またイメージの話ばっかりで申し訳ないのだけど

東京っぽい っていう概念

ありますでしょう?

 
東京っぽさ ってなんなんですかね。
あってないような漠然とした雰囲気言葉。
 
私はたまに言われてしまう。
東京出身ぽいと。
実際は沖縄出身なのに。
そこから思うに、東京っぽい ってのは無味無臭を指している。

なぜなら 私は自分の印象の残らなさを知っているから。
以前も話した覚えがあるが
私はとにかく人に覚えられない。
もしくは他人によく間違えられる。
見た目や声質やテンポ感の取っ掛かりが少ない。

実際に背が低いとか声が高いとか特徴はあれど
その要素が抜きん出てない。
不特定多数の域を越えない。
もっと言うと つまりは地味キャラとか影が薄いとか そういう扱いすら受けない。
本当に印象が薄いんだと思う。

 
 
東京という土地が地方出身者の集まりであり
その総体であるのであれば
その上澄みを撈った時の平均値
そういう世俗的な実態のないもの
言ってみれば中身がないもの それが東京っぽいというものなんだ。

 
それを証拠に
東京っぽい という言葉は 東京っぽくない。
矛盾してる言い回しだが。
どちらかと言えば関西っぽい とかの表現の方が
この「地域」+「~っぽい」は似合っている。

やはり 共同体感覚に対するニュアンスの言語
そういった形容を排除する傾向の現れなのだと思う。

そこに対してそれを敢えてスタイリッシュだと捉えてみたり
粋だの乙だの風情がある風流があるオシャレだセンスだナウいだエモいだ
と適当に乱雑に自己都合で乗っけてみている。
ただ実体はむしろそれらを効率的に捌いてゆく途方もなき無概念。

 
 
なんにもないのだなぁ

と思いつつ

 
そうなる理由は知りたがる。
社会学なのか地政学なのか歴史学なのか

実体のないものに先行した感覚が帯びてきて
不確かな実感的概念を産む。

漠然主義の醍醐味さ 。

こいつぁ一体 なにっぽい ?