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2022年桜花賞 予想

 ギャンブルとは、手をつけてはいけない金に手を出してからが本番だ。
 どうも、今年回収率13%のクソ雑魚馬券師くんです。ふざけんな金返せ。
 今週は桜花賞。クラシックシーズン到来を告げるGⅠレースであり、新たなスターホースが誕生する瞬間を見られる時期だ。
 馬券の方で言えば、グランアレグリアが勝利した2019年の桜花賞以来当たりがない。そろそろ当てないと本当に大変なので、ここらでいっちょ気合を入れていきたいと思います。今週は自信がありますからね!!
 例によってデータは過去10年分を元にしてやっていく。

【コース形態・ペース】
 阪神競馬場、芝外回り1600mで行われる。今週からコースが変わりBコースで行われる。先週の大阪杯はAコース最終週ながら荒れた内からも伸びる馬で上位が決まった。今週は内馬場がさらによくなるため、内側が止まらない状態は継続するかもしれない。
 コースは外回りをワンターンで行うレースになる。
 スタートからはほぼ平坦で最初のコーナーまでは400m以上ある。コーナーも大回りであり、前半のペースはあまり上がらず、平均ペースから後半の上がりが速くなる瞬発力勝負になることが多い。
 しかしこれは良馬場に限った話で、馬場が渋ると一転してハイペースになりやすい。過去四度、ハイペースとなったが稍重から重馬場で行われたのが二度、当日朝まで稍重だったことが一度と馬場が渋れば前のポジションをとるために前半のペースが上がりやすい。
 そして、脚質も少し重い馬場であれば四角でポジションを前にとっていた馬が馬券に絡んでいる。しかし良馬場に近ければ、セオリー通り直線一気を図った馬が勝利している。
 当日の馬場傾向、展開によるペース判断には注意したい。
 現時点で阪神競馬場は晴が続くため、スピードが出るレコード決着になるのではないかと予想している。

【枠順】
 今回からは馬番ではなく枠番で見ていく。よく考えたら過去10年で馬番まで細かく分けても判別つかないからね。アホだな。
 枠順で大きな偏りはない。コーナーも減速しづらく、直線も長いため内か外かで大きな差はつきづらいのだろう。
 今回、有力馬が軒並み外枠寄りになったが、割り引くには早計か。

【配当傾向】
 過去10年で最も好成績なのが2番人気の馬。勝率5割、連対率8割の超好成績を収めている。阪神JF勝者が1番人気になりやすい中で、過去に敗戦した有力馬の逆転や、別路線の有力馬が勝利しやすいということ。
 2番人気には注意したい。
 配当傾向としては比較的荒れないレースだが、毎年1頭くらいは5〜9番人気程度の中穴が突っ込んで3連単の配当が上がるパターンが度々ある。クラシック初戦ということもあり、実力付けが済んでいないのもあるだろう。
 別路線の馬や巻き返す馬を紐に絡めておきたい。

【血統】
 先週の大阪杯と同じく、瞬発力勝負のコースだけあってディープインパクト産駒が圧倒的な成績を残しており、それ以外でもダイワメジャー、ステイゴールド、ハーツクライなどサンデーサイレンス系種牡馬が席巻している。次点でMr.Prospector系。実力勝負になりやすいという点で、日本の主流血統がやはり強い。

 というわけでこれらを元に診断していく。
 例によってランク分けは
 A:本命級で連対は固い
 B:実力的に馬券内に食い込む可能性が高い
 C:馬券に絡むのは少し難しい
 としていく。

〇1枠1番 ナムラクレア 前走:フィリーズレビュー 2着 評価:B
 父はNHKマイルカップ、マイルCSを勝利したミッキーアイル。メイケイエールなどを輩出している。母父はディープインパクトとニックスが有名なStorm Catとなっている。血統的にはマイル戦に適性が高いスピード血統と、トップスピードが優れたStorm Cat系の米国血統が組み合わさっており、トップスピードの高さが窺える。
 事実、高速決着になりやすい小倉競馬場で小倉2歳ステークスを含む2勝しており、スピード勝負に強い。阪神競馬場でもファンタジーステークス、フィリーズレビューでそれぞれ2着にきており、今後はスプリント路線の活躍が見込めそう。
 父のミッキーアイルは2歳時にマイル戦でレコードを叩きだし、ディープ産駒でも屈指のスピードの持ち主。メイケイエールの活躍を踏まえると、短距離適性が高く、ダイワメジャーが築いた種牡馬としてのポジションの位置に収まりそうな雰囲気がある。
 近年レコード決着が多い桜花賞でこのスピード能力は噛みあっている。穴をあける可能性は充分にあるだろう。

