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天平人の叫び

奈良、東大寺の中でも創建当時のものが残っている数少ない建物が転害門。ちなみに「てがいもん」と読みます。この門の外側から見て向かって右側の柱に人の顔のような形を見ることが出来ます。これは俗に「天平人の叫び」と呼ばれております(転害門観光案内所のボランティアのおじいさんの話)。

ある男。突然尿意をもよおし、あろうことか出来上がったばかりの転害門の柱にむかって用を足してしまったそうです。見つかったその男、その場で殺されてしまい、そのまま門の横に埋められてしまったそうです。しばらくするとその柱に浮かび上がる顔のような模様。何かを訴えている様子にも見えます。何か言いたいことがあるのではないか、耳をすませて聞いてみました。

「ちょー!鼻痒いっちゅうねん!!」

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