香港パロまとめ

■香港パロについて

話の流れ

地理ニー軍団香港パロ
トーコさんを主人公とする、香港を舞台にした朝森家お家騒動。
朝森家の現当主、トーコの父が薬物の輸出入を行ったかどで逮捕された。
これはトーコさんが香港現地に乗り込み、マフィアを壊滅させ、朝森家の名誉を回復するお話。


朝森トーコ(22)
中華系日本人。
朝森家一人娘。

東雲キョーコ(22)
中華系日本人。探し屋。

ハチマキ(26)
香港人。チンピラ。
喧嘩屋で用心棒。
ヤモリに雇われている。
頭帯(トーダイ)

パテ(26)
香港人。チンピラ。
アッシーで用心棒。
ヤモリに雇われている。
油灰(ヨウフィ)

ヤモリ(25)
香港人。
裏世界の重要人物。
不動産と金融業を営む。
壁虎(ビーフウ)

萩野(21)
日本人。
日本から派遣された製薬会社社員。
メモ魔。

桂(ケイ)(21)
香港人。
食堂のアルバイト。
拳法家。

1 お嬢さん

香港の風景
喧騒
キョーコ視点

キョーコは街の「探し屋」カンが鋭く、謎の力でどんなものでも探し出す非凡な才能がある。
依頼の品を探し出して受け渡し、報酬を得ている探偵稼業。元刑事のおっさんから依頼を請け負い、懸賞金がかかった人間を見つけ出したり、捕まえたりしている。

キョーコは父を探している。
キョーコの父親は小物。家族に内緒で作った借金で首が回らなくなって蒸発した。
一方で、小物ながらキョーコには優しく、家庭が安定していた時期には実によく面倒を見ていた。
母親は厳格で抑制的なタイプの女性であり、キョーコに非常に厳しかった。
そして、父親蒸発により精神のバランスを崩す。
キョーコは家庭を見限り、非行に走るようにもなったが、一人で生計を建てることに決めた。
探しものが得意なキョーコだが、父をまだ見つけていないのは、どこかで見つけたくない気持ちがあるのかも知れない。

所属している便利屋事務所社長のおっさんに仕事の依頼を受ける
いくつかの依頼のうちのひとつに「朝森家」のご令嬢探しの依頼。
指令が書かれた資料を手に、キョーコは事務所を後にする

前回の報酬も底をつきかけているし、キョーコはまたそろそろ探し屋をやらないとな、と路肩でだらっとしていた

現地の人間に絡まれているトーコさんを発見
治安の悪い街で明らかに浮いているトーコさん
キョーコがトーコを助ける

トーコキョーコに身の上話
「探している人がいる」
「探し屋の噂を聞いてこの街にやってきた」
キョーコは身分を明かさなかった
朝森家からギャラを貰うためにはトーコには無事でいてもらわなくてはならず、キョーコ的には街をぶらついてほしくない

トーコをホテルまで送り届けるキョーコ
部屋番号を聞いて、夜は絶対に外に出ないように釘を刺す

キョーコは事務所に一報を入れ、
報告に向かう途中、行きつけの中華料理屋でご飯を食べてる

ふと嫌な予感がする
トーコのホテルに戻るキョーコ

争った形跡はないが、トーコがいない

トーコが拐われてしまったことがわかる。
事務所に連絡を入れ、能力をフル活用して追いかけるキョーコ。

キョーコは占で探知を行う

こういうやつ画像1

トーコの居場所を特定する
何らかの施設か?
キョーコ、警戒しつつ侵入するも害意のようなものが感じられない
物陰からトーコを見つけるも拘束されている様子もなくリラックスしているように見える
とにかくキョーコはトーコに声をかける

トーコはキョーコを試していた
確かに捜索願は出されているが、トーコはまだ日本に帰るわけにはいかないという
トーコには探している人物がおり、
香港で信用できる探偵を探していた
そこでキョーコの評判を聞きつけ、彼女を試したのだった

