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強制終了から3年

3年前の12月の第一週は、私が今までの働き方、生き方を見直さざるを得なくなるきっかけ、強制終了が起きた週だった。
強制終了という用語があることも知らなかったけど、スピ界隈ではそのように呼ぶようです。
度重なる体調不良だったり、いろんな流れが悪かったのはお知らせだったのだと思うけど、当時の自分は流れに身を任せるという発想が無くて、何事も努力や根性で力ずくでなるようにしてきていたため、そのお知らせを無視し続けていたのでした。
お知らせを無視し続けると、強制終了がやってくるらしい。
でもワーママってそのお知らせに気づいちゃったら出来ないと思うのよね。

普通に考えて、夫や実家からのサポートもなく、一人で子育てに家事をやりながら、男性ばかりの職場で朝から晩まで管理職の仕事やってるのって無理がないわけないんだから気づかないふりするしかなかった。

でも本心ではこんな生活おかしい、早くやめたいと思っていたんだけど、それを見ないように自分でしていたのだ。
しかも今思えばすぐにやめればよかったんだけど、一度ある程度のお金をもらって働いているとすぐに手放せないし、何が原因で起こっているのか自分でも理解できなかったほど。慣れって怖い。

当時は途方に暮れていたものの、それでも10年続けた多忙なワーママ生活を少しでも中断できるのが嬉しかった。やっと休める、という感じ。
でも休むのが怖いからすぐに勉強を始めたり、いろんなものに手を出したりして空回りし始める。そして休み始めて最初の頃は、仕事していない自分を受け入れることができなかったし、平日に外でランチしていることにも罪悪感があったほど。おかしいと思いながら、ワーママでいる自分がアイデンティティになっていたのかもしれない。
結局もがきつづけて3年目を少し過ぎたあたりから、会社に戻らないで頑張ってみるという覚悟がついてきて、少しずつ本当に少しずつ、フリーランスとして仕事が増えてきている、そんな感じの今。実に長かった。

休んでいる間に色々なコミュニティにも入ったし、子供の小学校でも初めて専業主婦のママさんと接する機会ができた。
今までは似たような人としかつるんでこなかったけど、世の中にはいろんな事情で仕事をやめたり、働き方や生き方を変えている人がいるんだなということも知れた。
何が正しいとか間違っているかとかではなく、本当に正解はないし、人それぞれでいいんだなぁと思えた。

強制終了がなかったらいろんな人に出会ったりいろいろな世の中の仕組みを知る時間もなかったし、自分の体を大事にする時間もなかっただろうと思うと、あれも必然だったのかなと思えるようになった。

ちなみに子供からは、今までずっと保育園にも一番最後まで預けられてきて小学校でもいつも学童に預けられてきてたんだから、もっと僕の相手をしてほしいと言われ早3年。
反抗期に突入し、ずっと家にいられるとゆっくりできないから、外に出かけてほしいと最近は言われるようになったけど、完全に親離れする最後の数年間を一緒に過ごせたのはよかったのかもしれない。

今後は強制終了になる前に、宇宙からのお知らせ、自分の内なる声からのお知らせをきちんとキャッチできる気がする。
そんないろんなことを気づかせてくれた出来事でした。


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