〇2枠3番 アルーリングアウェイ 前走:エルフィンステークス 1着 評価:C
 父はジャスタウェイ、母父はフレンチデピュティ。クロフネの父だ。前走のエルフィンステークスでは先行すると、直線でもじわじわ伸びて押し切った。父のスピード持続力と母系のスピードが目立つタイプか。
 とはいえ、桜花賞で活躍するのは前走阪神JFかチューリップ賞がほとんど。それ以外はほとんどが重賞を経由しているため、ステップレースがエルフィンステークスというのは気になるところ。
 非常に気になる馬ではあるが、今回は馬券から外して考える。

〇3枠5番 ピンハイ 前走:チューリップ賞 2着 評価:B
 父はミッキーアイルで母父はジャングルポケット。スピード優位な父と、スタミナに優れたトニービンから連なる母父でバランスよく補われている血統。
 新馬勝ちから臨んだチューリップ賞で内から伸びて2着に突っ込んだ。レースタイムも1.33.4と桜花賞とあまり変わらないタイムであり、決してフロックではない。新馬戦から続けて阪神で使われていることから、慣れた舞台で再び穴をあける可能性あり。
 本番でも軽視はできない。

〇3枠6番 ウォーターナビレラ 前走:チューリップ賞 5着 評価:B
 父は未完の大器シルバーステート。母父は良血馬キングヘイロー。去年母父キングヘイローの馬が重賞で活躍し、話題になった。
 阪神JFで3着だったがレース自体は強い競馬をしていた。前走のチューリップ賞はレース前の追い切りが3本と少なめで、当日の馬体重も+8kgだった。桜花賞出走のボーダーは達成していることから、チューリップ賞はたたき台としての出走だったのだろう。
 レースでは直線で馬群を捌けず、前が開いたころに伸び出すなど、スムーズさを欠いた。前走が底にはならない。前目で進めて押し切る可能性は高い。

〇4枠7番 サブライムアンセム 前走:フィリーズレビュー 1着 評価:C
 父は世界のロードカナロア。前走のフィリーズレビューでは馬群の間を縫って1着だった。2着だったナムラクレアと比較してスムーズな競馬をしていたが、その分、差が大きくつかなかった点は不安がある。調教も走れてはいるが勝ち上がりに時間がかかったことからもマイナス。今回は馬券に含めない。

〇4枠8番 スターズオンアース 前走:クイーンカップ 2着 評価:C
 重賞で連続して2着している実績馬。父はドゥラメンテ、母父はSmart StrikeというMr.Prospector系の種牡馬。重賞で連続して2着している実績は流石だが、裏を返せば桜花賞出走ボーダーを満たしきれなかったことが原因で繰り返し重賞で走る必要があったということ。
 前走のクイーンカップでは好位で進めるも最後はプレサージュリフトに差し切られた。直線ではもたつく場面もあり、GⅠレベルには少し足らないか。

〇5枠9番 クロスマジェスティ 前走:アネモネステークス 1着 評価:C
 父は皐月賞馬ディーマジェスティ。前走はアネモネステークスで1着。しかしステップがOP特別、そしてそれが関東のレースとなると馬券に絡んだ馬は1頭もいない。輸送未経験という点や、関東で走り続けた中でいきなりの阪神競馬場は少し苦しくなりそう。

〇5枠10番 ライラック 前走:フェアリーステークス 1着 評価:C
 3冠馬オルフェーヴルを父に持つ馬で、前走のフェアリーステークスでは切れ味を見せつけて重賞勝利を飾った。跳びの大きい馬で、中山よりは阪神外回りのような大箱が向いている。しかし2歳時の京都2歳ステークスでは馬体重を大幅に減らして出走、大敗した。関西への輸送が向かないか。
 また、前走は1.35.2と時計がかかっていることから、スピード決着には向かないか。時計がかかる馬場であれば加点だが、今回は良馬場想定。少し厳しいか。

〇6枠11番 ラブリイユアアイズ 前走:阪神ジュベナイルフィリーズ 2着 評価:C
 父はロゴタイプ。シングスピール→ローエングリン→ロゴタイプと続く、リーディングサイアーに至らなくともGⅠを時折出すサイアーラインがどこまで続くか、個人的には楽しみである。
 前走は阪神ジュベナイルフィリーズで2着。実力以上にコース取りがよく、騎手が上手に乗ったような印象。阪神ジュベナイルフィリーズから直行ローテは徐々に増えているが、好成績を残したのはいずれも阪神JFで上位人気になるような実績馬。
 大箱で適応力よりも実力がモロに出やすい今回の桜花賞では厳しい。

