生物は みな雌からつくられる。

受精後6週目までの胎児の股間には割れ目があり

左右から形成されたヒダが中央で合わさりその繰り返しが縫い目のようになって行く

いわゆる蟻の門渡りですが

それができたら男

そのままだったら女

我々はまず雌からベースに形成され 施されるかどうかで性別が決まる。

私もあなたもその他の方たちも ベースは雌

というか

その上に雄という要素を足すかどうかの違いでしかないのであるならば

本質的な違いはそこにはない。

スポンジケーキの上に苺を乗せるとショートケーキと呼ばれるように

マーガリンに乳脂肪が混ざるとバターと呼ばれるように

ローソンが健康志向の商品を取り揃えるとナチュラルローソンと呼ばれるように

東京フレンドパークがリニューアルして東京フレンドパーク2と呼ばれるように

そういった差異でしかないのだ。

だからこそ そこに様々な要素を当てはめて遊べる。

男らしさ女らしさ みたいなものは宗教観 社会倫理 文化人類学などにも絡めさせられるが

私のおすすめは 男女プレイ。

SMや コスチュームらとなんら変わらぬ 役割や格好の趣味趣向でしかないという考え方。

ただ体の一部分に突起があるから 車道側を歩かないといけない意味不明なルール。

ただ月一ペースで流血するから 美人過ぎる海女さんとしてテレビ出演を促されるメディアの空気。

そこに対した理由はない。

なんとなく男だから なんとなく女だから 雰囲気のなかに横たわる価値観のひとつ。

もう少し突っ込んで考えてみると

この男女プレイの肝となるのは 弱さと逆張り。

生物が子孫を残すために細胞分裂を繰り返す中でその遺伝子を運びやすいよう配偶子が小さく進化したのが雄。

移動はしにくいが栄養分を豊富に持つことで配偶子を大きくし個体生存の確率を上げてゆく進化したのが雌。

つまり生き残るためのそれぞれの分担作業であるが ここでポイントとなるのは実は雄の方が弱いという点。

男の方が ちっちゃいからすぐ死ぬ。

思い出してほしい。 カマキリの雄は交尾のあと雌に食べられ妊娠出産に費やされる栄養分となる。

チョウチンアンコウの雄は交尾のあとそのまま雌の体内にとり込まれ意識が無くなり雌の体と同化してしまう。

優秀なヒモほど 語る夢はでかい。

これらはすべて一緒のことで 生物個体として 男の方が弱く脆く 女の方が強くたくましい。

だから逆張りするのだ。

あえて、踏まえて、わかりきっているけれど 男は気高く誇らしく 女は儚く慎ましく お互い振る舞い合う。

そこの項目を説明書読まずにプレイしてもいまいち楽しみ方がわからないのではないか。

つい先程 若い観光客に人気のスムージー屋さんの前を通ったら たまたま暇だったのか

カウンターの中で20代中盤くらいの女性店員が1人煙草を吹かして「あぁ、ダリぃ」みたいな顔をしてた。

私は それを見て

「 格好 いい… 」

と 思った。

こういう女性に着いていきたい。