見出し画像

C&Kをラグジュアリーブランドと呼び誹謗中傷を受けてしまった彼女


 ソヴィ・ガブリエルは17歳のフィリピン人で2010年に家族と共にシンガポールに移住した。

 今年の1月8日に父親からラグジュアリーブランドであるC&K のカバン(約2,000バーツ)をプレゼントされた❗とTiktok に投稿した。

 「お父さん!私の初めてのラグジュアリーブランドバックをありがとう!」と満面の笑みで動画と文章を投稿した。

 何人もの人々が「良かったね!」というコメントを書き込んだが、「あなたのカバンは思っている程ラグジュアリーブランドじゃないよ。」と言ったような誹謗中傷に値する程のちゃかしや馬鹿にしたようなコメントもあった。例えば

-誰が彼女にC&Kをラグジュアリーブランドだと、と言ったの?(ラグジュアリーブランドではない。)

-お金ない貧乏人だけどさ、C&Kをラグジュアリーブランドと言うのは持ち上げ過ぎ。

-じゃあ、ユニクロもラグジュアリーブランドなんだね。

-本当の事を隠すな!C&Kはラグジュアリーブランドじゃないでしょ!事実は事実。C&Kが好きなようには見えない。質の悪いブランドだし等々…

กลบเกลื่อน:隠す  กลบのみは「埋める」という意味。

この動画は注目を集め、少なくとも800万以上再生され、関係者にも見てもらおうと、Charles&Keithをタグ付けする者もいた。

ยอดวิว:再生回数

その後、ソヴィは涙ながらに以下のように語った動画を投稿した。「私の家族は13年前にシンガポールに移住してきた。お金にゆとりのある家庭ではない。目を引くような物を販売している店の前を通る度に両親は「又、今度ね。」と言うが、その今度が来たことはなかった。

さらに「80シンガポールドルのカバンで他人には豪華なものではなくても私たち家族にとっては豪華なもの。父はこのカバンを購入する為に一生懸命働き、私は父から受け取った時とても感動したの。私に誹謗中傷を浴びせた人たちは裕福だから分からないのよ。もらってワクワクしたカバンの事で非難されるなんて、信じられない。」

ソヴィの動画は再び再生回数が270万回と伸び、シンガポール国内外で大きなニュースになる程、自身への誹謗中傷に対する彼女の落ち着いた返しに対し、好感を持つ人々から励ましの声が相次いだ。彼女を馬鹿にしていた人々は自身の投稿したコメントを削除し、消えて行った。中にはアカウントを削除する者もいた。
เยาะเย้ย:馬鹿にする

その後、Charles&Keithの広報は「ソヴィとその父に連絡を取り、2人のブランド創立者と会食をし、本社に招いた事、オンライン上でもオフラインでも他人を傷つけてはならない。毅然と控えめに対応したソヴィの対応は好感が持てる。」という意見を述べた。

最近、ソヴィは父と共にCharles&Keithの本社を訪れた事、彼女を励ましてくれた人々への感謝の気持ちを投稿した。又、ブランド側から商品を受け取った事やメッセージが書かれたカードを受け取った事も述べている。

又、この他にも美容院、ラーメン店、鍋専門店やBBQレストラン等様々なブランドや店からうちの商品をただで使ってください、という連絡を受けている事を明かした。

Charles&Keithは1996年にチャールズ&キース・ウォン兄弟によって創立された。彼らはごくごく普通の靴屋からスタートした。今回のソヴィの件で大きな話題となった。

----------------------------------
 ネットの誹謗中傷が問題視されるようになって数年が経つ。昨年法律が改正され、情報開示も以前よりは簡素化されたように思う。だが、現実には芸能ニュースのコメント欄には誹謗中傷や批判が溢れかえっている。肉体に受けた傷は治るけど、心無い言葉で傷付いた心はなかなか治らない、と。どうしても苦手な人や嫌いな人が出て来るのが人としてごく当たり前のこと。だったら極力接しないようにする、目に触れないようにする、逃げるのが得策。

 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?