〇6枠12番 ベルクレスタ 前走:クイーンカップ 3着 評価:C+
 父はドゥラメンテ。切れ味鋭い末脚を持っているが、持続力に欠ける一瞬の脚というようなタイプでアルテミスステークスでは一度は抜け出したものの2着。クイーンカップでは直線最後方から追い込んで3着。上がり最速の脚を使っており、実力は侮れない。当日の気分で馬券を購入する可能性はある。判断に迷うという意味でC+とした。

〇7枠14番 プレサージュリフト 前走:クイーンカップ 1着 評価:A
 父はハービンジャー。母父はディープインパクト。後述するナミュールにも言えることだが、ハービンジャーらしからぬ瞬発力がある。母父の血が色濃いのか。前走のクイーンカップでは出遅れつつも後方待機でレースを進め、大外一気で差し切った。2戦連続で出遅れながらも勝ち切る大味さがなんとも私好みで、末脚勝負になる桜花賞でも舞台は合っているだろう。
 初の右回り、初の輸送競馬、そしてゲート苦手と3つの不安点が懸念点。先週の大阪杯でエフフォーリアが大敗したように、初輸送の怖さを思い出した。3歳の牝馬ともなれば、なおさら危険はあるだろうが、実力は上位と判断した。

〇8枠16番 サークルオブライフ 前走:チューリップ賞 3着 評価:B
 阪神JFの勝者。父はGⅠで大活躍しつつも早熟説が囁かれ始めたエピファネイア。母父はブエナビスタの半兄、アドマイヤジャパン。中距離×中距離という血統でここよりはオークスが合っていると思われるが、エピファネイア産駒らしい爆発力のあるレースで阪神JFを勝利した。
 前走のチューリップ賞はこれまでの大外一気の競馬から一転、好位につけてレースを進めての3位。陣営としても新たな面を見出そうとしたのだろうか。実力はこの世代上位で3着だったが、やはり外から差し切る大味な競馬のほうがこの馬のポテンシャルを引き出せる。
 本番では外枠を活かして大外一気を図るだろう。距離はもう少し欲しい気も。

〇8枠17番 フォラビュリーテ 前走:紅梅ステークス 1着 評価:C
 名手クリストフ・ルメールが鞍上。そしてそれにふさわしい超良血馬であり、父はエピファネイア、母はマイルCSを制したブルーメンブラット。正直血統だけで買いたくなる良血っぷりだが、前走のタイムは平凡で重賞レベルというほどではなかった。レースでもスタートが遅く、前半3ハロン34.9で掛かり気味だった。桜花賞の前半3ハロンも速くてペースはそのくらいであり、道中スムーズに行けない可能性が高そう。
 距離が延びるオークスに出走するならば気になる存在。

〇8枠18番 ナミュール 前走:チューリップ賞 1着 評価:A
 父はハービンジャーで母父はダイワメジャー。ハービンジャー産駒の馬力、パワー優位の気質をダイワメジャーのようなマイラーでスピード勝負にも対応できるようにした印象。
 阪神JFでは出遅れと荒れた内側の馬場に突っ込んで差がない4着。赤松賞からの短いローテも響いたか。
 その分前走のチューリップ賞ではコース取りがスムーズさを欠きつつも直線外に持ち出すと一気に差し切った。現時点ではこの世代上位の一角で、今後のクラシックはこの馬を中心に動く予感がある。
 大外枠も苦にはならないだろう。

【展開】
 逃げるのはカフジテトラゴン、クロスマジェスティ、パーソナルハイあたり。次いで先行勢が固まるだろうが、外枠の有力馬であるプレサージュリフト、サークルオブライフ、ナミュールはお互いを見ながら外でレースを進めるかたち。
 逃げて結果を残した馬が少ないこともあり、ミドルペースからスローペースの末脚勝負になりそう。コース替わり初週であり、レコードタイムに近い時計が出る可能性が高い。

【予想まとめ】
 以上を纏めた結果、予想は
◎ナミュール
〇プレサージュリフト
▲サークルオブライフ
△ナムラクレア、ピンハイ、ウォーターナビレラ
☆ベルクレスタ
とした。
 直前になってプレサージュリフトとサークルオブライフの入れ替えの可能性やベルクレスタの取捨選択の差があるだろうが、基本的に買い目は上記の馬で。クラシックは私の得意とするところで、是非とも自慢できるような配当をゲットしたい。
 


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