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2023/01/16 私はあなたのお母さんではありません!

総務省がやっている「高齢者向けスマートフォン利用講習会」に参加した。講師は挨拶で、みなさんは自分の親世代なので、息子に教えてもらっているような気持ちで話を聞いてほしいと言った。

生徒は6名。メイン講師の他にアシスタント講師もいる。ひとりひとりに目が届く、ありがたい生徒数だ。

生徒が持参したスマホをのぞいて操作方法を確認してくれるのはよいが、メイン講師は、その際「お母さんのスマホでは・・・」と言って説明する。

お母さん!?
一度のみならず、その都度、お母さんと言う。
私はあなたのお母さんではありません。

総務省が委託した会社から派遣された講師だ。この会社では、講師に生徒をそう呼ぶようにと言っているのだろうか?講師がそう呼ぶことを良しとしているのだろうか?

スマホ初心者ではあっても人生の先輩であり、今回の講習では客でもある。

わかりやすくしようと考えたのだろうが、用語の説明や検索方法のために挙げた例は、数十年前のようだ。

最後に、QRコードを読み込んで今日の講座についてアンケートに答えることになっていた。初めての人にとってはけっこう時間がかかる操作だとは思うが、これがきちんとできれば今日の成果として自信にもなり、スマホを活用しようという気持ちにもなるだろう。

ところが、アンケートはどっちでもいい、やらなくてもいいと言う。

国から仕事を請け負った会社にとって、アンケートは重要なはずだ。最後まで回答できるよう「お母さん」をしっかりサポートすべきであろう。

文句ばっかり書いたが、では、なぜ参加したのか。じつは、私は電話機能をあまり使っていない。私にとって、スマホは公衆電話代わりだ。自分からはかけるが、電話番号をあまり教えていないので、かかってくることは少ない。電話についての便利機能を教えてもらおうと思って参加した。話している途中で音量を上げる方法や、スピーカー機能などを教えてもらって助かった。

会場がかなり寒かった。年寄りには寒さがこたえるので来週の講習会はキャンセルした(笑)。

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