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残り23日の妊婦が攻めてる

晴れて産休に入ってからパートナーがこのところ縦横無尽だ。金曜日にもかかわらず定時帰宅はできそうにねえなあとオフィスでぴえんしてたところ、妻から「宝塚で細胞が活性化された妻がお迎えから寝かしつけまでキメますね」というLINEが届いた。よろしくお願いします。

仕事してるときは「ただでさえつらそうにしてるのに満員電車に残業なんて…」と社会や会社におどろおどろしい気持ちを抱いてきた。けれどもこうして有給のひとときを彼女が過ごせるようになった今は「ありがとう、みんなの制度が我が家にひと足早い春が訪れてる」と感謝しかない。

前日は映画「音楽」について感想を熱く語ってくださった妻。その前も中国歌劇やら公録やらいろいろと足を運んだり、銀座のラーメン屋にて開店前行列を経てSUCCESSしたりしてる。その行程はうちのGoogleカレンダーに登録されている程度には把握しているけれど、「数年に2日しか咲かない花を観てきた」と筑波の植物園に行ったことを話してくれたときにはさすがに驚いた(こっちは仕事で死んでたからマシマシ)。

結婚3年目。子宝にも恵まれて必然的に共同作業案件が生活の中に幾重も発生するので、さすがにユニットとしての成立には手応えを感じ「これが家族だ…と思う!」とほぼ確信の夜明けを迎えてくる。それを確かに思うのは、産休中のハッスル妻を見ながら「おうおうたんと楽しんだらいいよ」と、もともと他人だった方の行末すら自分の楽しみに還元されるような実感を得ているときだ。面白い人なので面白くやってほしい。そうすれば機嫌もよく夫婦仲も安泰だろうし。自分の意識が届かないところで息づく生命の喜びが自分にも。それは、現代社会において生産量が減少していると言われている関係性なのだきっと。

そしてそれは第1子にもだし、第2子にも必ずや…みたいなありきたりな〆方で金曜の夜は終幕とする。

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