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2021/4/15

粛々と。

寝ていて、朝になり、起きる、と、何か本を、と思う。これは、と思う本を、本のある部屋へ行き、取って、リビングの机の上に、そっと置く。

今日は、これだ。そして、机の上には『失われた時を求めて・1 スワン家のほうへ1』が置いてある。

言葉少なく。釈迦のように”反応しない”。

なにものにもこだわらない (PHP文庫) 文庫 – 2020/3/13
森 博嗣 (著)

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以前、どこかの出版社から出ていた本だろう、2020年に復刻。

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森博嗣は、必ず、自分の著作に英語表記をしていて、その英語が何かを示唆している。

この本は、
Aiming for freedom to everything.
とある。

Twitter。
僕がamazonアフェリエイトを頑張っているように。

そうそう。

本の著者さんや出版社さんがエゴサーチして、ご紹介ありがとうございます、いいね、リツイートとか、ほんと、よくしていただくようになったのですが。

これ、アフィリエイトですから。
それを知っていて、いいね、するんでしょうけども。


フォローされたら、フォローバックする、と、

はじめまして!個人で稼ぐためのスキルを中心に発信活動している、〇〇と申します。よろしくお願いします!目が笑っている笑顔(絵文字だな)
僕と同じように個人で稼いでいたり、ご興味があったりされるんですか?

なるほど、そういうことか。この方のTwitterのプロフィールに、儲けてまっせと書かれてあるからだ、それで、こういうメッセージが来のだな。

僕はフォロワーはお客様と崇めています。三波春夫の「お客様は神様です」というのは、

とのことです。
気概あふれる。感動した。涙出た。

以前知った時には、お客様を神様と本人が認識しているのではなくて、自分の気構えのこと。
Twitter のフォロワーがいいねとかリツイートしてくださるおかげで、アフェリエイト自体は数年前からやっていたが、Twitterを積極的にやるようになって毎月のようにおかげさまで、銀行振込がある。あんなに苦労しても少しも収益にならない数年があったのに・・・。
この方は、ひとり紹介すると、いくら儲かるのか。どのくらい儲かるのか。何をするのかではなくて、こういうメッセージをフォロファーに送りたい、のか、か? 。
待て待て。
こういうメッセージより<
金くれよ、
先にお金、
無条件でもらいたいと思うのはいけないことなのか、
何もしなくても、
お金、
頂戴よ、
と。
どこかの、”お金贈りおじさん”(最近見てなかった、フォローし直した、お金配りおじさんと言ってなかったっけ、ほんと、削除、編集したら以前のことはチャラになるのかしらん)のように。
ああ、よくないな。
2020年に国民一人につき、10万円もらえた、
またもらいたい。
やっぱ、世の中、お金、
この歌をご存知だろうか、お金がすべてを変える(ことができる)。


CD持ってたけど、見当たらない、リマスタだし、買い直す。



しかし、この本、一度も開かず机上に置いたまま、『スワン家のほうへ 1』を読み始めてしまわれた。なんでやねん、一度開いてみて。



失われた時を求めて(1)――スワン家のほうへI (岩波文庫) 文庫 – 2010/11/17
プルースト (著), 吉川 一義 (翻訳)

同じ本を同じ人が読むにしても、いつも違う状態になる。僕は今までの人生、経験と読んで育ててもらった本のエネルギーで、今読んでいる本と対峙する。

 以上に述べたのは、私のプルースト遍歴のごく簡略化した軌跡である。振り返ると、若いときにプルーストに出会ったということは、私の一生の方向を決める大きな事件であった。だから私の人生は彼によって作られたのだという気さえするくらいである。しかもプルーストは『見出された時』のなかで、自分の本を読む読者は、実は読者自身を読んでいるのだということを、繰り返し述べている。最初に『失われた時を求めて』を通読した学生時代から、私はその言葉を信じて、彼の中に自分を読みこんできた。したがって、私はプルーストによって作られながら、同時に自分のプルーストを作ってきたとも言えるだろう。
        『マルセル・プルーストの誕生』鈴木道彦 序文

マルセル・プルーストの誕生 〔新編プルースト論考〕 単行本 – 2013/4/24
鈴木 道彦 (著)

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僕も若い頃にプルーストに出会いたかった。2010年中頃に僕はプルーストに出会った。しかし、これは、人生で出会う人々と同様に、出会う作家、作品は自ずと運命と縁でしかない。昨日も紹介した『活字中毒 養成ギブス』は昭和63年 1988年の本であるが、当時のプルーストはこんな感じだったのだ、とても出会えない。

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1988年、僕は27歳でした。

あと、翻訳状況。

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翻訳がなかった、のだ、。


今、2021年4月、偉大な3つの日本語訳がある、(高遠弘美先生の完結されんことを切に祈る)こんなプルースト人気に後押しされる瞬間って今までになかった、でしょ。どの女も試してみたい(意訳、どの翻訳も読んでみたい)。で、最初の『スワン家のほうへ1』を三種類読んでみたりする。いい時代になったもんだ!!、食べ物はなんでも美味しい、昔、いちごは酸っぱくてとてもそれだけでは食べることができず、練乳をかけて、それ以前はぶっちゃけ砂糖をかけて食べていた、それ、ご存知でしょうか、て、スイカは甘くなく水っぽいだけで、それだから逆に塩をかけて舌を刺激して甘くないスイカが甘くなった気になって食べとったんですわ、今ではいい思い出ですけどね。品種改良、ありがとうございます。

