今日見た映画メモ

プライベート・ライアン

冒頭30分がどれだけ素晴らしいか、見る価値があるかを散々聞いてきたが、ここまでだとは思わなかった。今やってる「All you need is kill」の最初の戦闘もこれを意識してるんじゃないかなあ。とにかく混迷、混沌何が起きてるかさえ把握できない戦闘シーン。グロい部分も平然と出てくるし内蔵ボロンがあそこまでちゃんと出てる映画ないよ。まず、上陸できない。上陸しても撃たれる。爆破される。手がとれる。顔がつぶれる。腸がでる。通信兵も気がついたら死んでるし。衛生兵が「あとちょっとで助けられたんだぞ」と腸をぶん投げるシーンは少し笑った。

冒頭30分を過ぎたらやっとライアンの名前が出てくる。そこからは1人を救うために8人が犠牲になる必要があるのか?という非常にわかりやすいテーマ。ちょくちょくシリアスな笑いを挟んでくる。塀が崩れてドイツ兵と鉢合わせは完全にドリフのコントでした。あとライアン違いもかなり手のこんだギャグでフリすらちゃんと決まってる。冒頭30分と最後の10分くらいを除いたらギャグものかもしれない。

フルメタル・ジャケット

冒頭から名言の連発です。日本語に訳しきれていない謎日本語しかありません。冒頭から45分の海兵隊の訓練シーンだけでお腹いっぱいです。「ほんと戦争は地獄だぜ」の人も思ったよりセリフがありました。後半シーンはさして面白くなく、戦争をだらだらとしていく感じです。

やはりハートマン軍曹で成り立っている映画だと思いました。海兵隊の訓練の恐ろしさをいかに感じさせるかという狙いが見えますし、それに成功しています。実はハートマン軍曹が厳しいのではなく微笑みデブがグズすぎるのでは無いかという気がしてくる。何故ドーナッツを隠すのか、何故靴紐を通せないのか。微笑みデブは最初の自然なアホ面とか最後の狂っちゃった感とか演技が上手いと思う。訓練シーンはみんな坊主だから名前付きキャラのルックスがメガネ、メガネ、デブ、黒人とわかりやすくしてあった気遣いが見える。

テキサスの五人の仲間

あまり知名度はないが間違いなく名作。テキサスでもトップクラスの金持ち達5人が年に一度のポーカー対決をする。そこに移住先に行こうとしてるが、馬車が壊れてしまいたまたまポーカー対決の舞台となってる酒場兼宿屋に訪れる家族。家族の亭主がポーカー狂いでその対決に参加してしまう。そこでみるみる財産を溶かしていくが、「人生に一度あるかないか」の手札が揃った所から話の方向は変わっていく。

手札を視聴者に見せないってのがあまり徹底されていなかったのが少し残念である。逆にそれ以外にケチをつける場所がない映画。西部劇の棚にあるかもしれないが西部劇の枠には収まらない作品です。

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