トーコはキョーコにカッタッパ捜索の依頼をする
キョーコの大仕事が始まった。

2 朝森家
トーコさん視点
過去編
カッタッパとの話

何故トーコさんが香港にやってきたのか

トーコさんは弁護士からいくつかの情報を得る。


①香港側の責任者カッタッパが失踪したこと。
②雑誌や新聞社に薬物取引のリークを行った人物がいること。


彼は電話で雑誌社、新聞社、及び警察に告発した際、「この情報を伝えたと知れたら、私は殺されるだろう」等と言い残し、不自然に失踪している。
唯一直接会って話を聞いた記者がおり、「ナカムラマサヤ」という名前と写真があった。
その男は運搬の仕事を担当していたという。

父を陥れた不正を暴き、カッタッパを見つけ出す為、お嬢様は香港に飛んだ。

キョーコ
卜占を行い、カッタッパは生きていること、身柄を拘束されている大まかな場所に目星をつける。
場所の目星はついても突破口が無いので、手がかりとなる薬物の出どころを掴むため情報収集を始めるキョーコ。

キョーコについてくるなと言われていたのについてくるトーコ

1人で探させる気?とトーコ
会社の人たちといろよ…とキョーコ
嫌だ。部屋から出してくれないから。とトーコ。
手がかりとなりそうな人物を当たる。

一人目、ハズレ
二人目、ハズレ

3人目、ジャンキー。
薬物を売りつけてこようとする
断る
キョーコが目を話してるうちに窓から飛んで逃げる
「猟犬が来るぞ!」

3 猟犬

「猟犬が来るぞ!」
ジャンキーを追いかけるが遠くでジャンキーが何者かに掴まっているのが見える
キョーコ「最悪だ」と逃げ支度を始める
トーコは?マーク
猟犬は近隣で有名な取り立て屋。
地獄の果てまで取り立ててくる上、
借りた本人でなくても問答無用で容赦なく取り立てるという噂

ジャンキーは借金の取り立てに苦しんでいたが、
薬物を売ることで借金を返す取り決めをしていたらしく
キョーコたちに立て替えさせるつもりだ

ジャンキーを捕まえていた二人組がバイクでこちらに向かってくる
キョーコとトーコもバイクで逃げる

キョーコは裏道や路地を駆使して追手を撒こうとするが追手のスピードが速い上に運転が上手い。

トーコが後ろを振り返ると迫るバイクの後部に乗っていたもうひとりが居ない
と思ったら壁をぶち抜いてトーコとキョーコめがけて飛びかかってきた
スローモーションで赤いハチマキの男と目が合う

赤ハチマキの男、トーコに会釈をして瓦礫につっこむ
トーコ困惑
キョーコは必死で気付かない

いつの間にか赤ハチマキの男が行く手に立ちふさがった
キョーコ避けきれず激突、すんでのところで本人の直撃は避ける
衝撃ですぐには起き上がれないキョーコ、「トーコ!」と身を案じると、
何故か無傷のハチマキ男が同じく無傷のトーコを抱えて仁王立ちしている

丁重にトーコをおろすハチマキの男。
直ぐに追いついた追手の金髪男、ハチマキ男に確保を勧めるがハチマキ男は拒否。

ハチマキ男が妄想を語る
トーコを一目見た瞬間に確信した、訳アリの美女を匿い悪の組織と戦うストーリー展開
唖然とするキョーコと呆れて頭を抱える金髪男

トーコにかしずくハチマキ男。決めたぞパテ!俺はこのお嬢さんを守護する刃となるのだ。
ため息を付きながら金髪が凄む。
猟犬は必ず取り立る
善も悪も、男も女も隔てなく、地平の果まで追いかけて
探し屋、その女が誰かは知らんが、俺達にそんなことは関係ない。
あのおっさんの借りた金、5000ドル…
言いかけたところにトーコが札束を金髪に手渡す。

