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2024/03/18 読書記録 『柚木沙弥郎のことば』 柚木沙弥郎98歳、いま思うこと

「いつからだって、どんな対象だっていいんだよ。僕だって物心ついたのは80歳になってからなんだから」

と、柚木さんは言っている。

80歳まではまだ少し先だが、70代になってわかるようになったことがある。「わかるようになった」というより「感じるようになった」と言ったほうがいいかもしれない。若くても頭で理解して「わかる」ことはできるが、なるほどなぁと腑に落ちるようになったのは、やはり自分自身が実際に歳をとってからだ。柚木さんのようなわけにはいかないが、私も80歳になれば、生きるとは何か、今とはまた違った想いを抱くだろう。せっかくだから、できるだけ長生きして80歳で見える景色を実感してみたいものだ。

柚木さんの生涯の師である染色工芸家の芹沢銈介の作品を、なんと、今、国立近代美術館の所蔵作品展で見ることができる。是非、行こうと思う。


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