ファンとオタクの違い(ファン論)

「いや、お前はオタクじゃない(良くも悪くも)」

今回、筆を執ったのはそう思うことが多かったからだ。

詰まる所、何かに熱狂しているが、詳しい訳では無い奴はオタクではない。

と言うことで、今回は自分の中での情報整理も兼ねて個人的な「ファン」と「オタク」の違いについての持論を整理してみた。

オタクの定義

①特定のジャンルに無駄に詳しい人(マニアの同義語)
②アニメ・漫画好き
③所謂"チー牛顔"

一般的に"オタク"は上記①~③の意味で使わていると思われる。①は元来の意味のオタクだろう。次に②は①の得意ジャンルにアニメ(特に美少女系)が多かったために使われ始めたパターンだ。この場合、アニメに対して詳しくなくても傍からはオタクと言われる。そして、③は①②の外見的特徴に由来して用いられる場合だ。この場合、頻繁にバーベキューに言ったりやシャンパンを空けていても否応なしにオタクとされる。

ファン

対象:人(選手/チーム)
原動力:好き(感情)
行動①:試合やイベントへの出動
行動②:グッズやサインの収集

ファンは「人(選手やチーム)」に対して「好き」という感情が原動力になっている。SNSでは投稿は基本的には感情の表現だ。内容は選手の活躍やチームの勝利に対する喜び、選手の移籍に対する悲しみと感謝、選手の怪我時の心配等が挙げられる。また、このタイプは選手の無益な投稿(例「おはよう」等)にも反応する誠実さを持ち合わせている。詰まる所、人が好きならそいつは"ファン"だ。

オタク

対象:人以外(仕組み、歴史、理論等)
原動力:好奇心
行動①:情報収集&仮説の立証
行動②:資料や珍物の収集

一方、オタクは「人以外(戦術、歴史、ビジネス等)」を「理解したい」という知的欲求が原動力になっている。基本的な行動は「情報の収集→理解」or「情報収集→仮説→検証(※繰り返し)」だ。SNSの投稿は仕入れたくだらない知識や浅はかな考察といった情報の提供が軸になっている。また、オタクは選手やチームではなく周辺のインサイダーをフォローする傾向にある。詰まる所、人以外を詳しく知りたいならそいつは"オタク"だ。

二元論ではない

しかし、ファンとオタクはどちらかに振り分けられる訳では無い。あくまでも両者は要素だ。例えば、好きの割合が「選手>戦術」なら推し型オタク、逆なら推さない型オタクになる。無論、どちらにも当てはまらないニュートラルタイプや両方の特徴を色濃く持つ両刀使いも存在するだろう。

バスケ界における"オタク"の少なさ

そして、俺は"推さないオタク"が少な過ぎることを懸念している。と言うのも、バスケ界は前者が多すぎて楽しみ方がファンの有り方が一元化されてる感じがするからだ。また、日本でも成熟したカテゴリー、例えばアニメ、漫画、ゲーム、スポーツなら野球やサッカーには一定数のそういった奴らがいる。

余談

ちなみに、同じ共通の趣味の中にもファンとオタク以外に当該ジャンルを出汁にして人間関係を構築しようとする一般人や自慢が多いオッサンもいる。

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