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2024/06/10 GR3xのモノクロ写真考察

カラー写真が撮れる時代に、モノクロ写真を撮る。なぜ?というのは、さておき・・・

普通のデジタルカメラ(私は使ったことがないが、モノクロしか撮れないデジタルカメラもある)の場合、モノクロで撮りたければ、設定をちょっと変えるだけでいとも簡単にモノクロ写真が出来上がる。

昔(フィルムカメラしかなかった頃)は、レンズに、いろんなカラーフィルターを付けたそうだ。

デジタルカメラには物理的なフィルターは必要ない。カメラ内の設定で一瞬にしてフィルターをかけることができる。

試してみよう。

カメラはRICOH GR3x

その1、
このカメラには様々なモノクロが用意させているが、まずはスタンダーなモノクロ設定で撮ってみよう。(以下、すべてJPG撮って出し)

※ほかに、ソフトモノトーン、ハードモノトーン、ハイコントラスト白黒がある。

もちろん色はわからないが、濃度はわかる。
装束の模様もはっきりしている。
バランスの取れたモノクロ写真だ。

その2、フィルターを使ってみよう。

R、 G、 Bの3つのフィルターがある。それぞれの色を好みにブレンドできるが、私はよくわからないので、メーカーが事前に調合してくれたものを使ってみることにする。

4種類あるうちの、Gがプラス70%の赤が濃く出る「1」という設定にした。
(R +10% G+70% B +20%)

その1のモノクロより落ち着いた雰囲気になった。神社で購入した土鈴なので、このフィルターのほうが相応しいような気がする。ただし、装束の模様がはっきりと見えない。

その3、赤が薄く、緑が濃くなる「4」のフィルターにすると…

雰囲気がガラッと変わった。
(R +120% G -70% B -20%)
メリハリが効いて、面白い。

※ちなみに、その2とその3は、キーをマイナス1、コントラストをプラス2にしてある。好みの設定ですぐに撮れるように、その2とその3をモードダイヤルに登録した。

昨夜読んだ『岡本太郎が撮った「日本」』に、次のように書かれている。

太郎さんが「こんな焼きじゃないんだ。ここはもっとこうしてくれ」とかいう。それで、また持って帰って焼き直してくるわけ。

今は、暗室に入らなくても薬品を使わなくても、明るい部屋で現像ソフトを使って、さらにいろいろできるだろう。昔より簡単かと言えば、そんなことはなさそうだ。方法が違うだけで、モノクロ写真は奥が深くて難しい。そして、とても楽しそうだ。

プリンターは、カラーインクを混ぜて黒を出している。用紙によっても色の出方が違う。下手な趣味にお金がかかるのは致し方ないが、素人が家で印刷するとSDGsに反することにもなりかねない(笑)。まぁ、ほどほどに楽しむことにしよう。


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