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あと26日で生まれるけどその前にテン年代終わらせようとイエモン観た帰り道で思う

3月8日の出産予定日まであと26日。先日産婦人科で調べてもらったら妻のお腹の中にはもう2700gのでっけえマンがいるらしい。第1子は生まれたときがそれぐらいの重さだぞどうなってんだ今回。しかも本来なら今頃は産道にピットインしておとなしくなるというのに、していないらしい。前回生んだ重さの人がいまだ羊水の中で縦横無尽、妻はとてもしんどそう。だけどおれはひとり新幹線に乗って大阪まで向かった。

祭日である今日はTHE YELLOW MONKEYの30周年ドームツアー2公演目、京セラドームでのライブ。昨年末の名古屋、そして4月の東京2DAYSで計4日間プレイする彼らはそのまま休止に入るという。2017年の復活以降、重要なライブほぼすべて観てきたこともあって今回も観に行った次第。そしてこれはその帰り道でタイピングしている。

私が出会ってきたかけがえないもののひとつであるこのバンドは、復活した2010年代後半でも相変わらず深めに刺さった。それは雨宮まみさんをはじめ出会ったさまざまな人・ものの道筋もそうだし、「人生は燃やし尽くしてこそ華」「人生はやり直しがきく」という相反する教えと、それが意外と共存できることもそう。なんというか「われわれの生活や生き方はひとこと、ひと要素で言い尽くすにはもったいないな」というのを、おれは彼らの第2活動フェーズからすくい取った。

そうして観た今回のTHE YELLOW MONKEY、なんと花道真横の前から数列目。吉井和哉が「ROCK STAR」でステージを闊歩しながらマイクをお迎え棒に見立ててしごく様は同性ゆえにリアルすぎてキツいくらいに見えたし、ラインアレースピーカーから降り注ぐ至近距離の良音は反響がない分ピュアだった。

今日のライブはいままでと違って悠々としたパフォーマンスに見えた。不器用さや切迫感ではなく、積み重ねてきたものを品出しする好演。あれもこれもやって、選曲は復活後セットに入れてきた楽曲から選りすぐりを投じてきた3時間ちょいのドームライブだ。中でも花道を渡った先のセンターステージで30分以上プレイした時間はハイライトと言えるだろう。亡きスタッフの努力によって長尺ミドルテンポながらシングルカットを実現させ、結果代表曲となった「JAM」でドーム全体が真っ赤に照らされ、揺らせば何人かは落ちそうなくらい球型の室内にみっしり数万の人が歓声を上げる光景と彼らの背中は勝手ながら「到達点!」とか思った。とてつもないスター性に魅せられる一方で垢抜けなさ愚直さの消えない(ように見えていた)彼らに対して、今回初めて大御所という見方をした。いいものを観ました。

だからこそ、この音このバンドと並走してきた自分もまたひとつの区切りをつけるべきなのだろう。そういう意味で「あ!そうだ20年代!第2子!」とあとづけのようだが確かに自分のフェーズの区切りがここにあるなという感慨を、ライブ中にふつふつと沸き立たせていた(妻子をほっぽらかしてライブ遠征に来ています)。

お気持ち準備、というところでは前回よりも課題が明確な第2子誕生。しかしその明らかな課題たちを、きちんと仕上げる必要があるんだよな。あと26回寝て世帯にひとり追加される前に、明日からいろいろ殺していくぞ。

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