私を食べると どんな味がするのだろう?

魚が好きでよく食べる。
刺身も焼きも煮るのも揚げるのも好きで
さっぱりとした味わいは水中で生きてるからか。

味覚は触覚の一部であるなら

私は水泳が好きでたまに泳ぐ。
背泳ぎクロール平泳ぎバタフライの4種目
体全体に感じる水という纏わりは私がたしかに存在していることを知覚する。

チョウやトンボなどの小さな虫は
飛ぶ時に感じる空気の重みがすごいらしい。
まるで蜂蜜の中を泳ぐかのような粘着力。
悠々自適に宙を舞うように見えても
その実 体感は想像を絶するほどのしんどさやもしれぬ。

自分という存在とその身体そしてその感覚器官
他者という存在とその世界そしてその外的要因

それとそれとが触れ合う時
私は刺激を感じるがあなたも感じているはず。
それをコミュニケーションとよぶのか
はたまたただのセックス以上以下でもなしか。

どうやら味わいは個人のものであるけど
それを糸口に他者と共感しあうことで得る感覚もある。

五感を言い回しで統一してしまえば触覚であるのだけど第六感と呼ぶものがあるならそこらへんだと思う。

なんというか
他人がどう感じているかを想像できる感覚。

スポーツを観るのもAVを観るのもワイドショーを観るのも芸術を観るのもどうぶつ奇想天外を観るのも 共通項探し。

知的好奇心は反復運動。あるあるネタ。

薬物に近しい依存度。いやほぼドラッグだと思う。

入り込みすぎて私が魚の気持ちになってしまって「可愛そうだからもう食べれない」とか言い出したりするのは滑稽か?その感受性は「うまいうまい」と言って食ってるのとなんら変わらんと言いたい。

敏感になりたいものだ。
感じやすいカラダになりたい。

全ての体感を記憶できたらどうだろう?
産道を通る瞬間のぬめり、温かみ、圧迫感は
あまりに刺激が強すぎて忘れてるのか?
酔って記憶無くした時気付いたら怪我してたみたいな。産まれてるってそんな感覚に近い?

でも鈍感もまた良い。
あらゆることをまるで感じない感じを感じてみたい。

EDになりたい訳ではないけどコントロール出来たら楽だと思ったことはあるはず。子供の頃シャンプーが目に入った時の激痛と大人になってからのそれは慣れもでかいが痛さのレベルが違うしおそらく集中してる神経が違うから全体としての感じ方も異なってる。

死ぬ時にそれらはいっぺんに味わえるのでしょうか?

であるなら走馬燈をひとつでも増やしたいものですね。

焼き魚でも食いに行ってきます。