本日も17時から配信開始。山野ビッグバンドジャズコンテスト、出場バンドの紹介(続き)。初のオンライン開催もライブ感満載で大盛り上がり。学生さんの情熱に胸を打たれるステージが次々に出てきます。

はい、ビッグバンドファンです。さて、今日は昨日から始まりました山野ビッグバンドジャズコンテスト、本日も17時から始まりますが、2日目に出場するバンド4バンド程紹介しましたが、残りのバンドの紹介です。

大手前大学 ジャズ・スカイスクレイパー

ここは合奏も一度もしていないと書いてありますね。これは録音もバラで録ってミックスしたんですかね。ホントに大したものです。曲はパットメセニーのHeartland。これをリモートでやるということはリズム隊は相当緊張したでしょうね。イントロのね、多分ピアノのリードから入るのかな?そこからギターのライン、そしてベースの絡みとね、一発ではなかなか上手くいかなかったんじゃないかなと思いますが、どうでしょうか?演奏楽しみにしたいと思います。

https://youtu.be/8IHrpRU-Oy8

九州大学 リズム・ソサエティ・ジャズ・オーケストラ

1日目に明海大学さんが初参加でしたが、ここも初参加!!このコロナ禍の中で嬉しいですね。ただね、どうしても気になるのが、このバンド名。ジャズ抜くと日大のリズムと同じなんですよね。リズムが付くバンドは何バンドかありましたが、リズム・ソサエティまで被るというのは初めてじゃないかな?九大リズムと言えばいいのかな?バンド紹介もちゃんと作ってて、バンマスも緊張してるのかな?画面外のツッコミにメンバーの愛を感じます。曲はカウントベイシーのこれまた名曲「Shiny Stockings」。ただ、ソリストが少し多いですね。サミーネスティコ編曲となっていますし、フランクフォスターさんの原曲とはまた違った進行なのかもしれないですね。個人的にはフリューゲルホルンのソロがどんな感じになるのか楽しみです。

https://youtu.be/MV5apkGSkfM

慶應義塾大学 ライト・ミュージック・ソサイェティ

最初にどうでもいいことがまた気になってしまうのが、ソサイェティってこれ最近拘ってるのかな?他のバンドはカタカナ表記がソサエティでね。ちょっと気になってググってみると、これが混在してるんですよねぇ。Wikiはソサエティ、ただオフィシャルサイトはソサイェティという。昨日も国府さん、愛知学院さんのスインギンとスウィンギン、気にしてたし、今日判明するのかな?というわけで、早稲田ハイソさんに並ぶ伝統校慶応ライトさんです。ハイソさんが66年に対し、ライトさんは創立74年ということで学生ビッグバンドでは日本最古です。近年はオリジナル楽曲は勿論のこと、コロナ禍においては昨年のリサイタルも配信で行うなど積極的に発信を行っており、今回もどんな演奏をするのか楽しみです。曲目は狭間美帆さんがグラミー賞ノミネートとなった「Dancer in Nowhere」。期待したいと思います。

https://youtu.be/q-z-2SXmlnE

北海道大学 ビッグバンド北極

そして初参加バンド3つ目!!明海大、九大に続いて一転今度は日本最北、北大です。バンド名からしてすごい。これで北極ではなく「きたのきわみ」とか読ませてたら更にスゴイと思ったが、さすがにそこまではしてないですね。ヤマノには初参加ですが、活動自体はずっとやっていたバンドさんです。公式サイト行きますと、昨年11月に予定していた秋の定期演奏会が中止になったというお知らせが。北海道はコロナの波及が当初から早かったですし、冬は冬でマイナス20度とか相変わらず寒いしで大変だろうなと思います。そんな中ですが、選曲はWayne ShorterのBlack Nile。ビッグバンドアレンジはPaul McKeeさんのものですね。なかなかカッコイイ曲を選びますね。イントロからテーマまで印象的なフレーズが続くのでね、落ち着いて演奏してもらえたらなと思います。

https://youtu.be/92u57q6El7A

尚美学園大学 オーセンティック・スウィング・オーケストラ

そして初参加が続きます。以前ですが、バンド紹介にも出ています首都圏でジャズ専科を要する音楽大学が集う「Jazz Festival at Conservatory」、こちら聞きにいったことありましてね、上手でしたよ。やはり個々で印象に残るプレイヤーがいるなぁと思いました。選曲もWind MachineからのNo More Blues、これはかなりやる気があるなぁと感じます。Wind Machineはサミーネスティコさんのお馴染みアップテンポナンバー、ご機嫌なアンサンブルとゴリゴリのテナーソロ、ぐいぐい引き込まれるようなグルーヴ。ラストのドラムソロとバンドのエンディングトーンのやり取り、コンダクトとかどうしたのか?そこからこれも恐らくお馴染みのバージョンと思いますが、No More Blues。これも冒頭のコンダクトねぇ、どうしたのかな?昨日の芝浦さんはコンダクトの映像を各自に渡して演奏したといっていたが、そういう感じでやったのかな?リモートならではの苦労もあったと思いますが、そうした工夫も含めて楽しみにみたいと思います。

