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88ロックデイ(続き)

昨日は急に仕事が入り中断してしまった。
さて、どこまで書いたやら。
京都木屋町のジャムハウスと言うロック喫茶で仲良くなった子に
88ロックデイの話を聞いた。
何となく話の流れから一緒に行こうという事になった。
本当は京都で行うジェフベックの丸山公園に男友達に誘われたが
当然、女の子の誘いを優先した。
京都へは10日程度の貧乏旅行だったので2回分のチケットは買えなかった。

ところが偶然とは・・で
ジェフベックは体調不良で休演。
誘ってくれた女の子は仕事の都合で前日キャンセル。
行くのやめようと思ったけれど。
たまたま電話をしたバイト先の東京の音楽事務所から
「88行くのなら○○(出演バンド)の写真撮っといて」と頼まれた。
これでチケット代半額援助。ラッキー

昔は今と違ってスタッフパスとかなくともバックヤードに入れた。
ただし、それなりの雰囲気で堂々としていなければ当然無理だ。
当時はバリバリのロック小僧だったのでカッコウだけは1人前だ。
スパンコールをちりばめたサマーニット、白の綿麻のバギーパンツ
四ツ谷SAシューズでオーダーしたロンドンブーツ
その頃の髪形は確かモットザフープルのイアンハンターみたいな
パーマをかけていたと思う。たっぷりのラメを振りかけて。
バックヤードや楽屋をうろうろし、頼まれたバンドの宣材と言うか
スナップ写真も撮らせてもらった。
事件はそこからだ。
コンサートスタッフが血相を変えて私を追いかけてくる。
焦ってもいけないので堂々と歩いていた。
「すみませーん、出番次なんでステージ裏に早く来てください。」
???
話を聞くと沖縄初上陸のバンドのドラマーが出番前なのに行方不明らしい。
リハーサルに参加していない彼は写真だけで探していて間違えたらしい。
後から生のステージを観たが間違えられるほど似ていない。
派手な恰好をしていたのでそれだけで間違えられたのだろう。
確かに雑誌社、マスコミとかのだろうカメラマンにやたら写真を撮られた。
東京に帰って、88のライブ盤2枚組が発売された。
当時は紙ジャケだ。
早速レコード屋に行ってみてみると小さく私の写真も写っていた。
40数年前のお話。



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