思考は物質世界を創りだす その1

量子コンピュータがGoogleから発表されたのは記憶に新しい。

Googleによれば、従来型の世界最速スーパーコンピューターが1万年かかる計算を、Googleが開発した53量子ビットを持つ量子プロセッサー「Sycamore」は、200秒で計算できたとのこと。

凄まじいスピード。
ある意味、1つの宇宙ができたのではないかと思ってしまう。

私は、宇宙とはなんなのだろう?と、よく小さい頃から考えていた。
小学校5年生の夏、寝る前に宇宙について考えるのが好きだった。
目を瞑り、幽体離脱をしたように自分から少しずつ離れていくと同時に、私より大きいものは何かと考える。
自分よりも象がでかいな、象よりもクジラの方がデカイぞ。いや、それよりも自然は雄弁に語っている。でもその自然すらも地球という中にあるぞ。だとすると太陽はもっとでかいな、さらにどんどんデカいものを探していく。宇宙の果てはどうなっているのだろう?と、どんどん妄想を進めていくと、最終的に宇宙の果ては私自身の頬っぺた辺りからプっと私自身が出てくるのだ。

もしかすると宇宙とは自分自身で、この世界は無限に入れ子構造なのでは?
この考えは今でも私自身否定のできない考えになっている。

量子コンピュータの話に戻そう。
量子コンピュータは従来のコンピュータとは決定的に違うところがある。
それは、従来のコンピュータは0と1の組み合わせによってできているが、量子コンピュータの場合、0と1とさらに0と1が重なった状態が、観測によって0か1に決まるのだ。

小さかった頃、スクラッチくじを勝手に自分で削って母親に言われたことがある。
「お母さんが来るまでなんで我慢出来なかったの?お母さんと一緒に削れば当たってたのに。」
と。 母親のなんの根拠もないこの言葉は、今でもそうなんじゃないかと思わせるパワーを持っている。つまりは、この世界も量子的法則で成り立っているのではないだろうか?
16世紀になって、ニュートンが引力を発見した瞬間に引力を感じ取ることができ、19世紀に入ると電波やX線が発見され、遠くに一瞬で情報を伝えたり、人体や物質の中の様子が観察できるようになった。
アインシュタインが1915年から1916年にかけて発表した一般相対性理論によって予測された重力波は、100年後にレーザー干渉計型重力波検出器「LIGO」によって、ついに重力波が世界で初めて検出された。

こうしてみると、新しい法則を思いついた瞬間に現実になるのではないだろうか?


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