https://youtu.be/AKE_MP5oKvM

https://youtu.be/7Ccq_NWXCzg

東京大学 ジャズ・ジャンク・ワークショップ

神戸大学マソックさんと並んで、サドメルナンバーをガッツリやるバンドですが、今回もこのリモート下でやるというね。サドメルをリモートでやるって相当なもんですよ、しかも選曲がCherry Juice。これ、普通に演奏するだけでも大変な難曲を、いやもうこの段階で頭が下がります。もうイントロの段階で拍が取れなくなったり、サックスのテーマのエグい動きにゴツイバッキング、ソロに入るまでにかなり体力を削られますが、ソロ明けからのトュッティがもうあり得ない展開、そしてそこから更にあり得ないサックスソリになだれ込んでいきます。このソリのハーモニーが、というかリードアルトのライン自体がよく分からないのですが、2ndテナーとか4thテナーのラインになると最早単体で演奏したのでは何吹いているか分からないくらい入り組んでます。これ、リモートってセクション撮りしたのであればまだマシですが、個々の録音の重ね撮りとかだったら、演奏してた時は苦行だったと思いますよ。そんなことも想像しながら、頑張っている学生の演奏を楽しみにしたいと思います。

https://youtu.be/o7quash4Cic

岐阜大学 ニュー・スターズ・ジャズ・オーケストラ

バンドの歴史は古いようですね、昨年の12月26日に無観客で56回目の定演を開催と書いてあります。そして山野にも10年ぶりの参加ですか、戻ってきてくれてありがとうですね。写真見る限り、バンドメンバーも多そうですし、トランペットが7本、トロンボーンが4本にバストロンボーンが2本、アルトサックスが3本、テナーサックスも3本と通常よりも楽器本数が多い編成になってますね。選曲はサミーネスティコさんのFlight to NassauからのSaxologyという。Flight to Nassauはややアップ気味の小気味の良いスウィングが特徴ですが、全体を通してマイナーの響きが印象に残る、個人的には少しBob Florenceとかの白人ビッグバンドの色が見え隠れする素敵な楽曲です。Saxology、これはドラムのケニークラークとピアノのフランシーボーランド双頭バンドのアレンジですかね?2曲目に持ってくるというのが、恐らくエンディングとして持ってきたのかなと、そんなことを思わせる大団円感が前面に出てくる曲ですね。選曲に一貫性があって、長く活動しているバンドなんだなというのを感じます。演奏がどうなるか楽しみですね。

https://youtu.be/5Skwgtgmjpc

明治大学 ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ

BSです。今年創部60周年を迎えることが出来たと書いてありますね。ビッグバンドだとライト、ハイソ、そしてこのBSが早慶明という感じで伝統校として鎬を削ってきたという歴史がありますが、カラーもそれぞれ違って、ハイソはその時々のカッコイイ曲とかっこいい演奏を、ライトは近現代・コンテンポラリー、そしてBSはベイシーというね。ただBSもベイシーだけでなく色んな楽曲を演奏していて、過去にはパットメセニーさんの楽曲を演奏したり、色々とやってますが、今回は王道ベイシーの2曲をもってきましたね。メンバーに2年生が結構多いということは、この1年ホントに苦労したんだろうなというのを伺わせます。是非ね、この経験を何らか次に繋げてほしい、そんな風に思います。

京都大学 ダーク・ブルー・ニュー・サウンズ・オーケストラ

東大がサドメルなら、京大はデュークエリントンをね、しかもかなりガッツリとディープにやり込むという。これは今回も選曲を見れば分かりますね。リモートだろうがコロナ禍だろうが最早このバンドの歩みを止めることは無いのか、リモート合奏でこの選曲って、多分世界でもこのバンドしかないんじゃないかと思うのですが、どうでしょう?そこから一転ラストはA列車に繋げるという、ポリシーを強く感じます。あとは黙ってきけ、という感じですかね。楽しみです。

https://youtu.be/U5065JmEDCQ

https://youtu.be/KV8Hj_E8LJc

中央大学 スウィング・クリスタル・オーケストラ

ここは、また意欲的な曲を持ってきました。今、ビッグバンドのリーダーとして、そしてソリストとしてもかなりメジャーにも活躍しているジェントルフォレストジャズオーケストラ、ジェントル久保田の曲を持ってきました。ジェントル久保田さん、実はこの中大のOBでしてね、そのDNAを後輩がついでいこうというのか。ただ、あのサウンドというかステージングはジェントル久保田あってのものという気がします。そういう意味では久保田さん役がいるのかな?映像も含めて工夫のし甲斐がある、どんなステージングになるのか楽しみにしたいと思います。

https://youtu.be/3PJ_i5Xz1_k

ということで、これで今回51回目の山野ビッグバンドジャズコンテストの出場バンド全て紹介しました。昨日もリアルタイムに全て見ましたが、リモートとは思えないライブ感満載なステージの数々に驚愕しました。この状況で何はともあれここまでやってきた学生の情熱にひたすら感動です。コロナが収束したらまた合奏もライブも楽しんでやっていきましょう。ここまでお聞きくださりありがとうございます。よろしければチャンネル登録よろしくお願いします。以上、ビッグバンドファンでした。

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