はい。これで5000ドル。
びっくりする金髪「なっ…何ぃ〜?」
それに、倍額出すわ。
「クゥン…」ワンコになっちゃう金髪

これは頭金。
私、あなた達にボディーガードになってもらいたいの。
金髪のあなたと、ハチマキのあなたね。

二人は承諾する
キョーコは警戒している
ただ、女二人で踏み込むには確かにあまりにも危険であったのも事実だったので渋々承諾する

トーコは、猟犬に「カッタッパ」と「朝森の会社が薬物を取り扱っているとリークした人物」の写真を渡す。そして薬物について聞く。

薬物の話を聞くと猟犬二人の様子が変わる。

4 製薬会社
ハギノ 視点

その薬は本来医療用だった

ハギノは日本人。
中国語を話すことができる為、就職後即海外転勤となり、製薬会社の香港支社に勤めている。
香港支社の業績は火の車。
もはや潰れるのも時間の問題だったはずが、ある時期を境に急激に復調する。
病院向けに製造していた医療用麻薬をマフィアに横流しするようになったのだ。

香港支社内部は腐敗。
みるみる医療用麻薬の売上への依存度が上がっていく。
そしてついに、急激に力をつけてきたマフィア〇〇会によってまるごと買収され、完全に乗っ取られることとなった。

ハギノは新人だが真面目で几帳面な女性。
事務・経理周りで発生する煩雑な庶務を実に完璧にこなしていた。
入社2年目にして既に彼女は香港支社のデータボックスとなっていた。
買収後、運営母体が変わってからも、本社に戻るかと思いきや、全員出向の形で香港支社に残ることとなった。
腐敗を知る彼女らは本社に見捨てられたのだ。

製薬会社が皆殺しの憂き目に会い、ハギノ逃げ延びる

彼女を助けたのは、キョーコ行きつけの中華料理屋の従業員のつーちゃんだった。

一方その頃、同じく中華料理屋。
故事のエピソードをハチマキに語るキョーコ
正義感あふれる武人が守るべき姫と自らの主君との忠義の間で揺れ動く
武人は姫を守り切ることができなかった
涙するハチマキ。
占いで前世の話をされてるハチマキ
洗脳に近い状態でトーコを信奉するようになる

ハチマキをキョーコにまかせてサトウから薬物についての情報を聞き出しているトーコ
サトウから人魚宮というマフィアの名が出てくる
近くの席の女が反応する。

ハチマキがなんかよくわからないゾーンに入ってしまったので
席を立つキョーコ
店の外が騒がしい
少し顔を出すと、粗野な男が声を掛けてくる
「おい!お前ここで女見ただろ?」
「はぁ?」
「女だよ。女だ。日本人だ。」
「知らねぇよ。」
男の態度にムカついているキョーコ
「女一人に随分大所帯だな」
「あ?」

サトウに掴みかかる従業員のつーちゃん
「おい!そいつら何なんだ!教えろ!」
「何何なに!?」
びっくりしているサトウとトーコ
「私の友達がそいつらに追われてるぞ!とてもいいやつなのに!なんでだ!」
「し、知らん!借金でもあるんじゃねーのか!」
「あるのか?」つーちゃん、近くの席にいるハギノに質問
「ないです…」
「じゃあなんでだ!!」サトウが振り回される
トーコ「心当たりは?」
ハギノ「…私、〇〇製薬に勤めているんですが…おそらく、会社全体が、マフィアに狙われてまして…」
同僚も上司も全員が殺されているらしいこと
会社が薬物製造と何らか関与しているということ
自分の持っている情報が、マフィアにとって不都合であるということ

入口付近で男と言い争うキョーコ
トーコに目線で伝えてくる。

トーコ、ハチマキに「追い払って。」

マフィア相手にハチマキ無双する

5 ヤモリ

いかにハチマキが強いとはいえ、薬物の件は猟犬二人じゃどうすることも出来ない
トーコの目的は人魚宮に対抗できるだけの武力を手に入れること。
ハチマキと金髪が所属する組織の抱き込みを図る

その組織の頭目は通称ヤモリ
ヤモリはクーロン界隈の賞金首筆頭
不動産と金貸しで瞬く間に成り上がり、非常に強い影響力を持っているが、表にはほとんど姿を表さないフィクサーである。

今の香港の情勢
ここ数ヶ月の間にあるマフィアの台頭が目覚ましく、
・薬物の流通
・港の利権構造の変化
が同時に起きている。

マフィアの現状
マフィアは数グループあったが、現在めざましく成長中なのが人魚宮(レンユーゴン)の一派。
保守派と進歩派のふたつの勢力が対立している。
多数派の保守と少数派の進歩、進歩派は宗一を招き入れ、
薬物の流通を開始。大きな利益を上げる。
保守派からも寝返りが大量に発生。
進歩派の勢力が増し、保守派の上層部は身を危ぶむことになる。

