【5月28日】親になった日

今日、長男が2歳の誕生日を迎えた。
大好きな機関車トーマスのイラストを書いたホールケーキをデザートに出した。
人生初のケーキに最初はとまどっていたが、一度口に入れると、そのおいしさに取り憑かれていた笑

2年前の今日、僕は父親になった。

すぐに実感は湧かなかった。
ただ、大きく変わった日常に、最初の頃はあっぷあっぷだった。

よく聞く話が、父親になったら、仕事により精を出す、というエピソード。
でも、僕は違った。

このまま、今の仕事を続けていった先に、僕は息子に誇れるナニモノかになれるんだろうか。

そういう思いが、日に日に強くなっていた。

息子に何かを伝えたい。残したい。
そのために自分は、ナニモノかにならなくちゃ。
でも、何の取り柄もない。
やりたい事もない。
ただ、漫然と日々をこなしているだけの自分。

何かを探そうとしてみる。
自分の人生をかけて、チャレンジできるものを。
父親として息子に誇れるようなステータスを手に入れるために。

でも、そんなものはどこにもなかった。

ずっと、根底にあったのは、息子の人生を豊かにしてあげたい、という感情。
そして、そのためには、僕自身が背中で語れる人物にならなきゃいけない、そう思っていた。

そうして、足掻き続けた2年間だった。

僕は、未だに、2年前と同じ自己評価のまま。
だけど、最近気がついたことがある。

育休を取って、ただただ目の前の息子と向き合う。
すると、不思議な感覚に出会うことがある。

それは、息子を「相棒」だと思う感覚。
息子ができないこと、オムツ交換だったり、料理だったり、体を洗うことだったり、は僕が提供する。

だけど、息子も僕ができないこと・苦手なこと、人に積極的に話しかけること、好き・嫌いをはっきり伝えること、好奇心の赴くままに行動すること、を積極的にやってくれてる。

そう。
だから、僕らはどっちかが先生で生徒、という一方的な関係じゃないんだ。
お互いが欠点を補完しあっている、まさに相棒なんだよ。

僕は、完璧な親である必要はない。
息子に頼ったって良いんだ。
そして、息子の行動を間近で見ながら、僕も行動できるようになっていけば良いんだ。
息子も、当然、どんどん成長していくんだしね。

この2年間、仕事にプライベートに、たくさん失敗して、挫折したけれど、親として少しは逞しくなれたのかな。

親にしてくれて、本当にありがとう。
2歳の誕生日、おめでとう。
これからもよろしくお願いします。

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