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非デザイナーの私が世の中に恋をしているお話

こんにちは。
突然ですが、今私は世の中に恋をしています。

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2ヶ月前。私は、社内のデザイナーさんからデザインの良書をご紹介いただき、デザインの基礎について学び始めました。

まだまだ学びは浅いですが、この2ヶ月で読んだ本はこちらです!どーん!

どの本も素敵な本で、1冊1冊新たな学びを得ることが沢山ありましたが、これらの本を読んで私が最も変わったことは、創り手側の視点に立つことができるようになったことだと思います。

それまでの私は、日常のデザインを受け手側の視点で捉えておりました。
なので、「あっなんかすごく良い!!」と思った理由は話せても、そのデザインの創り手側の視点でなぜこのデザインが良いのか話すことはできませんでした。

しかし、デザインの基礎を学ぶようになり、デザインの4原則や色・タイポグラフィーなどの知識を得たことで、世の中のありとあらゆるものに対する視点が変わったように思います。


世の中はデザインで溢れている!

例えば、上記の掲示板。
様々な駅に配置されており、私たちはいつも何気なく見てたまーに使っているものかと思います。

しかし、この掲示板は大変優れものであると、私は感じています。

まず、この掲示板のターゲットは不特定多数の人々であり、目的は、「誰が見てもすぐ理解できる掲示板」であると思います。

また、その目的は、下記により満たされているかと思います。

①デザインの4原則
基本的なことですが、この掲示板は、「近接・整理・反復・コントラスト」の4原則をしっかり意識して作られています。
それ故、パッと見たときに「わかりにくい」という感想を持ちにくいかと思います。

②色
これは、この掲示板に限らず東京の路線図に対して思うことですが、各路線図に対して決まった色をあて、その色を定着させています。
なので、私たちは、遠目で薄紫を見ても、「あー半蔵門線か!」と理解することができるのです。
また、上記の掲示板に関することだと、現在地である「渋谷」を赤枠で囲うことで、私たちはすぐに自分の現在地を知ることができます。

③タイポグラフィ
ゴシック体とサンセリフ体で書かれた文字は、わかりやすく読みやすいです。
この2種類のタイポグラフィはタイトルなど目立たせたい箇所によく使われるものなので、字数が少なく読みやすさ重視の上記の掲示板に使われているのも納得です。

このように、掲示板1つとっても、創り手側の視点に立つと、とても深みがあり趣深いものになるのです。


デザインは表現の1つに過ぎない

また、デザインに関する様々な本を読んで、デザインにとって最も大切なことは、「目的」であると感じました。
表現方法を知ることも磨くことも大切なことですが、目的との一貫性がとても重要であると思います。

さらに、このことはデザインに限らず他の表現方法においても共通しています。

例えばDJ。最近DJの友達と話したのですが、DJはなんとなく選曲を行っているのではなく、客層やお客さんの様子、ムードや流行など様々なことを考慮した上で、その時々に合わせて曲を選んでいるそうです。また、曲を流す姿も表現の1つであり、人の視覚や聴覚を刺激します。

また、高級フレンチ。最近食事をしたフレンチレストランでは、料理が美味しかっただけでなく、食感や見た目、接客や店内の空間など隅々まで洗練されておりました。これも、全てが一貫しているからこそ価値の高いものになると思いました。


このように、五感で感じる何かしらの現象は、それぞれに背景や思いがあり、創り手側の思いと現象に一貫性が出た時、大小はあれど人々にプラスの感情を与えることができるのだと思います。

デザインの基礎を学んだことをきっかけに、私はどんなものに対しても五感が働くようになり、物事の背景を考えるようになりました。

そして、その物事と背景が自分の中で繋がった時、心がきゅんとなるような感動を味わいます。

なので、私は今、世の中に恋をしています。














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