保守派
 上層部は排斥され、全て飲み込まれる恐れ 
 会を一つにまとめたい
 国家間の揉め事になれば会自体の存続も危ういため進歩派を切り離したい

トーコ、ボスと話をさせて欲しいと頼む。
サトウ、ボスには中々会えないという。
基本的に人に会うことを嫌うため、普通に約束を取り付けようとしても断られるのが目に見えている。
しかし裏技があるにはある。
ボスは無類のギャンブル好き。
馴染みの賭場に潜入すれば直接話す機会が生まれるかもしれない。

潜入するトーコ、キョーコ、ハチマキ
外でボスの側近らしき男と合流、待機するサトウ

勘が鋭いキョーコ、ギャンブルめちゃくちゃ強い
トーコと共謀して爆勝ちしてる
トーコ、より高レートのギャンブルを要求
特別ルームに通される。

より高レートのギャンブルが行われている遊技場で、
女性を侍らせる男性を見つけ、ハチマキがトーコに教える。
「彼がボスだ。」
ボスはヤモリと名乗る50がらみの男性
ぎょろぎょろとした目玉が特徴的で、強い野心と猜疑心を感じさせる

トーコvsヤモリ
何らか賭けゲーム
「私が勝ったらヤモリの全面協力を約束してもらう」
トーコは自分自身と朝森グループをかけて
ヤモリの部下であるはずのハチマキはなぜか立会人ポジションでトーコの勝負に加担している

6 真贋
トーコ、ヤモリに勝利
ハギノを匿わせ、ヤモリ一派の協力を要求

サトウと側近の男入ってくる
ヤモリ萎縮している。
ボス、お遊びが過ぎます。
また隠し金庫の金に手を付けるおつもりで?
等と言いながら萎縮状態のヤモリを立て直す側近。
側近を手伝うハチマキ
仕方ねぇなあみたいな顔のサトウ
トーコの対決中気が気ではなかったが一安心するキョーコ
厳しい表情のトーコ

トーコ、キョーコに耳打ちをする
ハチマキとサトウを部屋から出す

「あなたがヤモリ?」
「?言っている意味が」
「ヤモリ一派の頭目は、彼ではなく貴方なのでは。」
「何を急に。」

・ゲーム中のヤモリの発言の矛盾点
 自分の金ではないような口ぶり
・彼が萎縮していたのは、ギャンブルに負けたことではなく
 貴方が入ってきたからなのでは?

キョーコに伝えた
ハチマキとサトウはおそらく側近中の側近
サトウは組織の頭がそのへんの娘に負けて「仕方ねぇな」という顔が出来るタイプの人間ではない。
頭目にすら歯向かうハチマキがただの側近に付き従うことにも違和感がある。
彼らは側近の男、本物のヤモリの懐刀であり、実働部隊。
本物のヤモリがタクトを振れば、いつでも猟犬となる。

「そうだったとして、どうする?君は賭けに勝った。それで目的は果たしたはずだろ?」
「いいえ。私の目的は「ヤモリの全面協力」よ。あなたに力を貸してもらえなくては」

俺たちはマフィアではない
この街のバランスの中で生きている
確かに今香港は人魚宮の台頭でバランスが崩れ、不安定な状態。
だが、俺達にとってはそんなことはどうだって良い。
人魚宮に与するも対するも、どちらでも構わないと考えている。

俺たちが肩入れするなら、
君が人魚宮と与する以上の利益を俺達にもたらせるかどうか、それだけだ。
朝森透子。どうする?

