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出産まであと22日ですが既存メンバーで最後の温泉旅行

自然災害を被ったエリアの宿泊やフライトに対し助成金が出るふっこう割という制度がある。その存在を知ってから我々はたびたび復興支援させていただいており、今回も台風18号からの被害を受けた埼玉の温泉宿を予約した。第2子誕生前の最後のバカンス全力でいかせていただく感じだ。

土曜日、子供の朝食を済ませてからまず向かったのは埼玉こども動物自然公園。聞き慣れない動物の赤ん坊が生まれたりカピバラが湯に浸かったりしてTwitterでたびたび拡散されているから見とこう、子供もはしゃぐっしょという軽い気持ちで寄ってみた。

しかし、普段は午後に昼寝を挟む第1子がこの日は車移動などで根付くタイミングを逃して到着時に大荒れ。母親がいる前で「ママ―ッママ―ッ」と絶叫して地面じたばた、ベビーカーから身を乗り出す勢いの大暴れをブチカマし。すっかり親御さんは摩耗する。野太いフンが湯船に浮かぶ中でチルするカピバラやササ喰ってラリってる子コアラに若干回復させてもらったものの、赤ん坊の動物はスルーした。

そんな消耗戦の果てにたどり着いた温泉宿は、うまい飯もキッズルームもある憩いの郷。助成金の支えにより貸切温泉なども利用し、一家で裸の付き合いなどもできた、ありがたい。

「この子も旅慣れてきたよね」子を見て妻が言う。デカいお腹であちこち駆け巡る女性のアクティブさのほうがヤバない?とは思いつつ、確かに。この1歳児には場所見知りというものは存在せず、ここがキャンプ地だと認識するやいなや自由にミニカーを広げるし、見慣れない天井の下での初見ご飯だってぺろりとやっつける。昼間の動物園はイレギュラー展開だったけど、こうしておれたちが気軽に旅行できるのも彼の度量のおかげだ。実に頼もしい。

まもなく2歳。少し前まで小動物のようだった子が吸収を重ね、時には教えていない言葉まで理解していたりする。生まれ来たときに感じた神秘性とはまた別種ながら、家庭で起こせる身近な奇跡だなとつくづく。彼はこれからいつのまにか兄になったり、おとなになったりという進化もありうる。そして弟としてデビューする予定の2人目もこんな驚きをくれるのかしらん。自分がちっぽけな存在であるという気持ちは14歳の頃から大なり小なり変わらぬままだけれど、世界は先輩も後輩もミラクルばっか起こすもんだよなと。そんな途方もなく考える習慣を温泉宿でも展開したのち、多少の負けん気から自己改革をと思って深夜に温泉で生まれてはじめて交互浴にチャレンジした。整ったかどうか、まだ言語化できてません。

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