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【ポケモン剣盾】ポケモンという「物語」の話をしよう

ヤッホー。ワイルドエリアの天候のせいで推しポケモンに会えないくらげです。
今日はポケモン剣盾のストーリーについての話しをしようと思います。ネタバレ注意よ。
運用とかそういう話はないです。ポケモンの運用は沼すぎて無理。

ひとまずプレイ歴をば。緑、銀、サファイア、ソウルシルバー、ブラック、ブラック2、X、サン、そして今回のソードです。
ちなみに好きなポケモンはランクルスとフライゴンです。あとウツロイド。

取り留めのない話になるから先に結論書きます。
最近のポケモンは話が壮大傾向にあったけどその辺は至ってシンプルに、そのかわり個々のキャラクターにきっちり深みを出してあってとても良い作品だと思います!


じゃ、喋ります。

ポケモンのストーリーはいつも大筋は同じです。
住んでいる町で、幼馴染みとともに3匹のポケモンからどれかを貰い、各地のジムリーダーを倒し、道中ちょっかいかけてくる悪の組織を壊滅させたりその流れで伝説のポケモンとカチ合ったりしつつ君臨するリーグ四天王とチャンピオンを倒していく。だいたいそうだと思う。アローラはちょっと怪しいがまあ似たようなものだろう。

これまでの作品において、「主人公がなぜリーグを目指すのか」「そもそもリーグとはどういう立ち位置か」「トレーナーってなんなの」というあたりがふんわりしていた記憶がある。

先程アローラ(サン/ムーン)にも触れたが、アローラではリーグは割とついでだ。伝統的な成人の儀式である島巡りと、そこからはみ出してしまった人々の話でもある。それから、エーテルの親子たちの話だ。ここはかなりわかりやすい。
リーリエは推しなのでいつかウルトラサンやりたい。

じゃあ、今作はどうだろう。
今作において、ポケモンバトルは明確な「競技」として扱われる。推薦状がなければジムに挑戦することもできず、ジムリーダーとの戦いはスタジアムで公開され、声援が飛ぶ。ジムに挑むのは専業の競技者であり、道中バトルを吹っかけてくるのは子供か趣味でやっている人たちだ。

そして、今作には四天王はいない。
バッヂを集めたあと、チャンピオンへの挑戦権を経て戦うのは、自分以外にジムチャレンジを最後まで残った幼馴染みのホップ、寂れた町を背負うマリィの2人。そして、その次は強化されたジムリーダーたちだ。
彼らもまたチャンピオンを超えるべく健闘する競技者であり、主人公は彼らの一部と対戦する。あ、一部なのはトーナメント方式だからです。もしかしたら周回すると変わるかもしれない。
余談だが水統一パで一番足の速いポケモンにドリルライナー(地面)とこおりのキバ(氷)を覚えさせてる本気ルリナさん、さすがに本気すぎてちょっと引いた。というかキレそうになった。そうよね対策するよね。

話が逸れたが、今作はそういう意味でこれまでの定型とは少し外れている。その良し悪しはともかく、お約束というものをぶち壊そうとする気概を感じるのでわたしは好きです。


ちょっと触れたので、次はライバルとなるトレーナーの話でもします。
今作は、ライバルたち個々の「物語」でもあると思うので。

ホップ。
主人公の幼馴染みで、チャンピオンであるダンデの弟だ。
彼は兄のようなチャンピオンを目指して、日夜(やや的外れな)努力を重ねている。そして、主人公とともに旅に出ることによって、彼は挫折を経験したり様々な試行錯誤を経て、「兄のような」ではなく彼なりの強さを得る。

彼、ポケモンだとなかなか珍しい造形な気がします。明るい子ではあるけれど、兄がチャンピオンであるという重荷はちゃんと抱えていて、時には兄を引き合いに出されて心が折れかけることもあったものの、そこから立ち上がれる強い子です。なんだかんだいいやつ。方向音痴じゃないし。


マリィ。
いや、マリィちゃん様。
前情報で今作のナントカ団ことエール団をバックに背負っていると聞いてたのでどんなタカビーお嬢様かと思ったら、めちゃくちゃいい子な方言女子だったというギャップ。最高。
……ではなく。
マリィはジムリーダー、ネズの妹だ。ネズのジムはスタジアムもなく、ダイマックスができず、他の街と比べても明らかに寂れている。エール団たちの本業はジムのトレーナーだし、ネズは妹を後継者にしたがっている。
そんな中、マリィはチャンピオンを目指している。この街をなんとかするためにも。自分のためにも、応援してくれるみんなのためにも。