シンプルで助かるわ。
考えがあるの。

7 目的

時系列が少し戻って中華料理屋でハチマキが無双している時

ハギノが持っている情報は出納帳と取引先リスト。
薬物の出処と卸先が記載されている。
また、そういったリストの管理をほとんど彼女が担っていた為、
不足分の情報を補完することすら容易かった。

トーキョーちゃん に 仲良くなってもらう

これまでの流れをまとめたり補足したりする
トーキョーちゃん回

キョーコは父を探している。

キョーコの父親は小物。家族に内緒で作った借金で首が回らなくなって蒸発した。
一方で、小物ながらキョーコには優しく、家庭が安定していた時期には実によく面倒を見ていた。
母親は厳格で抑制的なタイプの女性であり、キョーコに非常に厳しかった。
そして、父親蒸発により精神のバランスを崩す。
キョーコは家庭を見限り、非行に走るようにもなったが、一人で生計を建てることに決めた。
探しものが得意なキョーコだが、父をまだ見つけていないのは、どこかで見つけたくない気持ちがあるのかも知れない。

8 親父発見
キョーコの父親は運び屋。

キョーコの親父は日本語が話せる為、日本での売買も取り扱っていた。
日本で身分を偽装し、日本国内警察へのリークを行ったのは彼で、それによりマフィアから多額の金を得た。

その後すぐに香港に戻り、隠遁生活を送っていたところをトーキョーグループに見つかる。

親父は即物的、守銭奴。キョーコが娘であることに気づき、悪びれることなく
「前は金がなくてな、楽させてやれなくてゴメンな、ほら、俺今めちゃくちゃ金が手に入ったんだ。どうだ?前みたいに一緒に暮らそう?な?母さんはどうした?元気にしてるか?」
唖然とするキョーコ
ぶん殴ろうとしたらその前にトーコが親父ぶん殴る。
トーコ親父にガチ説教

キョーコ親父から主犯を聞き出す。
トーコ兄、宗一の存在が出てくる。

トーコ、なんとなくわかってたみたい。
トーコ「キョーコ。もうひとり、探してほしい人がいるの。」

9 マフィア
宗一視点。

宗一がマフィアに取り入るまでの話。

宗一がやったこと
マフィア進歩派に入れ知恵「日本にヤクを売らないか?」
カッタッパを懐柔、薬物の販路を確保
マフィアが侵食していき、積荷に薬物を混ぜる
日本へ薬物を持ち込み、売りさばくことに成功。

 朝森の名義で薬物流通が見つかれば、朝森家は失脚。
 代わりにマフィアの会社が海運を牛耳るが、こちらはクリーンに運営する。
 薬物の需要自体は存在する為、フロントの会社とは別のルートで薬物輸出を継続。

この騒動の間に、保守派、進歩派と分裂。
正式に別組織に移行。
※進歩派はもともと独立の意向が強く、財源を持っている為、スムーズに合意

宗一はハギノの討ち漏らしを非常に気にかけている。
他のマフィアは事務員の女一人逃したところで何ができる、、とも思っている。

そこに伝令。
事務員の女を始末しに行った構成員、全員返り討ち。
事務員の女は、ヤモリと繋がっている。

10 ヤモリ、マフィア切り崩し工作


宗一、ヤモリの動きに気付く。
薬の流通先に圧力をかけてヤモリの脅しを突っぱねるように工作する。
また、進歩派マフィアは警察に袖の下を渡しており、売上の一部を継続的に横流ししているのだが、これを後ろ盾に本件の隠匿を要請した。

一方ヤモリ、ハギノ情報提供の元、薬の流通先に直接はちまき達を送り込み、物的証拠を挙げさせる。
薬物利用のリークを盾に口裏を合わせ、薬物の出処である進歩派の吊るし上げに協力させる。

同時に、ハギノの情報から薬物の生産工場の場所を特定。
中国側警察当局へのタレコミを行い、口裏あわせに乗らなかった流通先もついでにリーク。
警察内部関係者に「こんな大物挙げたら出世間違いなしだよ」と恩を売る。
しかし、警察上層部これをもみ消す。
警察側の動きを察したヤモリ。今度はマスコミにリーク。
これを読んでいた宗一。マフィアは工場の機能を隠蔽。堂々と取材を受け、潔白を表明してみせた。

この間、ヤモリはもう一つ手を打っていた。
保守派に取り入り、進歩派と分裂を促したのはヤモリである。
別組織とすることで進歩派摘発に全面協力できるようにした。
※これはトーコのアイデア。

また、保守派から進歩派内部に密偵を送り込ませ、薬物一斉摘発の情報を流し、保守派に寝返るなら安全を保証する、という名目で寝返りを誘発。
進歩派上層部を孤立させていくのだった。

