0083劇中の好きな台詞について語るだけのコーナー①【1話ネタバレ有】
0083劇中の好きな台詞についてただただ語るだけのコーナー。
まずは第一話から。
もしかしたら0083履修済みの人でも「は?」ってなるかもしれない。でも、私はこの台詞大好きなんだ。
今回の台詞はこれ。
「ここもそうだ」
これは月出身であり、今回初めて地球に降りている本作のヒロイン、ニナ・パープルトンが、前方に大陸を確認して発した「もうすぐオーストラリア大陸ですね」という言葉に対して、乗艦アルビオンの操舵士であるイワン・パサロフ大尉が発した台詞。
続いて「かつてのシドニーは先刻通過したよ。今見えている海は、かつて陸地があったところだ」と艦長であるエイパー・シナプス大佐が補足し、「ここが、コロニーの落ちた跡なんですか」とニナは絶句する。
一年戦争中にジオン公国によって行われたブリティッシュ作戦(コロニー落とし)によってオーストラリア大陸は実にその16%が消滅しており、かつての面影はない。
本作のヒロイン、ニナ・パープルトンの初登場シーンであり、視聴者もこの人が今回のヒロインか~、と肩の力を抜いている場面であるが、鼻っ柱にこのクソ重苦しい応酬をブチ当てられることになるため普通に辛い。でもガンダムってそういう話だもんね。
この場面の直前、イワン・パサロフ大尉は上官であるシナプス大佐からの呼びかけに対して首肯のみで返答しており、やや行き過ぎるほどに寡黙な人物であるように描かれている。
しかし、そのパサロフ大尉でさえ一言口を挟まずにはいられないほど、かつて都市があり、人が生活を営んでいたこの場所を「オーストラリア大陸」という括りから締め出すことは、容認できないことであったのである。
コロニーの落下という事態がいかに重大なものであるかということを、視聴者に対して最大限アピールする必要のあるこのパートにおいて、鈍く輝く一言だった。
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