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Roam Researchについて、哲学について書いていきます。 まあまあ名の知れた…

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Roam Researchについて、哲学について書いていきます。 まあまあ名の知れた情報ビジネス経営者の専属ゴーストライターを10年ほどしていました。現在は完全に鞍替えして、輸出業や在留邦人向けの大人の学びサロンを展開しています。2019年からオランダ在住。

最近の記事

絵画による思考訓練の方法

前回の投稿で、演繹思考の効用について書きました。そして、今回は演繹思考のトレーニングとしての絵画鑑賞について書いていきます。 絵画とは世界の一部を切り取ったイメージに、言葉でもってディテールを埋めていくという作業になります。 言い換えれば、絵画の中の演繹的世界を言葉でもってあなた色に汚していく作業でもあります。 何回も言いますが、この演繹世界を構築することは、生き方そのものに地殻変動をもたらします。 今回の投稿では、この点でみなさんに演繹的であることの意味を再確認して

    • 演繹思考の薦め

      今回は哲学的考察とは何か?でもご紹介した演繹思考と帰納思考についてさらに掘り下げたいと思います。 科学全盛の時代、私たちが教育で教え込まれるのはもっぱら帰納思考です。 私たちが使い慣れている言説はもっぱら帰納的です。 帰納的とは仮説的であるということです。従って、想定外に対する耐性が弱いきらいがあります。 当然のように想定外というのは常につきまとうものです。その状況に直面した時にどう対処するか? ここで鍵になるのはどういう価値の全体性を持っているかです。そしてここに演

      • 「作者の死」について(テキスト分析の技法)

        Think on paper. 思考力を身につけるとはどれだけ紙の上で考えられるかです。頭の中だけで思考するだけでは思考力は身につきません。 さらに思考をアウフヘーベンさせるには、レベルの高いテキストを取り込むことが必須です。 そうすることで、それまで見えていた世界が更新され、新たな世界が拡がっていきます。真の思考(メタ思考)とは自分を突き放すことであり、世界を更新することです。 というわけで、今回は紙の上で考える。すなわちテキスト分析の技法について書いていきます。

        • 思考の蓋然性を取り込み、拡張していくツール(Roam Researchの魅力)

          Roam Research(以下、Roam)とはアメリカの思考拡張ツールで、いわゆるリゾーム型ノートアプリとしては、先駆者としてのポジションを築いています。 ※「リゾーム」に関しては後述します。 2017年にConor White Sullivan氏というアメリカ人が同ツール名を冠した会社を創設(ちなみに彼のTwitterがとても面白いです)。 このRoam Researchがどのようなノートアプリで日本でもお馴染みのNotionやEvernoteとどう違うのかに関して

        絵画による思考訓練の方法

          哲学的とはどういう意味か?

          設計思考をマスターするには、私たちが日頃から使っている言語に潜むレイヤーを知り、それぞれの機能性を知る事が重要です。 とくに哲学思考力(メタ思考力)は設計思考をする上で非常に重要ですが、この哲学的な思考という点で明確に理解している人が少ないです。 今回はこの「哲学的」であることに対して解説していきたいと思います。 言語の4象限まず以下の4象限をご覧ください。 哲学的な記述とは、上記の4象限でいうなら右上です(他のマスを解説すると今回のテーマから逸脱するので、今は右上の

          哲学的とはどういう意味か?