと空調のきいた部屋にいるのかなと思ってみていました。
今まで演説してきたそれぞれの国では、よく練られたセリフを読み上げてきました。広報会社のようなきちっとしたシナリオライターがいるのでしょう。
その大統領が日本でどんなことをいうのか注目でした。
今回の大統領の演説で、ぼくが印象的に思った点は、
①復興について日本の協力を得たいとしたこと
②国連改革をしないといけないということ
③日本の文化にリスペクトしてくれているということ
です。
日本に対しては真珠湾攻撃のことはもちろん言いませんでしたが、東京大空襲のことも言いませんでした。変に反発を受けるようなことは言わず、日本国民に対して、共感を求めるような演説であったと思います。
在日ウクライナ人のナザレンコ・アンドリーさんの全文翻訳です。
同盟国が支援する国が大変な戦時下で演説しているので、精一杯の誠意をもって受けとめる必要があると思います。
それにしても、戦争中の国の大統領が他国の国会で演説をするというのは前代未聞のことです。
なぜこのようなことができるのでしょうか。
ロシアはウクライナの通信網を破壊していないのでしょうか。
いくつか疑問な点がでてきます。
日本記者クラブでの小泉さんの会見で、ウクライナ軍は決して弱い軍隊ではないことや、ベラルーシからロシア軍が侵攻したことが驚きであったことなど、背景をまた違う視点で知ることができました。
国際政治は、皆したたかなものだと思います。
「大本営発表」にはあまり感傷的にならずに、でも人間としての感情は忘れずに、悲惨な現状が終わることを心から願いつつ、ことの推移を見守りたいと思います。
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