本格的にギャンブルにはまっていく…どろどろの日々

転機は大学から実家に帰って数年後に訪れます。

大学中退後、私はある船舶関連会社に就職します。そこでは個性豊かな(ほんとに個性豊かな)人間が集まり、楽しく仕事をこなしていました。今思えば一番真面目に楽しく仕事をしていた頃かもしれません。鬱症状も「そんなには」発生しなかったと思います。

そして、就職して2年位経った頃、ある人との出会いが私を変えたのです…

それは別の営業所にて勤務している方でした。仮にHさんとしておきましょう。やや素行に問題があったものの、いつも優しく接してくれるし、何かあったら心配もしてくれる。なにより人間的に圧倒的に魅力のある人でした。

しかしHさん、その人は紛れもないギャンブラーだったのです。

最初はHさんと一緒に「競輪は面白い！」と言う話で、今は亡きびわこ競輪場にご一緒しました。その時は、まあ面白いかな？くらいしか思わなかったと思います。ただ、ここで何か感じるものがあったのでしょう。あるいはその仲間達トレース後に王将で飲み、しゃべりまくり、そんな人たちに大いに魅力を感じたのかもしれません。

そしてとある平日(当時の会社はシフト制で休日が不規則でした)、私は誰も誘わずただ一人でこれまた今は亡き甲子園競輪場に飛び込んでいきました(意外とこういう所では勇気があるのです、その勇気は後々別の所でも発揮されます)。
するともうその場の雰囲気に圧倒されました。そこはまさに鉄火場だったのです。