秋と言えば、
皆さん何を思い浮かべるだろうか?

 
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、実りの秋、紅葉の秋、恋愛の秋、芸術の秋

いろいろあると思いますが、
いや いろいろあるが故にと申しますか

私がここに一番
しっくりする秋を提唱させてもらえるなら
 
 
キャラ薄 の秋

 
をそっと置いて立ち去りたい。

 
 
そうではないでしょうか?
キャラが薄くは無いでしょうか?秋は。

だからと言ってどうと言うことも無いのですが、いつも私が感じているのは秋にそんな負荷をかけるこたぁ無いんじゃないか、秋は別にそんな目立ちたいとか持て囃されたいとか気を使われたいとかそもそも思ってないんじゃないか、そっとしといてくれやしないかい?と思ってるような気がしてならないんです。

 
というのもこういう○○の秋って言い回し
基本 秋しかされてない。

いや○○の春、夏の○○とかもちろん言いますが、秋ほどこんな釘打ってやってなければ、こんなにいろんなものが当てはまる訳でもない。

なんか結婚する前の春香クリスティーンを思い出す。
 
政治好きキャラ、汚部屋アイドル、恋愛したことない女子、いろいろ乗っけてやってましたが
どれも正直 即席感が否めなかった印象がある。
○○の秋はそんなキャラ薄を無理矢理のコスプレで補強する一発屋芸人の匂いがする。

 
なぜ私がこう言う事を言うのか

そこには共感が横たわっている。

御多分に漏れず何を隠そう私もキャラ薄人間だからだ。

 
キャラ薄ってのはなにも特徴がない訳じゃない。
抜きん出た特徴がなくあったとしてもそれが集団に埋もれて目立たない状態の事を指す。
私も単体で見れば別段全くとっかかりの無い人間ではない。
ただ私の生まれた場所や時代、環境や世相が私の特徴を求めていなかったのだ。

秋もそうだ。春夏冬のキャラが立ちすぎている。
秋はきっとドリフだったら仲本工事でダチョウ倶楽部だったら肥後克広だ。
THEALFEEだったら坂崎で海援隊なら武田鉄矢以外のどっちかだ。
ビートルズだったらリンゴスター、夏野菜で言ったら冬瓜。4色ペンなら緑色。そんな立ち位置。
他のメンバーの強弱で己のポジションはいくらでも変わる。それが秋。それがキャラ薄。

哀愁やミステリアスってそもそもキャラが薄い奴がいじられた時にする苦し紛れの便利なフレーズ。
秋はその雰囲気を誇張拡大しているに過ぎない。なのだったらせめてキャラが薄い、特徴が無いと断言してあげてもいいじゃないか。追い詰めすぎるとそのうち「実はわたし霊感あるんだよね…」とか血迷った設定を言い出しかねない。

 
秋はキャラ薄の季節。
 

もっと言えばキャラや自我の形成は実態のない空虚なもの。
つまり周囲によっていくらでもつくられる。

秋の気候の特徴は移動性の高気圧。
その中心は雲も風も弱くいわゆる秋晴れと呼ばれる移ろいゆく変わりやすいもの。
それがまさしく秋っぽいのではないかと

秋でもなんでもない季節に
ほんのり力説 してみたまでです 。