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過干渉と見守る子育て

保育の実習巡回をしていたら、
「オレオレ詐欺の警戒中でして…」と
職務質問をされたオレオレな木です。
#オレオレ詐欺
#ダメ絶対

今日は過干渉についての話をしたいと思います。

まず過干渉をしがちな親のマインドは
「子どもは、できない存在」として捉え、何事も教えてあげなければならない。と考えており、子どもにあれこれ指示を出す事こそが育児や教育だと考えている傾向があります。

たくさん手をかけると「私は育児、教育をしている。」「子どもの面倒を見ている。」というのを得られやすいですし、周りの人も「とても熱心な親ね」と評価をしてくれます。

人って本能的にニュートラルな状態を嫌うんですよね。
何もしていないことに不安を感じるというか。不快に感じるんです。

まあ今の社会で暇は悪という空気感があったりもするのでそれも影響していると思います。

そんな子育てにおける2組の親子の話をします。

海辺で遊んでいると、

子どもが「砂でお城を作りたい」と作りはじめます。
しかし、波打ち際で作っているので、すぐに流されてしまう。

そんなことを繰り返している我が子を見て、その親が「もう!そんな波が来るところでやってるからいつまでたってもできないんでしょ!もっとこっちでやりなさい!」「砂は最初に集めておいた方がやりやすいでしょ!?」「違うお城ってのはね、壁があるの!その中に建物があって、屋根はとんがってるの!こうよ!こう!」「ほらできたでしょ!」

とっても立派なお城が出来ました。


ではもう一組の親子はどうしていたか。

同じように子どもが「お城を作りたい!」と作りはじめます。
波に何度も消されしばらくすると自分で気づいて場所を変えていきます。小さな手で砂を集め、積んでいき、お城とは到底言えない、山ができあがりました。しかしその子は「できたよ!ママ!」と嬉しそう。母親も「そう!よかったわね!頑張ったのね!」と少し離れたところから声を掛けます。

さてどちらが立派なお城を作ったでしょうか。もちろんひとり目の子どもですよね。

しかし、何を学べたでしょうか。
1組目の子どもは失敗は許されず、完璧を求められます。

この子はもう2度と「お城を作りたい!」って言わないかもしれませんね。

2人目の子と同じようにその時の力で精一杯工夫をして、ぐちゃぐちゃでもなんでも、自分のお城を作りたかったでしょうね。

教育とはすぐに結果が見られません。

むしろどれだけたっても結果は見えないかもしれません。
そんな状況で不安になるのもわかります。これでいいのかな。大丈夫かな。と。

そしていつの間にか目先の結果を求めるようになります。

そして、子どもたちの今目の前にあるものが「出来ているかどうか」を結果として、
評価してしまいがちになります。

子育てや教育は結果ではなく過程が大事です。

「何を作ったか」ではなく「どう作ったか」が大事になってきます。

これを忘れずにして欲しいと思います。

いや、忘れてもいいので、
たまに思い出して欲しいと思います。

では、またね!

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