エビデンスから紐解く筋トレ(運動)と仕事のパフォーマンスの関係性 〜Bristol大学が行った実証実験の事例〜
突然ですが皆さん、こんなことを言われたことはありませんか?
筋トレをすれば仕事のパフォーマンスも上がるよ!!
世界の有名なCEOたちはみんな毎日筋トレしてるよ!なんで君もしないの?仕事のパフォーマンス上げたくない?
え?言われたことない?僕は社会人になって何人かに言われた経験があります。
言われたことがある皆さんの99%は、「一体なんの根拠があってこの人はこんなことを言ってるんだ?」と思ったはずです。
僕もそう思いました。ジムで走るだけ、筋トレをするだけで仕事のパフォーマンスが上がるわけがないと。
その後別のきっかけで筋トレにのめり込み、いろいろと調べていくと、実は筋トレ(運動)とパフォーマンスにはある程度の関係性があるという論文にたどり着きました。
今回はその内容について書いていこうと思います。
今回紹介する論文は、J.C. Coulson (University of Bristol, Bristol, UK)、その他2名が書いている論文、Exercising at work and self‐reported work performanceです。
調査概要
調査概要は以下です。
簡単に言うと、仕事の合間に会社を抜けて筋トレをはじめとした運動を行って帰社し、再び仕事をした場合のメンタルやパフォーマンスの変化を記録したものになります。
参加者は業務中に会社を抜け、「筋トレ」・「ヨガ」・「ランニング」・その他スポーツをだいたい45分ほど行い、再び仕事を行い、その日のメンタル状況や、運動前後のパフォーマンス変化等をアンケートで回答しました。
調査結果について
今回の調査の結果は以下です。
大きな変化して見られるのは、運動をしていない日と比べて、運動をした日に従業員の
・72%が「タイムマネジメントパフォーマンス」が良くなったと回答した
・79%が「メンタル・対人関係パフォーマンス」が良くなったと回答した
・74%が「仕事効率・生産性パフォーマンス」が良くなったと回答した
ところですね。多くの従業員が、仕事やタイ人のパフォーマンスが向上したと実感しているようです。
さらに、これら以外にも
・ストレス・冷静さに関する項目では27%で改善が認められた
・モチベーションに関する項目では41%の改善が認められた
・集中力に関する項目では27%の改善が認められた
・連続した仕事時間(休憩の必要性)に関する項目では25%の改善が認められた
・残業時間の改善に関する項目では22%の改善が認められた
等、さまざま分野の項目で実感数値が伸びていることがわかります。
今回の結論として、仕事の合間に運動を行った従業員は運動後にムードが劇的に変わったことがわかりました。
逆に、運動がない日のムードは常に一定で、中で集中力・冷静さ・落ち着きに関しては低下したが見られたそうです。運動を行った日はリフレッシュした気分になり、問題解決能力が上がり、冷静さを保つことができたことは、大きな発見とも言えます。
結果として、業務中に抜け出して運動を行った日のほうが仕事のパフォーマンスがあがると、多くの従業員が実感しているようです。
仕事中に運動をする上での問題
今回の実験結果で、勤務中に運動に出かける従業員からは
・仕事中のコミットメント(会議等の約束事)の合間に運動をする時間を確保することが難しい
・デスクを一定時間離れることに対しての罪悪感
・他の従業員からの視線が怖い
という問題があげられました。
解決策
これらの解決策として、
1. 制度として運動時間を導入して、運動をしに行きやすい雰囲気を作る
2. フレックス制を導入して、いつでも外出ができる制度化を進める
3. 会社にトレーナーを呼んで全社トレーニングを実施
を検討してみてはいかがでしょうか?
最後に
株式会社NAKDでは、パーソナルトレーニングを中心としたジム運営を行っております。
・福利厚生等でお試し導入をされたい企業さま
・ちょっと運動習慣をつけたい従業員のみなさま
もしおられましたら、私のTwitter、もしくはメール( ko@nakd.tokyo )へメールをいただけますと幸いです。
参考文献
・J.C. Coulson, J. McKenna, M. Field (2008)
Exercising at work and self‐reported work performance
こちらにいただきましたお金は、ジムにてお客さまに提供をしているサプリをグレードアップするために活用します。