血縁を考える

生きにくい世の中と言われます。
給料が30年間変わらず、税金と物価だけが上がっているのもそうなのですが、一つには、子育てを取り巻く環境や、結婚や出産、あるいはその前の恋愛すら難しく、各パーセンテージも下がり続けています。

その理由は、都市密集と核家族、さらに離婚や未婚に伴うシングルでの子育て、良い意味での大家族の崩壊、地域コミュニティの喪失に伴う子育てのワンオペ化にあるとわたしは思っています。

なぜこんな世の中になったかというと、経済成長のため日本の企業が、各家族にした方が各家庭に一つのものが売れるので、そのように仕組んだという話があります。家電メーカー

お母さんもたいへんですが、子どももだいぶん寂しいのではないでしょうか? 父親は下がった収入を取り戻すために仕事に専従させられます。

昔は専業主婦が多く、保育園に行かない子も多かったのですが、今や保育園というのは必須で、「保育園落ちた日本死ね」という言葉まで飛び出す始末です。さらには学校が終わったあとの学童保育、中学校以上では部活動がその役割を担っています。

その一方、小子高齢化で、わざわざ外国人をコンビニの店員にまでして経済を回す世の中になりました。

一方、食や放射能、ワクチンの影響と言われていますが不妊で悩むカップルは増え続け、不妊治療に健康保険が適用されようとしています。人工授精により生まれてきた子は16%にまでなりました。

あらゆることが自然から乖離し、その分たくさんの課題が次から次へと出てきているようにみえます。

解決の道はあるのでしょうか?

わたしは、その一つ血縁によらない大家族を田舎に創り、誰もが正直で無理なく生きられる小集団を作っていくことだと思っています。

子どもがいない人
親に捨てられた人
経済成長の社会についていけない人
自然環境を護りたい人
お金はいらないから衣食住が満たされていたらそれでいい人
誰かの役に立ちたい人

そういった人が助け合って、新しい家族を形成するにです。

今や様々な問題があり、血縁による大家族はもう無理なんじゃないかとわたしは思っています。

しかし上記の課題を抱えた人は激増しているので、血縁によらない大家族の再統合は可能なんじゃないかと思っています。

これは血縁による家族を否定したり、独りで生きたい人を否定するものではありません。様々な価値観があっていいと思いますが、この血縁ではない家族はまだ選択肢として多くなく、ニーズがこれから増えていくような気がします。

ところで、日本には養子という制度があり、農家や武家、商店を維持していくために、子どもがいない場合、よその人(大人でも子どもでもいい)を法律上の子どもにすることをいいます。

そして、よその子どもを自分の子どもとして育てられるようにしたのがと特別養子縁組です。赤ちゃんも可能なので、望まない妊娠で出産したケースでも中絶することなく、温かい家庭で育てられることも可能です。

一方、ある特定の期間育てる里親という制度もあります。

一見素晴らしいように見えることも、問題がないこともありません。

今回はオンラインとなってしまいましたが、実際にそれを実践している、里親をまとめて活動されている方に、お話していただきます。

プライバシーの都合上、再放送はないので、可能な方は今回ご参加ください。


ZOOM開催【特別養子縁組】地域に開いた家族とつながる育児

〜不妊治療、死産、里親、特別養子縁組、移住〜
講師:志賀志穂
あゆみの会代表
里親、精神保健福祉士

●日程:11月6日(土)
講演 20:00-21:30
質疑応答 21:30-22:00
●参加費:2000円

●お申し込み
こちらからZOOMのURLをご購入ください。
https://beyourself21.thebase.in/items/53921877

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