#名刺がわりの小説10選

https://twitter.com/search?q=%23名刺がわりの小説10選&src=typeahead_click

作家一人につき、一作だろうが!とツッコミはおいておいて。

いろんな読み方があって然るべき、どれが上下、良い悪い、ではもちろんない。それは読む人の人生自身なのだし。音楽も何もかも序列はない。自分が楽しかったら、それでいいじゃないの。

今、人口で言うと、ほんの少しの人かもしれないが、それでも20歳くらいの人たちは小説を手に取る。
僕の若いときのアイドルの村上春樹はもうそんなに読まれないのだな、とか、
相変わらず芥川龍之介賞の威光はものすごく影響があるのだな、とか、
本屋大賞の副賞の10万円の図書カードやノートなどはあんまりじゃない
全国の書店から100円でも1000円でも集めて賞金にせや
それくらい本屋大賞受賞でその本売れるやろ、
とか、
流行の現行作家を読む暇があるのなら、その一割でも古典小説読んで、とか、。
でも、どうですか、
学生の頃読んだ夏目漱石の『心』あるいは『三四郎』
なあんだ、読んだ読んだ、と思ってらっしゃる、
僕もなあんだと思ってたんだけど、
30歳、40歳、50歳、そしてもう60歳で、『心』を読んでみるとまるで感慨が違う。
逆に今、読んだときの方が感動が、と思う。
心。
先生の弟子になった私(遺書をもらっているにもかかわらず)お前は親友Kを殺してお嬢さんを奪った本人なのでは、とか思っちゃう。
ある程度人生経験を経てもう一度同じ作品(そんな作品、素晴らしい)を読ませる夏目漱石すごすぎ。
今でも歴史の淘汰から残っているこれらの古典はこんなのばかりで、偉大な人、作品、大杉漣。(ワロタ)。

そう、僕は、今では、√ リタイア【retire】です。

今朝のお散歩tweet。

人生、生きているとき、楽しんで、なんぼ。でしょ。




僕が若いとき、高橋和巳、埴谷雄高、ドストエフスキーと読み、ちょうど村上春樹が登場してきてずっと僕を育ててくれた。だから今の若い人も古典も読みながら、今の、宇佐見りん、乗代雄介を読めるのは幸せだなと思う。
そして、若い頃読んだ本をまた自分が生きていて(ここ重要、いつ死ぬかわからない)
30歳、40歳、50歳、60歳(目が悪くなってなきゃいい)
で若い頃お世話になった本をまた読んでほしい。
それも一つの読書でしょうか、そうですね。
あなたの読書、どうですか。


本が来た。その本を注文したからだが・・・・・。ピンポーン。クロネコヤマトさん、「あ、玄関に置いておいてください、ありがとうございます、気をつけて」とインターフォンで。何度も繰り返しているので、もうお手のものの口上、配達ありがとうございます。
時々伝票チェックか何かで、まだ近くに配達の方がいらっしゃる時に僕がドアを開けるので、もう一度お礼をする。


奪われた人生 18年間の記憶 ハードカバー – 2012/4/18
日本語版 ジェイシー・デュガード (著), 古屋 美登里 (翻訳)

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18年も拘束され人格を蹂躙され、二人の子供を産まされ、。発見された時の部分を少し読んだ。犯人は他の犯罪も犯していて、11年服役したこともある。

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【サイン本】荻原魚雷『活字と自活』 https://honnozasshi.stores.jp/items/5e991b7d72b9115ee3547589 @Hon_no_Zasshi #storesjp

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中年の本棚 単行本(ソフトカバー) – 2020/7/31
荻原魚雷 (著)

ooお、新しい本、出ているのですね、購入!ポチ。さしずめ、僕は、『中年の本棚』というタイトルにしちゃおうか。待て待て。

家人とか、
世間の人が、
またまた読みもしないのに、
つんどくだけなのか、
漬物石にもならんじゃなんか、
と言われるなかれ。
本というのが、わが家に来たからは、積んどかれるのが普通の状態なの。
朝、起きたおっさんに手に取ってもらいたくて、本はうずうずしてるの。
明日は風邪をひいていたり、急ぎの「不要不急」の用事があって、本を読まない時があるかもしれない。
音楽、だけ聴いて、一日を過ごすかもしれない。散歩しに行くかもしれない。
明日は、明日の風が吹く。
明日を思い煩うことなかれ。

明日のことを思い煩うなかれ。
明日のことは明日思い煩え。
一日の労苦は一日にて足れり。
『新約聖書』-「マタイによる福音書(マタイ伝)」6章34節

だそうである。


生きることは、それだけで、大変だ。ウンベルト・サバの詩を贈ろう。

ミラノ
石と霧のあいだで、ぼくは
休日を愉しむ。大聖堂の
広場に憩う。 星の
かわりに
夜ごと、ことばに灯がともる
人生ほど、
生きる疲れを癒してくれるものは、ない。
ウンベルト・サバ
須賀敦子訳

須賀敦子全集 第1巻 (河出文庫) 文庫 – 2006/10/5
須賀 敦子 (著)

彼女の訳したウンベルト・サバの詩集は次の全集に収録されてます。

須賀敦子全集〈第5巻〉イタリアの詩人たち、ウンベルト・サバ詩集ほか (河出文庫) 文庫 – 2008/1/5




どうせ、奈良、法隆寺。

http://www.horyuji.or.jp/news/#hihou



買って、損はない、徳しかない、文庫本全集、是非。

須賀敦子全集 全8巻(河出文庫)セット 文庫 – 2007/12/29
須賀敦子全集 (著)

さ、今夜も美味しい夕食が終わり、憩いながら、入浴の時を漫然と待ってるアンニュイな時間、今日届いたワイヤレスイヤホン Bluetooth、で音楽聴きながら。今、ボブディラン。そして、この曲だ。




是非に及ばず