しびれを切らした進歩派からヤモリを狙って刺客が放たれた。


11 トーコvs宗一

キョーコが宗一を見つける。

トーコ、宗一と話す。
保守派が完全に敵に回り監視の目を光らせている為、薬物売買も停止中で元手がない。
流通先も手を引き始め、もともと数で劣る進歩派は分が悪い。
警察への横流しも、もうしばらくしたら種銭が尽きる。
そうなれば最早薬物製造をもみ消すことは出来ないだろう。

ヤモリが保守派と手を組んだのが敗着だ。
いや、事務員の女とヤモリが繋がっていた時点で、か…。

お前が、ここ(香港)に来るような気がしていたよ。
きっと、お前が来たから、こうなったんだろう?

トーコ「どうしてこんなことを?」

トーコが話をしている間回想に入る。

宗一、幼少期の記憶。
母は使用人。
宗一は当時未婚の朝森の非嫡出子であった。
しかし、彼はそれを理解しつつも負い目に感じたことはなかった。
「お前は私の息子だ」
父のその言葉が嬉しかった。誇らしかった。
母との暮らしは楽ではなかったが、自分も朝森家の一員であることを胸に明るく生きていたと思う。
父が結婚し、妹が生まれた。
可愛らしい妹だった。父の結婚相手も息を呑むような美人だったので、当然だろう。
妹はとても頭がいい。何でも飲み込みが早く、なにより人を惹き付ける華があった。そのうち兄でも敵わなくなるかもな、と思うと、悔しくもあり、楽しみでもあった。
兄として妹を守ってやらなくてはと思った。

病の淵で母が言った。
朝森様には感謝してもしきれない。私達親子にこんなに善くしてくれた。血もつながっていないのに。
信じたくなかった。
だが、虚しいほど簡単に調べることが出来た。
体が弱く、生活苦の母が子を孕み、このままでは母子共倒れになるしかないところを、父は救ったのだ。
血もつながらない使用人の子を、息子として迎え入れたのだ。

祝福され、才能に溢れ、愛に囲まれて育つ妹を見た今ならわかる。
父の言葉は、子への愛情ではなかった。
恵まれない者への同情であり、憐憫であったのだ。

彼は、妹を守るどころか、妹と呼ぶ所以すらないことに気がついた。


「父さんを、朝森家を越えようと思ったんだ。」

「もしかしたら、はっきりさせたかったのかも知れない。」

「お前の勝ちだよ、トーコ。」

12 解決
カッタッパ奪還成功
香港で薬物一斉摘発
出本が割れる
→主犯が進歩派グループと判明
→朝森の港の乗っ取りも判明
→朝森の会社は無罪判決

トーコはヤモリに見返りとして、朝森の港を仕切る役目を任じていた。
「いくら一人娘の要求とはいえ、由緒ある大会社の社長がそんな重要なポストを素性も知らない外国人に任せるかね。」
「その一人娘と会社の恩人を、無下にするような人間ではないよ。私の父は。それよりも、この私が推薦するのだから、妙な悪巧みをして父を失望させることのないように。」
「生まれてこの方悪巧みをしたことは一度もないよ。」
「本気で言っている?」
「ん?俺に聞いてる?」

つーちゃんとこのお店は全壊したのでリニューアルオープンんした。
またハチマキとパテがたむろしている。
ターゲットを見つけて飯を食いながら走り出す。

つーちゃん「おい!金はらっていけ!!」
パテ「つけといてくれ!!」
ハチマキ「でぇじょうぶだ経費で落ちる!!」

ハギノ「おちません…」
ハギノはヤモリの会社の事務・経理部門に就職した。
ハチマキとパテに領収書をせっついている。

日本に帰るトーコを見送るキョーコ
キョーコは日本に来ないの?
いかないよ。こっちのほうが性に合ってるから。
ふうん。じゃあいつでも遊びに来て。私も遊びに来るから。

このあとは颯爽と帰ったキョーコのおうちが爆発してて、「いつでも来てね」って言ってたトーコの顔を思い浮かべて、「日本行くか-」とかでチャンチャン

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