……うーん最高かな!!!かわいい。ちょっと感情が出た時に方言が出るとことか最高にかわいい。
この子はそこまで珍しい造形ではない気がするんですが、エール団と組み合わさって謎の化学反応をしましたね。

そういえば、ナントカ団が最終的に味方になるの、知る限りは初めてでしたね。ネズさんもゲリラライブのシーンがすごく良かった。


ビート。
いつものライバルに近い枠。
ローズ委員長に見出され、オリーヴさんのパシリをやらされつつ認められようと頑張る、やたらかわいいポケモンばっかり使う男の子。
かと思いきや、途中で色々やらかして資格剥奪されてフェードアウト。その後、後継者を探していたジムリーダー、ポプラに強引に連れて行かれます。
今思うと、これ用済みだからポイの構図ですね。ローズさんの本質的にあの壁画に興味なさそうだし。ただタテマエとスケープゴートだったんでしょう。
そして、最後にはポプラの後継者、ジムリーダーのひとりとしてチャンピオン挑戦権を争うトーナメントに乱入してきます。そこで主人公に敗北し、その健闘を讃えられたことで、彼はポプラの後を継ぐことを正式に決意します。

彼を見て、今作からは「人にはそれぞれがの物語がある」というメッセージを感じました。
ビートは壁画の一件まで素性すらろくに分かりません。その後、ポプラと戦い、主人公は後継者に向いてねえなとdisってきたあと、ビートと出会ったポプラは彼(の服装がピンクだったの)に運命を感じ、後継者として資格復活をチラつかせて連れ去ってしまいます。いや、ポプラが後継者云々の時点で察してたけどさ。
その後、ジムリーダーとしてフェアリータイプの服を着て主人公の前に立つ時には、だいぶ吹っ切れたらしく愚痴まで言ってくれます。
あまり語られないし出番も多くはないけれど、その間に何があったか、はちゃんと読み取れるよい塩梅です。

いや、ほんとこいつだけで一作品できるぞ。
あとコートのせいでボディラインわかんなくて実は女の子なんじゃないかと疑っててごめん。


それから、大人たち。

ソニア。
マグノリア博士の孫。ガラルの伝説を追いかけ、真実に辿り着いた人。
若干のモラトリアムを生きている彼女は、それでも大人として主人公たちにあとは任せろと言ってくれる。
要所要所で滅茶苦茶いい味を出してます。

ダンデ。
方向音痴の囚われヒロイン系たんぽぽちゃん。うるさい俺は正気だ。
ただただ、ポケモンバトルの才能があり、人を見る目があっただけの人。この人も大人側の人間ですね。異変があったときに、主人公に任せろではなく俺に任せろ、安心しろと言える人。まさにカリスマ。

オリーヴさん。
ローズのツン秘書。
あのヒス顔にもびっくりしたけど、地下行く前の懇願の方がぐっときました。この人はこの人なりにちゃんとローズのことを案じてたんだなあ、と。

ローズ。
リーグ委員長兼、ガラルのほとんどを牛耳るマクロコスモスグループ社長。マッチョイズム蔓延るガラルにおいてちょっとお腹が出てるのがチャームポイント。
いつもの開始時の「ようこそ!」で「今回の黒幕はこいつか〜〜」と思った。本当にそうだった。
1000年先のために今現在をぶん投げようとした人。多分こいつ社長よりアトラス院の方が向いてると思う。
悪い人ではないけれど、良くも悪くも視野が巨視的すぎた人、という印象。


さて、委員長の話もできたことでようやくストーリーの話をするんだけど、今回、珍しく「露骨な悪人」がいないんですよね。エール団はなんだかんだ「端迷惑」な程度に収まり、委員長の所業の是非はそれこそ1000年後にしかわからない。
だからなおさら「個々のキャラクターの物語」感が強いんだろうな〜と思いました。

マジで取り留めがねえけどそろそろ図鑑埋めに戻ります。
じゃあね。


(11/19追記)

推し(片方)は出ました。

伝説イベントもやった所感としては、ホップの成長が嬉しかったです。ピンク堕ちしたビートくんも然り、やっぱりこれはそれぞれに物語があるなんだなあという気持ちを新たにワイルドエリアでレベリングしています。

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